赤龍帝に憑依転生した者   作:自堕落無力

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九十三話

 

 一誠達が修学旅行で訪れた京都における裏の世界ではとんでもない一大事となっていた。

 

 京都の地を取り仕切る妖怪勢力のボスである九尾の狐である『八坂姫』が帝釈天の使者との会談の席に向かおうとしたところ、襲撃されて攫われてしまったのだ。

 

 その事によって一誠達は警戒していた八坂姫の娘である九重達に襲われようとしたが、そこは一誠が対応し、そうして事情を聞く事で八坂姫を救い出すために協力すると一誠が代表して告げた。

 

 八坂姫を攫ったのは十中八九、『禍の団』であると予想できた。そして八坂姫の身はまだ無事で彼女を攫った者もまだ京都にいる事も確実であるとアザゼルは言う。

 

 何故なら京都全域の気が乱れてないからである。

 

 どういう事かというと、九尾の狐はこの地に流れる様々な気を総括してバランスを保つ存在である。京都はそもそも大規模な力場であるため、九尾がこの地を離れるか、殺されるかすると京都には異変が起こってしまう。

 

 その予兆すら起こっていないのは八坂姫は無事であり、攫った奴らもこの地にいる可能性が高いという事である。

 

 ともかく、まずは詳しい話をするために一度、九重達妖怪の拠点である裏京都へと行く事になった。

 

 そして修学旅行生も出歩かない夜の時間に一誠たちリアス眷属とイリナ、アザゼルにシトリー眷属であり、生徒会なので今日の午後は先生方の手伝いで終わったという元士郎に巡に由良、花戒と草下たち、元々、京都の妖怪達と協力体制を築くためにいたセラフォルーと共に使者の案内で裏京都へ向かった。

 

 裏京都は悪魔がレーティングゲームで使うフィールド空間のような感じで創り出している異界で京都に住む妖怪が身を置く場所だ。

 

 薄暗い空間で独特の空気が漂っており、古い家屋群があった。

 

 そして家屋群を抜けると小さな川を挟んで林に入り、そこを更に進むと巨大な赤い鳥居があり、その先に古さと威厳を感じさせる八坂姫の屋敷があった。

 

 

 そこに一誠達は入ったのだ。

 

 

 

「改めてお願いするのじゃ、どうか母上を助けるために力を貸してほしい」

 

 八坂姫の娘としての豪華な着物に身を包んだ九重が頭を深く下げ、彼女や八坂に使える狐、天狗たちも深く頭を下げる。

 

 当然、一誠達は頷きながら承諾する声を出す。

 

 

 

「じゃあ、さっそく八坂姫の居場所を探しましょう……九重様「九重でよいぞ、一誠」、じゃあ九重……血縁者の血があるとすぐに魔術で探れるので、君の血を一滴ください」

 

「分かったのじゃ」

 

 一誠が小型の魔法陣を出しながら、九重に頼めば彼女は頷き、右の人差し指を魔法陣の中央につける。

 

「っ、ちくっとするのぅ」

 

 魔法陣の中央は少し、針状のものが出ており、九重の一滴の血が魔法陣に付着し、広がる。

 

「さてと」

 

 一誠は魔法陣を弄りながら、拡大させて床につければ京都の立体的な地図が浮かび上がり……。

 

 

 

「ふっ!!」

 

 そうして光り輝かせると魔法陣には八坂姫の居場所が記された。

 

「さぁて、居場所は見つけた。それじゃあ、後は救出に向かって『禍の団』を叩きのめすぞ。京都の妖怪と悪魔に堕天使による百鬼夜行の始まりだっ!!」

 

『おおおおおおおおおおっ!!』

 

 一誠の宣言に皆が声を上げるのであった……。

 

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