赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

8 / 106
七話

 

 一誠は駒王町の廃教会を拠点とし、希少な回復系能力を有する神器こと『聖母の微笑』の所有者であるアーシアを呼び寄せ、その神器を奪おうと画策していて更にそもそも、憑依される前の一誠を騙して殺した堕天使であるレイナーレと彼女に従っていた堕天使二人と手駒であるはぐれエクソシストたちを主であるリアスと自分と同じ、リアスの眷属である朱乃と祐斗、小猫と共に討伐した。

 

 そうして、後はアーシアと今後について話し合う事になったが……。

 

「私もイッセーさんと同じ悪魔にしてください」

 

『なっ!?』

 

 なんとアーシアはリアスの眷属にしてほしいと自ら頼んだ。これにイッセーは勿論の事、リアスも朱乃も祐斗も小猫も驚愕する。

 

 

 

「……その、アーシアさん。私としては嬉しい申し出だけど良く考えた方が良いわ。悪魔になれば聖歌は歌えないし、聖書も読めない。何より神に祈れば、頭痛がするのよ」

 

「そうだぞ、アーシア。無理に悪魔にならなくて良いんだ」

 

 リアスとイッセーはそれぞれ、アーシアに言葉をかけるも……。

 

「いえ、私この町に来てからイッセーさんに助けられてばかりです。そのお返しをどうしたら良いか考えてました。イッセーさんのずっと傍で力になりたいって思ったんです。私に出来る事は少ないですけど……」

 

 アーシアはそう、意志を固めている表情と言葉で言い……。

 

 

「それに頭痛がするだけで神に祈る事は出来るんですよね……だったら、良いです。私、悪魔になります。イッセーさんの傍にずっといさせてください」

 

「……分かった。そこまで言われたら俺も覚悟を決める。誓うよ、アーシア……俺はずっとお前と一緒だ」

 

「はい、イッセーさん」

 

 イッセーはアーシアに近づき、抱き締めアーシアも抱き締め返す。

 

 

「……随分と見せつけてくれるわね。でも、こうストレートだと、中々微笑ましいわ」

 

「二人とも、お熱いですわ」

 

「……二人だけの世界」

 

「あはは。取り合えず、おめでとうと言っておくよ」

 

 

 良い雰囲気を醸し出す二人にリアスと朱乃に小猫、祐斗は微笑まし気に見たり、何とも言えない表情で見たり、苦笑したりした。

 

「それじゃあ、覚悟も決まっているようだしアーシアさん……いいえ、アーシア。貴女を私の眷属にするわ、良いわね?」

 

「はい、一生懸命リアスさん達の力になれるよう頑張ります」

 

「ええ、よろしくね」

 

 そうしてアーシアはリアスが持つ『悪魔の駒』の中で魔力の扱いに優れさせる特性を有した『僧侶(ビショップ)』の駒によってリアスの眷属になったのであった。

 

 その後は……。

 

 

「アーシア・アルジェントです。皆さん、よろしくお願いします」

 

 アーシアは駒王学園の転校生となり、一誠と同じ年齢という事もあって二年生で同じクラスに入った。

 

「ちくしょう、イッセー……お前、いつアーシアちゃんと知り合いになったんだよ」

 

「くそ、俺も真人間になるかな……いやでも……」

 

「私としてはあのイッセーが真人間になれた事自体が奇跡と思っているわ。それはともかく、よろしくねアーシア」

 

 一誠とアーシアが親しいのを見て松田と元浜が悔しがり、改めて驚きつつもアーシアへと髪を橙色の三つ編みにし、眼鏡をかけた女子生徒である桐生藍華が声をかけるのだった。

 

 

 

 更にアーシアは……。

 

「一誠君のお父様、お母様、そういう事情でホームステイをお許しくださいますか?」

 

「こんな可愛く美しい子が我が家にホームステイを……」

 

「イッセーがようやく、真人間になってくれてから良いこと尽くめだわ」

 

 リアスが一誠の両親にアーシアの関係者として彼女のホームステイ先になって欲しいと頼み込み、両親は考えつつも喜び、そうして受け入れた。

 

「イッセーさん、イッセーさんのお父様、お母様、不束者ですがこれから、よろしくお願いします」

 

『こちらこそ、よろしく』

 

 アーシアが頭を下げると一誠とその父に母は全員、頭を下げ返したのであった。こうして、アーシアはイッセーと共に暮らす事になったのである。

 

 

 

 

 

 そして、日本で暮らす以上はアーシアの生活用品を揃えなければならないのでショッピングに行く事に決まり、そしてリアスに朱乃、小猫と祐斗も含めて全員で大型ショッピングセンターに行くことになった……。

 

「迷惑をかけてばかりだから、金は俺が出す」

 

「イッセー君、そんな事言って良いのかい?」

 

「良いんだ、祐斗。俺、相変わらず『賭博場を潰せ』だの、『違法取引をしている組織を潰してくれ』だの荒事関連の仕事ばかりが舞い込んでくるんだ。そのうち、紛争地帯にいく事になるんじゃないかとも思ってる。ただ、その分対価は良いんだ」

 

 一誠が言った事に祐斗は驚きつつ質問すれば、何とも言えない表情で一誠は金はある事を告げた。

 

 因みに最近は計算に関連する魔法も使えるのでそれを利用して株取引でも金を稼いでいたりもする。

 

「そういう事でしっかりと償いはさせていただきます」

 

「本当、真面目ねイッセーは……アーシアが眷属になってくれた時点で十分なのだけど……でも、貴方の言葉に甘えるわ」

 

「あらあら、御立派ですわね。イッセー君は……よろしくお願いしますわ」

 

「……ありがとうございます、イッセー先輩」

 

「ありがとうね、イッセー君」

 

 そうして、ショッピングを楽しみながら皆で交流を深めた後……。

 

 

 

 

「部長、今回は色々と勝手な事をしてすみませんでした」

 

「もう良いわよ、とっても優秀な貴方を眷属に出来た対価にしても安い物だし、ちゃんと貴方は考えて行動してくれているようだし」

 

「はい、それは勿論……俺は貴女のためになるよう動く事を決めていますので」

 

「だったら、良いわ。これからも力を尽くしてちょうだい」

 

「ありがとうございます。そして、改めて生涯、忠誠を捧げる事を誓わせてください。我が主、リアス・グレモリー様」

 

「貴方の誓い、受け取らせてもらうわ。私の愛しい下僕、兵藤一誠」

 

 二人きりの場所でイッセーはリアスと改めて主従としての契約を交わしたのであった……。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。