メイドの仕事がオフなので完全にプライベートモードであり、リアスにとっても一誠にとっても義姉として兵藤家にやってきているグレイフィアを一誠達はもてなしていた。
すると何故かは知らないが、冥界の悪魔たちを統べる四大魔王のうち、サーゼクスとセラフォルーまでやってきた。
「ああ、楽にしてくれて構わないよ。別に大事な用があってきた訳じゃ無いからね」
「そうそう、楽にしてて。イッセー君達はロキを倒して、オーディン爺様の会議を無事に終わらせた功労者だしね☆」
すぐに礼を尽くそうとした一誠達へサーゼクスとセラフォルーは言う。
「あ、あの……改めまして……リアス・グレモリー様の『騎士』になりました。ロスヴァイセです」
「ああ、話は聞いているよ。北欧神話のヴァルキリーがリアスの眷属になってくれるなんて心強い限りだ。よろしく頼むよ」
ロスヴァイセはリアスの『騎士』になっているのもあって、改めてサーゼクスへと自己紹介し、サーゼクスは笑みを浮かべてロスヴァイセを歓迎する。
「サーゼクス、セラフォルー様……今日は四大魔王だけで話し合う重要な会議があった筈では?」
サーゼクスとセラフォルーへと鋭い視線を向けながらグレイフィアが質問をする。
「今回はやる事がやる事だから、此処で会議をしようと思ってね」
「私は折角だし、ついてきちゃった。イッセー君にも早く会いたかったし☆」
悪びれもせず、サーゼクスとセラフォルーは答え、そうしてすかさず魔法陣を出しながら準備を始め……。
『まさか、セラフォルーと一緒に会議を抜け出すとは思わなかったぞ……という事は面白い事をしてくれるという訳だな?』
『……めんどい事は止めてよね。無駄に働きたくないぞ、僕は』
テーブルの上に魔法陣が二つ現れ、そこに立体映像としてアジュカとファルビウムが映った事で四大魔王による会議が兵藤家で行われ始めた。
「まあ、そういう事だ。それとアジュカは一誠君に個人的に興味をもっていただろう。折角だ、話をすると良い」
『ああ、そうさせてもらう。兵藤一誠君……私はアジュカ・ベルゼブブだ。主に術式プログラムを始めとした技術開発の最高顧問をしている』
サーゼクスの言葉に従い、アジュカは一誠を見ながら自己紹介をした。
『ディオドラとの戦いを見た時は驚いたよ。まさか、『覇軍の方程式』のような事をやってみせるとは……』
「話に聞いたのを自分なりにやってみせただけですけどね」
『十分な出来だったよ。それと身内の不祥事を片付けてくれた事を感謝し、迷惑をかけた事を謝罪しよう』
「わ、わざわざありがとうございます」
微笑を浮かべたアジュカに対し、一誠は頭を下げて応じる。
『君とはもっと術式について話をしたいものだ』
「こちらこそです」
一旦、そこで会話を終え……。
「イッセー君、こっちは軍事面を統括していて最強の戦術、戦略家のファルビーだよ。ほら、しっかりと挨拶して」
『……僕はファルビウム・アスモデウス……イッセー君、君には本当に期待しているよ。君は本当に戦力として頼りになるから、君が活躍すればするほど、僕は楽が出来るからね』
「ご期待に応えられるよう、頑張ります」
眠そうなファルビウムに対し、一誠はそう答える。
ともかく、会議としての内容だったがそれはグレモリー家の者が愛する者と先祖代々重要としている遺跡にて通過儀礼を受けるというものであった。
「まあ、イッセー達なら問題は無いだろうが、頑張ってくれ」
「頑張ってね☆」
「色々と大変だろうけど、必要な事だから頑張ってね、リアス、イッセー」
そう、サーゼクスとセラフォルーは言い、グレイフィアも一誠達へ声をかけると兵藤家から去っていく。
こうして、一誠とリアスは数日後にて、グレモリー家において重要な通過儀礼(サーゼクスとグレイフィアも受けた)をする事になったのであった……。