「アアアアアアアアアアアアアアア!!」
覇骸になった皇帝が吠える、その姿は…辛うじて元が人なのは判るが、それでも大抵の人間が「怪物」と思い浮かべるだろう。
歪で醜い、力だけを求めた皇帝の末路なのかもしれないが、その力だけは本物だ、魔獣が扱う障壁を纏い、闇の力を遠くに投げる、ここまで連戦連勝で勢いに乗った王国軍でさえも苦戦するのは間違いない、そして兵の士気も相応に有る、何せここで負ければそれはアドラステア帝国がこの戦争に負けるという事だ、一部の貴族内ではあるが本来は我らこそがフォドラの覇者であり、フォドラはアドラステア帝国の物であるという思想があったからこそこの戦争に踏み切ることができたのである。
それが帝国の敗北で終わるなど許される筈は無く、彼等も全霊で戦う事は間違いないだろう。
「ぜぇやアアアアア!!」
ファーガスの王が振るう魔槍アラドヴァルの穂先が胸を抉る、覇骸に成り果て、軍師の天帝の覇剣によって障壁は破られた、無防備な胸に槍が刺さる。
私は敗れていた。
倒れ付し、それでも彼に貰った貰った短剣を投げ返す、覇骸化の影響か、大して力は入っていないはずなのに鎧に突き刺さる、さっさと私の首を跳ねて晒して戦いを終わらせた方がいいのに、軍師を携えて戻っていく、私の事を弱者とでも思っているのだろうか?まあ、何にせよ私の体は限界だ、もうすぐ死ぬだろう、後は私を倒した王と軍師に任せよう、闇に蠢く者たちの情報も纏めておいた、必ずあのフォドラの害悪を滅ぼしてくれる筈だ。
しかし、あの時帝国に新任の教師がついてくれていたらどうなっていただろうか?もともと彼は傭兵で、黒鷲の学級…というよりも私を選んでくれたら…なんて幻想すら思ってしまう。
実際ガルグ=マクを襲撃して5年は戦況が帝国が主導権を握っていたのにあの軍師が現れてから王国は勝利続き、それほどまでの影響力を持つ人物だ、いや、何よりも
私の覇道はここで終わり、今思えば悔いもあるが納得はしている、私は死ぬべきだし、報いを受けるべきだ。
目を開けているのも億劫で、意識が遠くなっていく、最後まであの教師の事を思ってしまう、そうして何もかもが無くなった。
目が覚めた
「ん…ん?」
暗い、いや、僅かに光があるから視界はある、しかし状況が妙だ、先程までの痛みは無く、体の調子は問題ないが、それがおかしい、私はディミトリに敗れ、力尽きた筈だ、王国はちゃんとした戦後処理をしただろうか?
まあそれよりもこの不可解な状況だ、一体ここは何処だろうか?
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