赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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六十七話

 

 オーディンが来日した事で彼の護衛を務めていたバラキエルは朱乃と兵藤家にて再会。

 

 その後、じっくりと朱乃と話し合いをした事で長年、確執があった親子は和解を果たす事が出来た。

 

 

 

「一誠君……朱乃の態度からもそして、アザゼルからも聞いているから、君が朱乃を良くしてくれているのは十分に分かる。それに話し合い、和解できたのも君のお陰だ。本当にありがとう、どうかこれからも朱乃の事をよろしく頼む」

 

「勿論です、バラキエル殿……」

 

「私の事は義父さんと呼んでも構わん」

 

「では、義父さん。朱乃は俺が幸せにし続けます」

 

「ああ、ありがとう」

 

 一誠はバラキエルから感謝され、言葉と誓いを交わすとバラキエルは笑みを浮かべたのであった。

 

 

 

 

 その翌日、リアスとその眷属たちはグレモリー家主催の冥界のイベントに主役として参加した。

 

「ドラゴンカイザー、頑張って」

 

「ああ、応援ありがとう」

 

 冥界で大人気となっている『龍帝ドラゴンカイザー』の握手とサイン会である。

 

 一誠はドラゴンカイザーとしてであり、リアスはドラゴンカイザーの恋人であるアリス、更に敵役として祐斗が『ダークネスナイト・ファング』、小猫は味方役として『ヘルキャットちゃん』として番組に出演している。

 

 

 

 

「サーゼクス様、実はセラフォルー様が魔法少女作品撮ってたの、羨ましかったんだろうな」

 

 一誠は『ドラゴンカイザー』が流行ってのグレモリー家の動きの速さなどから推測した。

 

 

 

 

「あ、あり得るわね……」

 

「まあ、冥界とはいえ、子供たちに笑顔や夢、希望を与えられるのも人気者になるのも良い気分になれるから、別に良いけどな。それにグレモリー家の力になれるなら俺としては本望だ」

 

「ありがとう、イッセー」

 

 そんな話を交わしながらも子供たちの握手とサイン会をこなし、子供達を喜ばせていった。

 

 

 

 そうして、イベントが終わったので楽屋のテントへと戻ると……。

 

 

 

「イッセー様、お疲れ様ですわ」

 

 今回、アシスタントとして一誠たちのサポートをしているレイヴェルが現れ、タオルを一誠に渡した。

 

「助かります、レイヴェル嬢。それにアシスタントとしての協力……本当に感謝しています」

 

「それには及びませんわ。冥界の子供たちに夢を与える立派な仕事をしている一誠様の手伝いをするのは私にとって、光栄な事ですから」

 

 レイヴェルは一誠の感謝に対し、顔を赤らめながらも微笑んで言葉を返した。

 

 その後、イベントが終わったので人間界に戻り、日本観光をするオーディンの護衛を始める。

 

 因みに護衛としては一誠が広範囲の探知結界や気配偽装、視認する者からはオーディンが別の者に見える幻術結界など魔力に魔術に魔法も駆使した万全な護衛の手法を取っていたりする。

 

 

 

「へえ、じゃあロスヴァイセさんは……」

 

「はい、私は北欧のほうで……」

 

 オーディンが日本観光を思うがままに楽しんでいる傍ら、一誠はロスヴァイセと話を交わし、コミュニケーションをしていく。

 

更に……。

 

「これが北欧の術式ですか……凄く効率化されていますね。流石はオーディン様の護衛に選ばれるだけあって、ロスヴァイセさんは優秀ですね」

 

 護衛において連携を取るためもあって、一緒に鍛錬しながら、彼女の知っている北欧魔術の術式を教えてもらいながら、一誠はロスヴァイセを賞賛する。

 

「いえ、私なんて大したことありませんよ。一族の得意とする術式は一切、使えないんですから」

 

 ロスヴァイセは自嘲しながら語る。彼女の一族が得意とする術式は一切使えず、代わりに攻撃系魔術にはとんでもなく、適合したのだという事を……。

 

「それでもこれだけ、自分が使える魔術を練り上げ、探求して言ったんですから、その努力は素晴らしいです。ロスヴァイセさんはもっと自分を誇って良いんですよ」

 

「い、イッセーさん……あ、ありがとうございます」

 

 一誠はこうして、更にロスヴァイセの心を掴んでいくのであった……。

 

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