一誠はライザーの妹であるレイヴェルの頼みにより、自分との戦いで精神に大きなダメージを受け、城の中にある自分の部屋に引き篭もってばかりなライザーの精神を再復帰できるように魔法で治療をした。
それから数日後の休日……。
「じゃあ、行ってくるわね。皆」
「頑張ってくる」
『行ってらっしゃい』
今日はグレモリー家において愛し合う男女が行う通過儀礼を実行する日だ。なので見送りをする皆へとリアスに一誠は言葉をかけて『冥界』のグレモリー領にある山岳地域に存在する遺跡へと魔法陣で転移をした。
岩肌だらけの中に精巧な石造りで形作られた遺跡の入り口――両脇に石柱が立ち並び、石柱と石柱の合間に歴代のグレモリー家の者を模した石像が建っていた。
「良く手入れが行き届いてるな」
「私達の家にとって大事な遺跡ですもの」
そんな事を言いながら、遺跡に入ろうとしていると……。
「とうっ!!」
フルフェイスタイプのマスクに戦隊ヒーロー染みた衣装を身に着けた五人が一誠達の前に着地してみせる。
五人の衣装はそれぞれ赤、青、黄色、緑、ピンク色で身体つきからして黄色とピンクは女性でそれ以外は男性であった。
そうして着地した五人は戦隊ヒーロー染みたポーズを決めながら、後ろで派手な爆発と共にカラフルな煙を上げる。
「な、何者?」
「ふははは、我こそは謎の魔――」
リアスの問いに応じた赤い者は黄色の女性に頭をハリセンで叩かれる。
「すまんすまん。我らは魔王戦隊サタンレンジャー!! 私はリーダーのサタンレッド!」
「同じくサタンブルー」
「めんどいけど、サタングリーン」
「レヴィアたん……じゃなくて、サタンピンクよ☆」
「はぁ……えーと、サタンイエローです」
「(おいおい、魔王様たち、何やってるんだよ……)」
一誠は自己紹介する者達の正体を速攻で理解した。
サタンレッドはサーゼクスであり、サタンブルーはアジュカ、サタングリーンはファルビウム、ピンクがセラフォルーであり、イエローがグレイフィアである。
「(まあ、普段が激務だし精々、魔王様たちにも楽しんでもらえるようにするか)」
間違いなく、通過儀礼に関わるだろうサーゼクスたちを見ながら、一誠は内心でそう思う。
「な、何者かしら……魔王戦隊……魔王クラスが五人も集まったというのかしら」
リアスはサタンレンジャーの正体に気づいていないようだった。
ともかく、サタンレッドは自分達はグレモリー家に雇われた者で三つの試練を設けているからそれを一誠とリアスで乗り越えるように告げた。
「謎の飛行物体を確認!!」
只の悪霊をサタンレンジャーが本気で攻撃して消滅させるなどの事もあった。
「(次の人生、ちゃんとまっとうに生きろよ)」
一誠はそれを見ながら、悪霊に同情したりしたが……。