一誠にアーシア、ゼノヴィア、別クラスであるが祐斗とグレモリー眷属、そして教会勢力で転生天使のイリナは駒王学園の二年生のため、京都へ修学旅行に向かっていた。
他にも教師であるため、この修学旅行にアザゼルとロスヴァイセも参加している。一つは一誠達以外の生徒が『禍の団』に襲撃されるなどの事態から守るためもあるし、もう一つとしてアザゼルは修学旅行のついでに京都を領している妖怪たちと和睦し、手を取り合う事になった悪魔と天使、堕天使の三大勢力との関係についての話し合いもするためである。
「(新幹線とかいつぶりだろうな……だが、こういう雰囲気は本当に楽しい)」
一誠に憑依している者は自分の学生生活を懐かしみつつ、新幹線に乗って皆がワイワイしている様子などを見て楽しんでいた。
「イッセー、少し良いか?」
「どうしたんだ」
イッセーの空いている席へとゼノヴィアがやって来て、話しかけてきた。
「私は今、デュランダルを持っていない丸腰の状態なんだ」
なんでも正教会の錬金術師がデュランダルの攻撃的なオーラを抑える術を見つけたとの事であり、天界経由で送ったとの事だった。
「分かった、後で剣を創って渡す」
「ああ、頼む」
そうして、軽く口づけし合うとゼノヴィアは席から移動し、自分の席へと戻った。
次に別クラスのため、前の車両にいた席から祐斗がやってくる。
「隣、座るよ?」
「ああ、勿論良いぞ……で、話はなんだ」
次は祐斗が一誠の隣の席へと座り、一誠が用件を聞けば……。
「有事に備えて京都に着いた時の事を聞きたくてね。別クラスで別行動だから」
「そうだな、俺達は明日は清水寺から銀閣寺と金閣寺に行く。三日目は天竜寺だ」
「僕のところは二日目、三十三間堂から行くよ。三日目に天龍寺で会えるようにしておくね。最終日は?」
「京都駅周辺を探索しながらお土産買って終了だ。イリナが京都タワー登りたいと行っていたからそこも行くが」
「じゃあお土産を買う時は連絡して、内容が被ったら面白く無いし」
「分かった、最終日に連絡する。修学旅行楽しもうな」
「うん」
軽く拳を打ち合わせる一誠と祐斗、その様子を見て女子生徒達は……。
「(ああ、これがブロマンスなのね……)」
男の友情以上を思わせる雰囲気の良さを一誠と祐斗から感じ、胸をときめかせたりしていた。
『やっぱり、兵藤×木場きゅんこそ至高だわ』
BL派閥の女子生徒はそんな共通認識をしていたりもしたが……ともかく、新幹線に乗って一誠達は京都駅へと向かっていったのだった……。