赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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六十六話

 

 学生生活としては二年生である一誠に祐斗、アーシアにゼノヴィア、イリナは修学旅行への準備を始めている。

 

 三大勢力としては最近、『禍の団』の英雄派による襲撃を捌き続けていた。

 

そんな中で……。

 

「ようこそ、いらっしゃいました。北欧神話の偉大なる主神、オーディン様」

 

「うむ、手厚い歓迎嬉しく思うぞい。よろしく頼む」

 

「私はオーディン様のお付きをしている、ヴァルキリーのロスヴァイセです」

 

 リアス達が兵藤家の家で帽子を被り、ラフな格好をしているが魔術文字を浮かび上がらせた水晶の義眼を左に埋め込んでいる老人こと北欧神話の主神であるオーディンを歓迎した。

 

 オーディンの傍にはロングストレートの銀髪で真面目そうな雰囲気の美女であるロスヴァイセがいた。

 

 

 

「私はオーディン殿の護衛として来た堕天使組織グリゴリ幹部、バラキエルだ」

 

 他にも無骨そうな雰囲気が漂う体格の良い男で朱乃の父親であるバラキエルもいた。

 

 ともかく、兵藤家の最上階に設けられているVIPルームでオーディンたちを案内する。

 

「爺さん、来日するにはちょっと早すぎるんじゃないか? 俺が聞いていた日程はもう少し先だったはずだろう、来日の目的は日本の神々と話をつけることなんだろうが」

 

 アザゼルはオーディンへとそう言う。

 

「まあの、それと我が国の内情で少々厄介事、というよりも厄介なもんに儂のやり方を非難されておってな。事を起こされる前に早めに行動しておこうと思ってのぉ」

 

 

 

「オーディン様、話に入っても良いですか?」

 

「む、赤龍帝の小僧か……うむ、良いぞい。何か気になる事があるのか?」

 

「ええ、貴方の言う厄介なもんというのはトリックスターのロキですよね」

 

「ふっ、鋭いのぉ……まあ、そうじゃ。どうもあ奴は他神話体系に接触するのが嫌らしい。滅ぼすのみとか言っておるからのぅ」

 

「また『神々の黄昏(ラグナロク)』を起こそうと?」

 

「やってもおかしくないから、こうして行動しておるのじゃ」

 

「おい、ロキが動くなるとまた話が違ってくるぞ。あれ、確か『フェンリル』を抱えているだろう……」

 

「まあ、こっちの問題はちゃんとこっちで解決するから安心しておれ。ちゃんと監視もさせておるよ」

 

「頼むぜ、本当に……まあ、最悪の場合でも一誠がいるから問題無いけどよ」

 

「任せるのと頼るのは全く違いますよ、アザゼル先生」

 

「でも、お前どっちかというと神と戦いたいほうだろう?」

 

「向こうが仕掛けてくれば……」

 

「だよな」

 

 そんな話をアザゼルと一誠は交わす。

 

 

 

「まあ良い、折角だ。どこか行きたい場所はあるか?」

 

「おっぱいパブに行きたいのぉ」

 

「ちょ、オーディン様。こんな昼間から何を言っているんですかっ!!」

 

「別に良いではないか、これから忙しくなるんじゃし息抜きじゃよ。それに堕天使とも交流を深めておく必要もある。こういうのが分からんほどに生真面目じゃから彼氏いない歴=年齢の生娘になるのじゃのよ」

 

「っ、そ、それは関係無いじゃないですかぁぁっ、私だって好きで今まで彼氏が出来なかったわけじゃ「では、俺が彼氏として立候補しましょう」ぇう!?」

 

 ロスヴァイセはオーディンのあんまりな言葉と自分でも気にしている事を言われて狼狽したところへ一誠がロスヴァイセの手を取り、目を見ながら立候補すればロスヴァイセは動揺した。

 

「俺は赤龍帝でリアス・グレモリーの眷属である兵藤一誠です。貴女のような美しく、真面目でしっかりした女性を放っておくなんて事、俺にはできません。まずは友人としてよろしくお願いします。ロスヴァイセさん」

 

「え、あ、は、はいよろしくお願いします。一誠君……」

 

 

 最後に一誠が彼女の手に口づけするとロスヴァイセは一誠に見惚れながら、頷いた。

 

 

 

「ええ、よろしくお願いします」

 

「……はうぅ」

 

「おおう、凄いのぉ。今代の赤龍帝は……」

 

「正直、俺もびっくりする」

 

 ロスヴァイセの心を掴んだ一誠の手腕にオーディンは驚いており、アザゼルは苦笑する。

 

 そうして……。

 

 

 

「朱乃……」

 

「ええ、話をしましょうお父様」

 

「っ、い、良いのか!?」

 

「いつまでも逃げてちゃ駄目、ぶつかるときはぶつかれってイッセーに言われたから……お父様、イッセー君は確かに女性に目が無いけど、だからこそ女性の事を考えてくれるし、良くしてくれる。本当に素晴らしい人なの。イッセー君がいなかったら、私は今もお父様を拒絶しているわ」

 

「……そうか……」

 

 朱乃が言うとバラキエルは一誠に対し、頭を下げた。

 

 そうして、他の者たちは最上階から去り、朱乃とバラキエルだけが残って親子としての大事な話を始めたのであった……。

 

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