ディオドラ・アスタロトとの『レーティングゲーム』を始めたリアスとその眷属だが、予想通りディオドラ・アスタロトと彼と通じていた『禍の団』は悪事を開始した。
まず、『レーティングゲーム』のゲームフィールドを
そして、『禍の団』の旧魔王派の悪魔たちはゲームフィールドも近くの空間領域にあるVIPルーム付近に侵入し、襲撃を始めた。
もっともVIPルーム付近に現れた旧魔王派においてはアザゼルやサーゼクスを始め、各勢力が協力して撃退中であるが……。
ゲームフィールド内に閉じ込められた形のリアス達眷属であるが、まず自分たちを襲撃しようとした旧魔王派の悪魔たちは一誠が始末したし、更に旧魔王派に気を取られたリアス達の隙を衝いてアーシアを攫おうとしたディオドラに対しても一誠が幻術をかけつつ、マーキングを仕掛けた。
ディオドラはアーシアを攫えたと誤認しながら姿を消したので、一誠はそれを追って皆で転移したのだ。
「これはこれは……お久しぶりです。ディオドラ・アスタロト様……」
「き、貴様……僕に何をしたぁっ!! ふざけた真似をしやがってぇぇっ!!」
最深部にある神殿の内部にディオドラと彼の眷属で全て女性であり、更には元『聖女』と呼ばれていたり、教会のシスターや信者である『兵士』八名に『騎士』二名、『戦車』二名、『僧侶』二名、『女王』一名がいて、傍には壁に埋め込まれた巨大な円形の装置であちこちに宝玉が埋め込まれ、怪しげな紋様と文字が刻み込まれているそれがあった。
突如出現した一誠にディオドラは怒りの声を上げる。
一誠によって、アーシアを攫った幻術にかけられたディオドラは眷属が必死で止めて、目を覚まさせなければ危うく自分で装置の中央に磔という自縛行為をするところであったからだ。
「ふざけた真似って貴方が勝手になんか、深夜テンションか知りませんが急に現れて急に消えただけでしょうに……」
「いけしゃあしゃあと……お前達、そいつらを殺してアーシアを手に入れて来い」
「寝言は寝て言えっ!!」
「がばっ!?」
一誠は右手を突き出すと念動力染みた魔力を発動し、凄まじい勢いでディオドラを吹っ飛ばし、そのまま、神殿の壁を突き破らせた。
「俺はディオドラの相手をする。眷属の方はお任せします」
一誠の言葉に皆が声を上げるとそのまま一誠は一瞬でディオドラの近くに瞬間転移をする。
「が……ぐ……こ、この薄汚れたドラゴンがぁぁぁっ!!」
一誠はあくまで吹っ飛ばしただけなのと壁を突き破らされるのは魔力のオーラで身を守ったようでディオドラは衣服こそぼろぼろだが、体は無事であった。
そして、立ち上がりながら睨みつけて言う。
「そのドラゴンの恩恵を受けておいて良く言う。お前が『オーフィスの蛇』を使ったのはとっくにバレているんだぞ」
「ふっ、そうだよ。君が『赤龍帝』だろうと『無限の龍神』の力を得た僕は君を瞬殺できるんだ!!」
ディオドラは勝ち誇りながら、魔力の弾を無数展開し魔力弾の雨を一誠へと放つ。
「だから、寝言は寝て言えって」
一誠は手元に小型の魔法陣を出現させるとそのまま指でまるでスマホの画面を弄るように、更にはパソコンのキーボードを触るように指を動かした。
するとディオドラの放った魔力弾の雨は一誠の近くで動きを止めながら収束し始めていった。
「な、何……こ、このおぉぉっ!!」
ディオドラは魔力弾を放ち続けるが只々、一誠の近くで収束している魔力の一部へとなり続けるのみ……。
「……な、何をしたぁぁぁぁっ!!」
「はあ、お前の偉大な身内の技を再現したものだろう。知らないのかアジュカ様の技を?」
「か、
ディオドラは絶句する。
アスタロト家の生まれで魔王ベルゼブブを務めるアジュカはその優れた頭脳であり、計算能力によって全ての現象を数式と方程式で操る『
一誠も肉体改造の中で脳の処理能力など様々な改造を施し続けているのでまだ、本物は見てないながらに疑似的な事は出来るのである。
「それにしてもお前は無駄が多いな」
そして、軽く指を動かせば収束していた魔力の塊は圧縮されて小さくなりつつ、ディオドラへと放たれる。
「うっ!!」
ディオドラは幾重にも防御障壁を作り出すも……。
防御障壁に炸裂した瞬間に圧縮された魔力が凄まじい爆発を引き起こす。
「ぅぐああああっ!!」
それにディオドラは無論、呑み込まれる。
「……目は覚めたか?」
「う、ぐ、お、おのれぇぇぇっ。この僕を虚仮にするなあっ!!」
ぼろぼろで傷ついた身ながらもディオドラは膨大なオーラを噴出しながら、一誠に怒りを示すのであった……。