赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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七十六話

 

 一誠たちはオーディンが日本神話勢力との会合をするのを邪魔しようとするロキに対し、機先を制してロキの本拠へと攻め込む事で倒した。

 

 その後はと言うと……。

 

「お前の目的はこいつだろ、連れてけ」

 

 一誠はロキと共に倒れ伏しているフェンリルを指してヴァーリへ言う。

 

「え、いや……それはそうなんだが……良いのか?」

 

「この場には俺達以外誰も来れないようにしているし、隔離しているからどうとでも言える。俺は俺でスコルとハティを貰うしな」

 

「君の抱える戦力、どんどんとんでもない事になってるね」

 

「何事を成すにも力は必要だからな……あらゆる敵に対する抑止力なら猶更だ」

 

「まあ、それはそうだ。一応、礼を言っておくよ」

 

「どういたしまして」

 

 一誠とヴァーリはそんな会話をしたのだった。

 

 

 

 そうして次に……。

 

「お疲れ様でしたスルト・セカンド様」

 

「止してくれ、若……あんたの方が将来的に立場は上になるんだからよ。それに現時点でも俺より強いし……戦い、楽しかったぜ。捨てられた恨みも晴れたしな」

 

「それは良かった」

 

 サーゼクスからの援軍であるスルト・セカンドにも感謝の言葉を示すと苦笑しながら、北欧の悪神であるロキとの戦いに誘った事への礼を言った。

 

「さぁて……」

 

 一誠は徐に鎧の各所についている宝玉を三つ、魔術にて取り外しそのまま、浮かせてロキとフェンリルの子供の二匹であるスコルにハティの近くで浮遊させながら留めた。

 

「それっと」

 

 自分の手元に小型の魔法陣を指にて弄る。これにより、宝玉に紋様が浮かび、ロキにスコルとハティの足元に魔法陣が出現すると発光してその身を包むと宝玉の中に入っていく。

 

 

 

「封印完了」

 

 一誠は神器の一部である宝玉を封印術の媒体にする事で圧縮封印したのだ。赤龍帝であるドライグを封印出来る神器であるため、封印術の媒体としてもうってつけである。

 

「おいおい、神と伝説の魔物の子供を封印するのかよ」

 

「彼はなんでもありか……」

 

 アザゼルはロキとスコルにハティを容易く封印して見せた事に呆然と呟き、バラキエルも驚愕している。

 

 

 

「流石です」

 

 ロスヴァイセは敬意に好意全開の表情で言葉を送る。

 

 その後、ロキの本拠にてヴァーリに黒歌、美候、アーサー達と別れて一誠達は本拠と化している『兵藤家』へと戻ると……。

 

「ロキを封印してる宝玉です。しばらく、反省させるべきかと」

 

「え、あ、まじか……本当にロキを封印しておる」

 

 一誠はロキを封印している宝玉をオーディンに渡すとオーディンは魔術を解析する事も出来る義眼で見通し、思わず引きつった。

 

 

 

「後、レプリカも返します」

 

「いや、それはお主が役立ててくれ……悪用もせぬじゃろうしな。元々、あげるつもりじゃったしのう」

 

「ありがとうございます」

 

 オーディンにミョルニルのレプリカを返そうとしたが、オーディンは一誠に言ってそのまま再び、ミョルニルのレプリカを受け取ったのであった。

 

「それじゃあ、色々と必要な事を済ませて戻ってきますね。イッセーさん」

 

「ああ、待っているよロセ」

 

 一度、北欧へと戻るオーディンに同行するロスヴァイセと一誠は言葉を交わすと抱き締め合い、口づけを交わす。

 

 その後、魔法陣での転移をするオーディンとロスヴァイセを一誠たちは見送るのであった……。

 

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