リアス・グレモリーは自分が所有する『悪魔の駒』を全て使い、自分の眷属を揃えたためにその紹介と挨拶を両親へとするためにグレモリー家の城へと眷属全員とイリナを連れて転移をした。
因みにリアスの眷属の内訳としては『兵士』が兵藤一誠一人であり、『騎士』が木場祐斗とロスヴァイセ、『戦車』が搭城小猫とゼノヴィア、『僧侶』がギャスパーとアーシア、『女王』が姫島朱乃の全八人である。
こうして雑談を交えてのお茶会をリアスとその眷属、リアスの父であるジオティクスにリアスの母であるヴェネラナは楽しんでいたがリアス達は帰る時間帯となった。
その前に屋敷に戻っているというサーゼクスに挨拶しようと彼の元へと向かってみると次のリアスとその眷属による『レーティングゲーム』の相手であるサイラオーグが来ていた。
彼はリアスとの対決において複雑なルールを設けないでほしいとサーゼクスに頼みに来ていたのである。
そしてついでとばかりにサーゼクスは一誠とサイラオーグの軽い手合わせを提案。一誠も興味を持っていた事からサイラオーグとの手合わせを承諾する。
これにより、一同はグレモリーの城の地下にある駒王学園のグラウンドが入るぐらい広大なトレーニングルームへと向かった。
「流石に良く鍛えていますね」
「そちらこそ、良い肉体をしている」
どちらも上着を脱ぎ、アンダーウェア姿となったがそれぞれ筋骨逞しく、筋肉を凝縮している引き締まり方をもしていた。
「さて、少し本気でいかせてもらうぞ」
そう言うとサイラオーグの肉体に紋様が浮かび上がり、それが消えると莫大な闘気が噴出する。普段、彼は自分に枷をつけているのだ。そして彼は尋常ならざるほどに肉体を鍛えるうちに『闘気』を纏える程にまでなっていた。
「では、俺も」
一誠はサイラオーグが力を解放した事で自分も『龍人』状態に変身する。
「さあ、いつでもどうぞ」
一誠はサイラオーグに両手を広げるようにして誘った。
「ならば、遠慮なくっ!!」
サイラオーグの姿が踏み込みと共に掻き消え、そして一誠までの距離を一気に詰めると拳撃を彼の腹部へと向かって放つ。
「ふ……中々、効く一撃ですね。流石です」
「俺の全力でこれか……」
一誠は肉体の反応としては一歩も動かず、他の身じろぎも無いがサイラオーグへ賞賛の言葉を送るとサイラオーグは噛み締めるような表情をしていた。
「では、次はこちらから……しっ!!」
「ぐっ、ご……」
ジャブのような拳撃を一誠がサイラオーグの腹部に炸裂するとサイラオーグは腹部を抑えながら後ろへと仰け反る。
「ふ、どうやら中々に遠いか。だが、相手としてますます不足は無い。本番まで更に鍛える事にしよう」
「俺ももっと鍛えますよ……本番が楽しみですね」
そう言い合いつつ、一誠とサイラオーグは握手を交わし合うのであった……。