順番が早いですが、私が書きたかったので書いちゃいました。
あと、前回に比べるとかなり短くなってます。
もし、ハジメが八重樫道場に通っていて光輝とライバル関係だったら。
そんなIFのお話・・・の、その後のお話。
※なんやかんやあってアレーティア(名前は変わらずユエです)、シア、ミュウ&レミア、ティオ(ドM回避)は仲間になりました
①原作クロスオーバー
※最初だけ原作軸視点です
ハジメがフェアベルゲンで色々話していたときのことだ。
・・・ヴォンッ
急に何もなかった空間に穴が空いた。
「は?なんだあれ」
「・・・誰かの、魔法?」
「あ、ユエじゃねえのか。じゃ、誰だ? 香織か?」
「私も違うよ? というか、誰でもないんじゃないかな? ほら、世界にバグが発生したとかなんとかあるかもしれないし」
「あーーーー、確かにそれもあるかもな・・・。概念魔法とかの影響でな・・・。ユエ、なんとかできたりするか?」
「ん、任せて。ちょっと時間がかかるかもだけど」
「じゃ、頼む・・・待て!ユエ!」
「ん?」
「何か変だ。ちょっと穴から離れろ」
そう言ってハジメはドンナーを構える。その数秒後、何か穴から落ちてきた。・・・人?
「ごめん、失敗した・・・」
「大丈夫だって。また戻れば良いんだし」
「というか、ここは・・・って、シア!?」
「「「「え?」」」」
落ちてきた人たちがシアの方を見る。落ちてきた人の中にはシアそっくりの美女もミュウそっくりの少女もいる。
あと勇者(笑)も。
数秒間の沈黙の後、元からいたハジメたちも落ちてきた人たちも両方が叫ぶ。
「「「「「「「「「「ええええええええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!??」」」」」」」」」」
「「「「「光輝が2人!?」」」」」
※IF軸視点に戻ります
シアが言い出したことがこの事件のきっかけだった。
「そういえば、ユエさんって時間を早めたりすることってできるんですか?」
「シア? どうしたの急に」
「あ、ハジメさん。いえ、概念魔法っていう便利なものがあるんですから、時間とかを動かせたりしないのかなーって思ったんですよね」
「別に便利とかじゃなくアホみたいな量の魔力を使うんだけどな」
「あ、光輝。そっちは終わった?」
「ああ、問題ない。一段落ついたからちょっとこっちに来たんだが、そっちはどうなんだ?」
「順調だよ。このペースだとあと3週間位で魔力がたまる予定かな」
「あの時、神結晶が見つかったのはホント幸運だったよな・・・。ようやく日本に帰れるな。・・・って、違う違う。時間がどうだか言ってたけど、魔力の問題とかあるだろ。できるのか?」
「・・・ん、たぶんできる。ハジメの魔力をもらったらできそう」
「そりゃあすげーな・・・。で、すんのか?」
「・・・ハジメ?」
媚びるような目だ。この目にハジメが弱いことをユエは良く知っている。
「はいはい、やりたいんだね。・・・はい、どうぞ」
「んっ!」
そのユエを止めた人がいた。
「はい、そこまで。その目に弱いのなんとかしなさいよ、ハジメ」
「あ、雫か。香織もいるね」
「ユエちゃん!その目でハジメくんを誘惑するのやめて!」
「ん、負け惜しみ?」
「ふーん? ユエ、私を煽ってるのかな?かな?」
「2人とも喧嘩はそこまで。僕がダメならティオさんでどう?」
「ん、何か呼んだかの?主様よ」
「うん。ユエちゃんに魔力って渡せたりしない?」
「問題なくできるぞ。ほれ」
ティオがユエに触れて魔力を渡す。
「むう、ハジメの血を吸うチャンスだったのに。・・・しょうがない、後で搾り取る」
「あの、ユエさん?」
「ハジメ、頑張れよ」
「いや、光輝も助けてよ」
「いや・・・俺は毎日恵里が襲ってくるからなんともできないという・・・」
「今夜も覚悟しててね? 光輝くん♡」
「頼みの綱が役に立たないっ!」
「おいコラ」
そうしていると、ユエが魔法を発動させた。だが、何かがおかしい。
「・・・あれ?・・・あ」
見ると、空間に穴ができていた。重力魔法の影響か、引きずり込まれる。
「わああああっ!?」
「「きゃぁあああ!?」」
・・・そして、ユエ、ハジメ、香織、雫、シア、ティオ、恵里、光輝が吸い込まれたと同時に穴は消え去った。
ハジメどうし、地球組ヒロインどうし、トータスヒロインどうしで話し合っている。天之河は別。
「と、いうことは、だ。お前らは別世界の俺達ってことか?」
「えーっと、たぶん・・・。というか、何その格好。眼帯、白髪、黒コート、義手、銃。中二病満載な姿じゃん。ほんとに僕?」
「グハッ!? ま、まさか別世界の俺に言葉で刺されるとは・・・。そ、それより、だ。そこのやつは光輝か?ほら、あの勇者(笑)」
「? 光輝で合ってるけど・・・その(笑)って何?」
「は? いやいやあの自己中野郎のことだろ?」
「自己中野郎・・・?待って。なんか認識の齟齬が起きてる気がする。というかそもそもそっちの僕の天職って何?」
「はあ?わかりきってるだろ。『錬成師』だ」
「その時点からしてぜんぜん違う世界っぽいね。僕の天職は『剣士』だよ」
「・・・何がどうしてそうなった?」
「僕の勝手な推測だけど、そっちの世界の僕って剣道を習っていないんじゃないかな?僕、八重樫道場の門下生なんだよ」
「・・・あ?・・・あー、そういうことか。なんとなくわかった。だから天之河もそういう関係なんだな」
「そういうこと。僕の一番のライバルだよ」
「・・・まあ、そういうことはそういうことだと思っておくか。で、だ。お前、天職が『剣士』の俺なんだろ?一回戦ってみようぜ」
「良いけど・・・大丈夫?怪我しない?そっちの僕って『錬成師』なんでしょ?」
・・・ブチッ
「・・・安心しろ。俺はコイツがあるから、よ!」
そう言うと同時、ドンナーから超高速の弾丸が発射される。
だが、空間を斬ったためこれと言った問題はなかった。
「ちょ!危ないって!後ろの人に当たったらどうするのさ!」
「空間を斬ったやつが何を言ってる!オラどんどん行くぜ!」
「だから危ないって!こっちの心配もしてよ!」
「お前は俺だろうが!死にゃしねえよ!」
「だから後ろの永山君たちが危ないって言ってるでしょうが!僕の方の心配じゃないよ!弱いんだから怪我させないようにするべきだって!」
「死んでも生き返るから問題ねえ!」
「だからそういう問題じゃなああああい!」
その後ろにいる永山たちの会話。
「・・・違う世界の南雲、優しい感じ・・・というか魔王じゃないけどやっぱり南雲は南雲なんだな」
「だな。アホみたいに強い。あと自覚なしに毒吐く」
「えーっと?何だ?南雲が錬成師じゃなくて剣士。魔法も使える。でも、銃は使わない・・・。というか、魔王になってない・・・」
「もしかして、剣道を習っていた、かつあの穴に落ちなかった、って世界か?」
「あ、それか?それっぽいな」
場所は変わって雫、香織、恵里、鈴が話している。
「え!?こっちの世界の香織って一回死んでるの!?」
「うん。檜山君に後ろから刺されてね。まあ、この体になったから問題はないんだけど」
「だ、だからなのね?」
「あー、えっと、なんだっけ?『ノイント』だったっけ?」
「そう。強くなりたかったから、無理言ってそうしてもらったんだ」
「最初は私も誰かわからなかったわよ・・・。・・・それより、私からしたら恵里の方が驚きよ。そっちの世界では生きてるのね」
「え? そっちの世界のボク死んでるの?」
「ええ。私や鈴の目の前で木っ端微塵に爆散したわ」
「・・・どういう状況で何がそうなってその結果ボクが爆死したのかわかんないんだけど」
「えーと・・・確か・・・。ああ、そうだったわ。小さい頃の恵里を光輝が助けたらしいんだけど、アフターケアをしなかったからって話してたわね」
「アフターケア・・・?」
「ええ。小さい頃に恵里と会っていたそうだけど、解決しようとしなかった・・・いえ、「解決したつもりでいた」だったわね。」
「あのとき・・・か・・・」
その時、恵里の脳内にはもしあのときに光輝が家に連れて行ってくれず、そのままあの家に帰されたり捨てられたりしたら、という考えがよぎっていた。
ありえないのはわかっているが、想像は止まらない。
これ以上想像したくないほどの最悪なIF。
それは大量の涙に変化してボロボロ溢れ出す。
「ちょっ!?え、恵里!?」
「恵里ちゃん!?どうしたの!?何かあった!?」
「エリリン!?大丈夫!?」
「ちょっと、ごめん」
そう言うとほぼ同時、恵里はとある人物の方に向かって走り出した。
まあ、わかっているだろうが光輝である。木の幹に座っていた光輝の方に向かって突撃している。
「光輝くん!」
「恵里?どうかし・・・うおっ!?」
「光輝くん!光輝くん!・・・光輝くんは、いなくならないよね!?ボクを捨てたりなんかしないよね!?」
「え、恵里!?急にどうした!?何かあったか!?」
そう光輝は聞くが、恵里は錯乱していて答えてくれない。
なら、と思った光輝は恵里をぎゅっ、と抱きしめる。そして、胸元に恵里の耳を引き寄せる。
以前にもこういう事があり、その時も今のように抱きしめていた。
(原作で言うゴキブリのところです。最愛の光輝に憎悪と殺意をぶつけたことによる自己否定が極まってしまったことが原因でした。見ている方が恥ずかしくなるほど濃厚なキスで回復しましたけど)
「・・・恵里。俺の鼓動を聞け。生きてるだろ?ここにいるだろ?不安でもなんでもないだろ?」
「こう、き、くん・・・」
「何を恵里が考えたのか俺は知らないが、一つ言いたいことがある。・・・俺は、一生恵里のそばを離れない。だから、恵里も一生そばにいてくれ。・・・話してくれなくたって良い。笑顔を向けてくれなくたって良い。ただ、恵里がそばにいるという事実だけが、俺を突き動かす原動力になるんだ」
「こう、き、く・・・」
「・・・恵里?」
・・・スウ・・・スウ・・・
「・・・ああ、眠っただけか。最近、ずっと頑張ってくれてたからな。疲れてたのか。・・・おやすみ、ゆっくり眠りな。俺がそばにいるから。離れたりしないから。・・・愛してるよ、恵里」
そう言うと光輝は恵里の身体を横にし、ついでに自分の体が枕になるように体勢を変えた。
体を屈め、軽く頬にキスを落とす。恵里は少し表情を和らげる。
光輝はさらりとした髪を撫で続けている。
・・・誰も邪魔できない空間が、そこには広がっていた。
そして、その光景を見ている人が数人いた。
「見て。あれがこっちの世界の光輝くんだよ。優しいでしょ?」
「そう、ね。・・・なんて幸せそうな顔してるのかしら」
「エリリン、良かった、良かったよぉ・・・グスッ」
両方の世界の雫と香織、そして原作の鈴。鈴に至っては大号泣。前見えてるのかってレベルで顔がビッショビショだ。
「むしろ、私達からするとそっちの世界の光輝が信じられないのよね。どうしてもこっちの光輝が頭に浮かぶから・・・」
「・・・おそらく、そっちの世界は・・・こっちの世界で起きた『悲惨な未来』が起こり得なかった世界なのね」
「光輝くんが改心してる、ハジメくんが奈落に落ちてない、恵里ちゃんが不幸になってない・・・か。こっちの世界もそうだったら良かったのかな」
「でも、こっちの世界のハジメは優しすぎるところもあるから・・・。一概にどっちの世界が良いとは言えないわね」
「まあ、光輝くんがそこはなんとかしてくれるところもあったから、そんなに大きな問題はなかったけどね」
またまた場面は変わり、ユエ、シア、ティオが話していた。
「え!?そっちのユエさんはハジメさんの正妻じゃないんですか!?」
「え、逆にそっちの世界の私はハジメとどういう関係?」
「こっちの世界のユエさんとハジメさんですか?いやー、もう見てるほうが恥ずかしくなってくるくらいずっと一緒にいますよ。人目すら気にせずイチャイチャと・・・。香織さんが怒る原因ですね」
「香織は負け犬だから仕方ない。私とハジメの愛は誰も断ち切れない」
「ね?怒る理由がわかるでしょう?いっつもこんな感じなんですから」
「納得じゃな。あの主様が独占欲を発揮して、その1人にしか愛情を向けぬなんて嫉妬しかしないに決まっておろう」
「その愛情を毎日受けるユエは・・・ハアハア、う、羨ましいのう」
その変態を見たIF世界のティオはドン引きしている。
「・・・これホントに別世界とはいえ妾か?こんな変態なんてありえないじゃろ」
「しょうがない。お尻にパイルバンカーを突っ込まれたせいでこうなった」
「・・・パイルバンカー?なんですか、それ?」
「えっと・・・金属でできたハジメさんの身長ほどもある大きな杭です。それが竜化していたティオさんのお尻にズブっと刺さりまして・・・」
「こんな変態になった、と。・・・そっちのハジメ、乙女のお尻にそんなの突き刺すなんて何考えてるの」
「しょうがない。それがこっちのハジメだから」
「アヒィ〜!ご主人様、もっと虐めてたもう〜!」
原作ティオは妄想でハアハアしている。IFティオはさっきと同じくドン引きだ。あと、IFシアも。
「こんな妾、悪夢であっても見たくないのじゃ・・・」
「こっちのしっかりしてるティオさんの方が好きですぅ・・・」
「ん、こっちの世界とそっちの世界のティオ交換しない?私もそっちの方が良い」
「「「絶対イヤ(じゃ)(ですぅ)」」」
「アフン!?そ、その扱い、た、たまらん・・・」
そして帰るときになった。バラバラに別れを告げていく。
そして、最後にハジメがこう言った。
「ねえ、最後にこれだけそっちの世界の皆に聞いておきたいんだ」
「あ?どうした」
「・・・そっちの世界の皆は、今、幸せ?」
その言葉に原作世界のハジメたちははっきりとこう答えた。
「「「「「「「あたりまえ(だ)(じゃ)」」」」」」」
「そう。それなら良かったんだ。・・・じゃあね」
「おう。そっちの俺もしぶとく生きろよ。あと、そっちの天之河もな」
「ああ。そっちのハジメは皆を幸せにしてやるんだぞ?誰かを蔑ろにするなんて論外だ。少なくとも、俺はそれを認めない。全員幸せになってこそ、だ」
「・・・天之河に正論を言われるのは違和感あるな。まあ、いい。・・・なら、これ以上ないくらいにこいつら全員幸せにしてやるよ」
その言葉に、原作のユエや香織は満面の笑みを浮かべる。もちろん、シアもティオも雫もだ。
「それでこそハジメだ。・・・じゃあな、そっちの世界の皆」
「ふん。・・・あばよ、そっちの世界の天之河」
その言葉が空に消え去ると同時、IF世界のハジメたちは穴に吸い込まれた。
「なかなか、面白い体験だったね」
「うん。違う世界の私達ってあんな感じなんだ」
「あっちの世界、色々違う点も多かったわね」
「えーっと、ハジメさんが白髪で黒いコート、香織さんが全然違う姿だった、恵里さんがいない、光輝さんがよくわからない、ティオさんが変態・・・。違う点しかないですね」
「変態のティオ、すっごく気持ち悪かった」
「ぐぬっ!?こ、こっちではそうでもないから良いじゃろ!?」
「・・・まあいっか」
「何か不本意なんじゃがその反応」
「というかボクは死んでたし、光輝くんと恋人でもなんでもなかったけど・・・」
「こっちの世界では夫婦なんだし、別にいいんじゃないかしら?」
「そうだぞ、恵里。というか、そんなことより俺からしたらもっと大事なことがあるしな」
「ん?光輝、どうかした?大事なことって何?」
「いや、な・・・。3日前にリリアーナ姫が言ってくれたんだけど、この国で結婚式しないかって」
「・・・それって!?」
「世界を救った勇者に、ささやかなお返しをってことらしい。良かったらどうか、だってさ」
「やりたいやりたい!」
「・・・僕たちは、どうしようか?」
「そこも問題なかった。俺達が良ければだけど合同結婚式にしてくれるってよ」
「光輝くん!絶対、絶対しよう!今すぐに!」
「ちょっと待った、恵里。ドレスのサイズ合わせとか何もしてないんだぞ?慌てない慌てない」
「ところで、日時は決まってるのかしら?」
「ああ。・・・俺達が日本に帰る前日だってよ」
「前祝いのパーティーみたいになるのかな。楽しみだね!ハジメくん!」
「うん。・・・ああ、でもそれならそれで問題が。どうしよう、迷うなぁ・・・」
「・・・ハジメ?どうかしたのかしら?」
「いや、
香織と雫が同時にお互いの方を向く。
「・・・雫ちゃん?」
「・・・香織?」
一呼吸の間が空き、同時に話した。
「「・・・今回は、絶対に譲らないから!」」
(ハジメくんとの誓いのキス!絶対に一番にしたい!雫ちゃんには悪いけど先にさせてもらうよ!)
(ハジメとの誓いのキス・・・!今回だけは、絶対に香織に抜かれるわけにはいかない・・・!)
「うーん、これがハーレムの宿命かのう・・・」
「結局どっちになるんでしょうね?」
「ん、香織も雫もお互いに負けないって思ってる」
「どうしようかなぁ・・・?雫か香織か・・・ああ、悩む!」
その間、光輝と恵里はいつものようにイチャイチャしてましたとさ。
アンケートお願いします。
あとやっぱりまともな光輝を書くのって楽しいですね。
ハジメとの最初の誓いのキスは誰?
-
やっぱり香織かな
-
いやいや雫でしょ
-
ユエはどうだろう
-
シアもありだよね
-
ティオを忘れるな