兵藤一誠は北欧神話勢力の主神として日本神話勢力と会合をするオーディンのそれを妨害しようとしたロキを封印した。
そして、密かにロキの切り札的な存在である『神殺しの牙』を有する伝説の魔狼フェンリルを手に入れるために一誠たちに協力を申し出ていたヴァーリ達の目的を叶えさせた。
ヴァーリ達は三大勢力に『禍の団』の情報を与えるスパイ的な役割を有しているから彼らの戦力増強もしなければならないのだ。
無論、『禍の団』を壊滅させる絶好の機会が来るまで敵対しているような関係を装ったりするが……。
その上で一誠は一誠で戦力増強のためにロキが密かに作り出した子狼の二匹であるスコルとハティを封印して手に入れた。
「これからよろしく頼むぞ、スコル、ハティ」
『ワウ』
異空間に設けている万魔殿内にて一誠は一度、宝玉内に封印したスコルとハティを解放した上で改めて軽く力の差を分からせ、完全に従えたのである。
そうして更に……。
「では、朱乃……しっかりな」
「はい、父様こそ気をつけて」
オーディンの護衛という役目を終えて堕天使の本拠へと帰還するバラキエルは朱乃に別れを告げ、見送る朱乃はバラキエルに言葉をかけた。
「イッセー君、改めて娘を、朱乃の幸せを頼むぞ」
「ええ、勿論です義父さん」
同じくバラキエルを見送る一誠にもバラキエルは笑みを浮かべ、手を差し出したので一誠も笑みを浮かべ、握手を交わして別れた。
「さて、大仕事も終わったし俺達はとりあえず修学旅行の計画でも立てるか、アーシア、イリナ、ゼノヴィア、祐斗」
「はい、イッセーさん。ようやくゆっくりと話が出来ますね」
「私、京都なんて全く行った事無いから楽しみなのよね。帰国子女だし」
「まあ、漢字だの四字熟語とかいろいろ間違っているくらいだから、自称日本人状態だからなイリナは」
「自称扱いは酷すぎるんじゃない。私は日本人よ、ねぇ、イッセー君?」
「ああ、お前はちゃんと日本人だよイリナ。ゼノヴィア、あまりイリナを弄ってやるな」
「からかい甲斐があるから、ついな」
イリナに対し、ゼノヴィアは軽く弄って涙を浮かばせた。そんなイリナは一誠に助けを乞い、一誠は苦笑を浮かべつつ、ゼノヴィアに言葉をかければ彼女はイリナへと頭を下げる。
「ふふ、本当イッセー君との修学旅行は楽しめそうで楽しみだよ」
「ああ、色々楽しんでやろうぜ」
そんな話をして笑い合う一誠達……その数日後……。
「イッセー君、今貴方の元に戻ってきました」
「ああ、お帰り……そして、これからよろしく」
オーディンのお付きを止めたり、引継ぎなど必要な仕事を北欧でこなしたロスヴァイセは一誠達の元へと戻って来た。
そうして彼女はリアスの『騎士』の駒で転生し、リアスの眷属の一人にもなったのであった……。