スライムが3匹現れた!
「っ!?」
全く見たことが無い生き物だ…しかしそれが襲って来る、とにかく松明を持って迎撃する以外に選択肢は無いだろう。
体躯は小さい、私の鎧を抜けてダメージを与えられるかはかなり怪しい、無論油断など一欠片さえもするつもりは無いが、この大きさで私を越える力があるというのも不自然だろう。
水色の怪物が三匹正面から来る、その体当たりに合わせて火が点いた松明で殴り飛ばす。
「ピギャッ!?」
一撃で粉砕した、どうやら松明での物理攻撃は有効なようだ、しかし。
バシッ!
「っ…!」
一匹の攻撃は躱せたがもう一匹の攻撃は直撃、鎧の上から衝撃が伝わる、鎧を着ていない状態でも戦闘続行には全く問題は無いが意外に力はあるようだ、大きさ相応の水の塊が体当たりしてきたとしたら納得だ。
無防備な状態で何十とやられたら相応にダメージを負っていただろうが、私は敗北したとはいえアドラステア皇帝である。
「やっ!」ドッ!バキ!
「ピ」「ピキーイッ!?」
攻撃してきた個体を殴り、それを見て逃げようとした個体も殴り倒す、この程度でどうにかなるような身体でもないしそんな鍛え方はしていない。
スライムを3匹たおした!
「ふう…」
さて、さっきの液体生物の残骸を念のため燃やしておこうと松明の先でつついた所火が燃え上がった、どうやらこの生物の死骸は可燃性の油らしい、とりあえず松明候補の枝に染み込ませておく。ちゃんとした袋があれば回収出来るのだろうか…取り敢えずさっきのような生物を警戒しつつ寝るとしよう。
朝、兎に角水源か、人の街を探したい、焚き火用に余った枝を置いてここに戻ってこれるようにしておく。
そして今の私の風体も不自然だ、今私がここにいる地点は少なくともフォドラでは無い、そこに『いかにも高貴な身分です』と言うような鎧と冠を身に付けた女性がいたら…盗賊程度殺せるとしてもあまり良い想像は出来ない…いや、士官学校に入った直後に先生に護られていなければ死んでいた時があった、どれだけ警戒しても損は無いだろう。
鎧を脱ぎ冠を外し、鎧下だけになる、まあこれならトラブルに巻き込まれる可能性は減るだろう、細めの丸太を使って土に埋めておくとしよう。
「…はあ…」
私の身体でも割と重労働だった、掘る形になっていない丸太は土を掘りにくい、それでもどうにか穴を掘り、鎧と冠を埋め、その上に近くにあった大きな倒木を置く、これなら簡単には盗まれたりはしないだろう。
さて、これからは私の知らない世界だ、昨日のような液体生物なら問題無く倒せるが鎧を脱いで武器が松明しか無い現状では決して安全とは言えない、これからは逃げる事も選択肢に入れなければならないだろう。
大声を張り上げて助けを求めるのもあまり良いとは思えない、弱くて油を出すあの液体生物がいる時点で人の領域からは近いという訳では無さそうだ、間違いなく人がいたら狩られる対象だろう。
森を歩いて、歩いて…吊り橋を見つけて道なりに進む。
辿り着いたのは城だ、そこは…
前者なら城の人達と関わりが持てます、しかしドルマゲスが杖を手にする展開は変わりません。
トロデーン城の外観は?
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美しい城だ (原作開始前)
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城に…イバラ…? (原作開始直前)