エーデルガルトは異世界へ行く   作:ねねと

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近衛兵エイト

 

 

 

 

 

兵士の訓練場

 

 

「おーい!誰かエイトを呼んできてくれないか?トロデーンに兵士として仕えたい奴が来た!」

 

「マジかよ、なんつー蛮勇…俺さっき食堂に居たから呼んで来るわ」

 

「まあそれは俺らがアイツを知ってるから言える事だろ、在野の冒険者ならわからないさ、アイツ名声にも全く興味ねーし」

 

「んじゃ教会の人も呼んで叩き潰されるソイツの治療の準備だ!治療道具も持ち出すぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「エイト、このお嬢ちゃんが士官候補生さ、流れの傭兵だったけど腰を落ち着けたいんだってさ」

 

「そうですか…私の名はエイト、この城に仕える近衛兵です、先ずは実力から試させていただきます、貴女の名前を教えてくれませんか?」

 

一見しての見た目は鎧を着た普通の兵士、だが門番によれば相当な強さらしい、ディミトリや先生クラスの強さでもおかしくは無い。

 

「エーデルガルトと申します」

 

アスクの例もある、ここが異世界とはいっても問題になる可能性は限りなく低いがゼロでは無い。偽名を名乗る事も考えたが…ここ数日皇帝の重責や命の危機がなかったからかついつい本名を出してしまう…後であだ名で呼んでもらおう、そうすれば『ここに居たのは皇帝エーデルガルトではない、傭兵エーデルだ』とでも言い訳がつく。

 

「では、まずは貴女の扱う武器の選択をしてください、持ち込んでも構いませんが」

 

勿論武器は松明しか無い、容赦の無さに定評がある試験官相手は流石に力不足だろう。

 

「ここの訓練用の斧と盾を使わせてもらいます」

 

このフォドラの害悪共に改造された常人離れした肉体は鎧を着込んで重い斧を振り回す事を可能にする、守りも固いらしいが、治療をしてくれるなら怪我のリスクを負っても攻め立てれば勝算はある筈だ、厳しいが合格者を出していないという訳でも無いのだから。

 

「では、この周りの線から私を出す、或いは私が実力有りと判断したら合格です、逆に線の外から出る、私に打ち倒される事があれば不合格となります、無論私を殺す気で来ても構いません…宜しいですね?」

 

「問題ありません」

 

訓練用の斧を受け取り、覚悟を決める、殺す気でやらなければそうそう簡単に勝たせてもらえないようだが、問題無い、覚悟の上だ。

 

「また、降参する場合は武器を捨てた上で怪しい動きをせずに門番の彼に伝えてください、試験とはいえ終了の瞬間まで私も気を抜くつもりは無いので」

 

「おう、任せとけ、神官の姉ちゃんが治療するからな、怪我のリスクはあまり無いと思って良い」

 

「任されました、何時でも回復できます」

 

「それではストップ役、開始の合図をお願いいたします」

 

「それでは…初め!」

 

 

 

エイトがあらわれた!

 

ダッ!

 

「…!」

 

紅炎を斧に纏わせ駆け出す、槍と盾を持った彼に僅かな驚きがが見える。

 

「はっ!」

 

ドゴッ!

スマッシュを叩き込む、盾に直撃、左腕を弾いた、しかし表情は変わらず怯みもしない。

 

「…」

 

反撃で来るのは達人らしい正確な突き、ディミトリとの決戦を見越して槍の対策の動きを練習していたのもあって盾で受ける事はできたが、それでも確かな痛みがある、どうやら門番の誇張ではなかったようだ。

 

「ふッ!」

 

素早く槍ではなく盾を構えた彼に斧を振るう、さっきの時とは違い明らかに防御を意識した動き、もう一度スマッシュを叩き込んだが。

 

ガキン!

 

凄まじいまでの固さ、飛び抜けた防御、全身を使い衝撃を極限まで減らしている、これではスマッシュをしても有効打にはならないだろう、皇帝として鍛えた私の武威の前では普通の防御は本来効果が薄いが、この防御は明らかに上位の防御技術の類だ、ならばその守りを叩き割るのみ。

 

「せいっ!」

バキ!

 

ならば兜割りを叩き込む、守りを固めた鎧を着た重騎士に有効な技だ、流石に全ての攻撃に備えて身構えているとしても確かなダメージを受けている。

 

「……」

 

しかしこの一撃がこの近衛兵に『相手の力を確かめる』という動きから『自分から攻撃しに行く』という考えにさせたらしい。

 

エイトは しっぷうのごとく きりつけた!

 

「…」

「っ…!」

 

素早い踏み込みでの突き、槍を殺す動きを習得していなかったら間違いなく盾で受ける事すら出来なかった程の速さ、踏み込みに力を使っているのか威力は先程の突きと比べると劣るが、これもまた見事な技だ、私が皇帝だったら間違いなく勧誘していた程だ。

それはそれとしてこの技が有る限りもう迂闊な攻めは危険だ、スマッシュも兜割りも出す前に突かれて妨害される、ならば防御を意識しつつ隙を見て攻めるのが上策だろう、防御に専念すれば先程の踏み込みも対処が出来る。

 

「…」

「…」

 

沈黙が降りる、互いの間合いを測って歩く音のみが有る、防御の構えを解かない私に対して彼が選んだのは

 

エイトの ねらいすました

突きの一閃!

 

来た、門番から聞いていた「防御を固めても一突きでぶち破られる」要因だろう、しかし急所を狙い過ぎている、槍への対策をしている私ならずらす事は可能だ。

 

エーデルガルトは 1の ダメージを受けた!

 

もっとも、全くのダメージ無しとはいかないがそれでも極限まで抑え込めた、技を放った今なら斧を叩き込める。

 

ガッ!

 

もっとも、飛び退いたついでに平然と盾で受けられた、まあこれ程の実力者が自分の技の後隙を無くさない筈も無い、しかし距離が空いた、機動力に秀でていない私では距離を詰めようとしても容易に対応されてしまう、恐らく魔法を使って来るだろうので此方も距離を取る、どうやら最大火力で放てば人を消し炭に出来る黒魔法を習得しているらしい、槍での戦闘なら兎も角魔法の撃ち合いで勝てるとは思えないが、それでも距離が開けばまだマシな対応は出来るだろう。

 

エイトは ギラを となえた!

ヒュボッ!

 

「ぐっ…!…はっ!」

 

炎の速度が速い、警戒していて正解だった、距離を取っていなかったらただ焼かれていただろう。どうにか盾で受けて此方もファイアーで応戦する、速さでは勝てないならば受ける他無い。

 

「!」

 

此方のファイアーの迎撃に炎を使った、炎が消えた今のうちに距離を詰める、魔法の撃ち合いではなく相手の槍の間合いでなければ勝ち目は無い。もう一段階上の魔法を習得しようとしている彼とファイアーしか使えない私とでは魔法戦では話にならないのだ。

 

「アアアアアアアアア!!!」

 

しかしまだ彼方に手札が有ることはわかっている、しかし治療の宛は有る、今私は鎧を着ていないが故に何時もよりは速い走りでマトモに受ける覚悟をして突っ込む。

 

「…」

 

エイトは さみだれ突きを はなった!

 

「ぐうっ…!」

 

一撃目は盾で受けられた、二、三はマトモに食らう、肉が裂け血が吹き出し痛みが走る。

 

だが命には到底届かない、戦闘は可能だ。

 

「ふっ!!」

「…!」

 

僅かだが確かな後隙、そこにスマッシュを叩き込む。

 

ドガッ!

「っ…!」

 

どうにか盾で受けるも吹き飛ぶ身体、力はあれど体重は鍛えられない、人外の膂力があったとしても技を放った直後の受けに向かない体勢では私の力を受け切れ無かったようだ。

 

「…合格です、素晴らしい強さですね」

 

「当然でしょう?こっちは傭兵よ?」

 

身分こそ嘘ではあるが実戦経験があるのは確かだ、問題は無い、…というかもうアドラステア帝国は無いのだから普通に傭兵を名乗っても良いのでは無いだろうか?

神官の白魔法を受けながらそう思った。

 

 

 

 

 

 

 





エーデルガルトのスキルの事ですが、ドラクエと原作シリーズのミックスでありオリジナルスキルがあるため非常に特異性が強くなっております、ご了承下さい。
主人公の剣100スキルが勇気100で強化される感じでエーデルガルトも二つのスキルを振り込めば全ての組合せで強力なスキルが使用できます、3DSリメイクのように全てが見たい方は投票をお願いいたします、その場合スキル振りは次回に二つさせていただきます。

良かったら高評価とかしてってください



エイトを やっつけた! 経験値を獲得!

エーデルガルトは レベルが上がった! スキルポイントを獲得!

スキル振り

  • 斧スキル
  • 剣スキル
  • 盾スキル
  • 格闘スキル
  • はおう
  • 習得スキルを全て開示
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