赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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七十一話

 

 兵藤一誠はロキとフェンリルを相手に押してみせ、そうして撤退をさせた。

 

 その後、展開していた闇の異空間を解除すると……。

 

「どうやら出遅れたようだな……ロキは倒したのか?」

 

 ヴァーリがいて一誠へと問いかける。

 

「いや、流石に神の一柱だけはある。上手く逃げられたよ」

 

 ヴァ―リに対し、肩を竦めながら言う一誠。

 

「いや、お前はわざとだろ一誠。全然、本気出してなかったしな」

 

 するとアザゼルが一誠に指摘する。

 

「まあ、『英雄派』が漁夫の利を狙ったり、攪乱とかそういうのを狙って動くなんて事を警戒していたのもありましたけどね。それにロキを滅すると世界のバランスとか、色々と面倒な事になるので今回は力をある程度、計るつもりでしたよ。それとご安心を……ちゃんと行動を知れるようにする事と活動拠点が分かるようにマーキングしておきましたので」

 

 事も無げにアザゼルへと一誠は報告した。

 

 

「お前は本当に抜け目なさすぎだな……絶対敵に回したくねぇ」

 

「それは俺も同感だよ、アザゼル」

 

 アザゼルもヴァーリも一誠の手碗に若干引いた反応をしつつ、呟く。

 

 

 

「兵藤一誠、ロキとの戦いに俺達も加えてくれないか? 是非とも戦いたいんだ」

 

「ああ、良いぜ……二天龍が共闘するなんて面白そうだしな」

 

 ヴァーリからの共闘の提案を一誠は受け入れた。

 

 そうして翌日に兵藤家の地下一階の大広間にグレモリー眷属とティアマット、イリナ、アザゼルにバラキエル、シトリー眷属にヴァーリと美候、黒歌にアーサー達が集まり共闘についての話し合いを開始した。

 

「俺がああやって撤退させた以上は向こうも本腰を入れるだろう。ああいう手合いは幾つか手札を用意しているだろうしな。たとえばフェンリルの子供みたいなやつを隠し持っていたりしてもおかしくない」

 

「あぁ……やりそうと言えばやりそうじゃな。あ奴は……」

 

 一誠の例え話に考えつつ、オーディンは肯定した。

 

 

 

「なら、こっちも十分に対策をしておくか。詳しい奴がいるからな」

 

「ミドガルズオルムを呼ぶのね……」

 

「ああ、そうだ」

 

 ティアマットの問いにアザゼルは頷く。

 

 ミドガルズオルムとは五大龍王の一匹で『終末の大龍(スリーピング・ドラゴン)』の異名を持つ龍である。

 

 本体は北欧の深海で眠りについているので『龍門』を開き、ミドガルズオルムの意識だけを呼び寄せる形になるが……。

 

 そうして、ある程度の方針を決めるとオーディンにロスヴァイセは本国へ連絡を取り合うため、別室へ……。

 

アザゼルはタンニーンに連絡をするために冥界へと向かい……。

 

「イッセー、してぇ……」

 

「良いぞ」

 

 一誠は発情した様子の黒歌に触れると万魔殿にある寝室へと転移し……。

 

 

 

「ひゃ、ふぁ、くふ、も、もう駄目ぇぇぇっ!!」

 

 黒歌を己が愛と快楽で満たしたのであった……。

 

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