赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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九十二話

 

 一誠は修学旅行先である京都に到着し、修学旅行における宿泊施設が京都の高級ホテルの一つ、『京都サーゼクスホテル』での自分の部屋に衣服などの荷物を置いたりした後、自由時間が与えられたので班になっているアーシアとゼノヴィアにイリナ、藍華と松田に元浜と外に出る事にした。

 

 そうして一誠達は京都駅から一駅先にある『稲荷駅』へと電車で向かった。

 

 京都で有名な神社の一つである『伏見稲荷大社』を観光する事にしたのだ。

 

 京都駅から一駅先ですぐに帰って来れる事、ましてや文化価値のある物は修学旅行の目的に沿うので教師からも許可は出た。

 

 そうして『伏見稲荷』を訪れると悪魔なので本来は魔除けの力に悩まされるが、京都からのパスによってそれは解決された。

 

 

 

 本殿へと歩き、写真撮影を楽しむなど伏見稲荷の雰囲気を楽しんでいきながら、千本鳥居を見ての山登りへと挑戦をした。

 

 一誠は修学旅行をこれ異常なほどに楽しんでおり、ご機嫌なままに山の頂上へと昇ったが狐の妖怪の少女にどうも彼女に従っている山伏の恰好の黒い翼を生やした頭部が鳥の者達、神主の恰好で狐のお面を被った者達が一誠の周囲を取り囲みながら現れた。

 

 一先ず、自分も含めて異空間を展開しながら中に入れる。すると一誠の周囲を囲む者達に特殊な効果が表れた。

 

 一誠が異空間を展開しながら施していた『精神鎮静』である。よって気を荒々しくしていた者達は強制的に落ち着いていった。

 

 

 

「改めて名乗りましょう。俺は……」

 

 そうして京都のパスを出しながら自分の身分を明らかにしたし、アザゼルの事も告げた。

 

 

 

「そ、そういう事であったか……すまぬ、私はとんだ誤解をっ!!」

 

「分かってくれたのなら良いですよ。それでどうしてこんな事を?」

 

「じ、実は……」

 

 そうして一誠の問いに狐の妖怪の少女でこの地の妖怪を束ねる九尾の御大将である八坂姫の娘、九重(くのう)は説明を始めた。

 

 数日前、中国の神話勢力である須弥山(しゅみせん)帝釈天(たいしゃくてん)から遣わされた使者と会談するために八坂姫は屋敷を出たのだが使者との会談の席に姿を現さなかった。

 

 妖怪たちが調査をした結果、八坂姫の警護を務めていた瀕死の鴉天狗を発見し、死の間際に何者かに八坂姫は襲われ、攫われたのだと告げたという。

 

 それで九重や妖怪たちは怪しい者がいないかどうかを探っていたとの事だった。

 

「……という事です」

 

 一応、一誠はアザゼルへと念話でこの事態と九重の話を伝えた。

 

『間違いなく、禍の団だな』

 

 アザゼルはそう返してきた。

 

 

 

「お、お願いじゃ……母上を助けるために力を貸してほしい。助けられたのなら私達に出来る事は何でもしよう」

 

「良いでしょう、その契約、確かに果たしましょう」

 

 九重が頭を下げ、告げた事に対し一誠は頷いて承諾する。

 

「(こっちは修学旅行を楽しんでたんだ。邪魔するなら許しはしないからな)」

 

 内心では修学旅行を楽しんでいた気分に水を差されたので『禍の団』に対し、怒っていたりしたのであった……。

 

 

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