一誠とリアスはグレモリー家による愛を誓った男女に行う通過儀礼による三つの試練を突破した。
そうして『魔王戦隊サタンレンジャー』のレッド(正体はサーゼクス)とイエロー(正体はグレイフィア)が待つ場所へと向かう。
その場所は遺跡の最深部にある円形の建造物で見物席と武舞台が設けられているコロシアムであった。
見物席にあった階段を使い、一誠とリアスは武舞台の中央で待つレッドとイエローの元へと下りていく。
「おめでとうございます。お二人とも」
サタンイエローであるグレイフィアは快く迎え入れてくれたものの……。
「よし、よくぞここまで来た。しかーし、これで終われるほど、グレモリー家の試練は甘くないぞっ!! 兵藤一誠君には真の最終試練としてこのサタンレッドと戦ってもらうぞっ!!」
「へぇ……」
サタンレッドであるサーゼクスは一誠に対し、勝負を申し出た。
夏休みに一度だけ勝負をしたが、その時は『赤龍帝』に『白龍皇』の力は無しの純粋な実力で挑み、消耗により負けてしまった。
リベンジでもさせてくれようとしているのかと思ったが……。
「魔王戦隊サタンレッドのリーダーとして一度、『龍帝ドラゴンカイザー』と手合わせをしてみたかったのだ。ふふふ、どちらが冥界の真のヒーローになれるか雌雄を決しようではないかっ!!」
「(嫉妬みたいなもんかい……『龍帝ドラゴンカイザー』は元々、あんた達が生み出したんだろうに)」
なんとも言えない対抗心というか、嫉妬心からのサーゼクスの言葉に内心、一誠は呆れた。
とはいえ……。
「丁度、試したい力もあったところだ。戦うというなら、遠慮なくやらせてもらう」
「ああ、来い」
一誠はそうして、自分の戦闘形態である龍人になったうえで『禁手化』を重ねるという全力での戦闘を行う上での状態となり……。
「じゃあ、さっそく」
「っ、そのオーラは!?」
一誠の赤きオーラに黒いオーラが混ざっていき、そうして溶け合い完全なる黒のオーラとなって一瞬、激しく噴出すると蛇を形成する。
「あの塵屑野郎――ディオドラだったか、あいつから奪った『オーフィスの蛇』に俺が持つ『赤龍帝』と『白龍皇』のオーラ、匙の『ヴリトラ』のオーラ、ティアマットにタンニーン、ファーブニルのオーラを混ぜ込んだ物を改めて取り込んだんだ」
「そ、そんな万能素材みたいなノリで……」
「実際、一部とはいえ『無限』なんでな。力を入れる器としてはこれ以上ない程に優れているよ」
「本当の龍帝だな、君は」
そんな事を言いながら、一誠とサーゼクスは構え合うのであった……。