追記
ほぼ一日経ってから気づきました
ケーキカット書いてなかったです
結婚式2週間前――召喚されてからは2年半が経過した日。ハジメたちはドレスのデザインを考えたりサイズを合わせたりと忙しい日々が続いていた。そんなある日のこと。
「奥様方に似合う色を考えてもらいたいのです」
「「え?」」
そんなことをウェディングプランナーが言ってきた。
「この国では、純白のドレスを旦那様の魔力によって色を変えるという伝統があるのです。旦那様の色で染め上げることによって、旦那様意外の誰にも染まらないという意味がありますので」
「な、なるほど?それで、どうやって色を変えるんです?」
「生地に少量の魔石を練り込みます。それに魔力を送ることで、色が変わるという仕組みです。魔石の練り込む量や種類によって色は全く違うものになってしまいますので、できるだけ速く考えていただけるとありがたいのですが」
「それなら問題ない。恵里に似合う色は前から決めてる」
「こっちは・・・シアと雫、ユエは決まってますけど・・・香織とティオがどうだろうって感じです。いや、似合う色はわかりきってるんですけど、ドレスでそれができるのかって思って」
「おや、どうされました?」
「すみません。ドレスの色をグラデーションにすることってできます?」
「・・・すみません、その『ぐらでーしょん』とはなんですか?」
「あ、えっと、簡単に説明すると、・・・・・・・・・・・・・・・・と言う感じで、緩やかに色が変わっていくものです」
「なるほど・・・。やってみます。それと、理想に近づけるため、生地の作成にはご協力してもらいたいのですが」
「「それくらいは問題ない(です)」」
「では、よろしくお願いしますね」
ということで、色の理想を伝える。そしてそのまま生地の作成に行った。
あと、ユエのドレスは魔石を混ぜなくていいということも伝えた。
そして1週間ほど経った日のこと。
「ハジメ様ぁ!こんな感じでどうですかぁ!?」
ハジメに職人が見せてきたのは、理想と遜色ないグラデーションの生地だった。もう魔力は流されており、色の変化はよく分かる。
「え!できたんですか!?」
「だいぶ苦戦しましたがね。で、どう思いやす?コイツはハジメ様の理想と同じですかい?」
「同じです!いや、心の何処かでは失敗するんじゃないかって思ってたので・・・成功してくれてありがとうございます」
「あったりめえですよ!この世界を救ってくれた勇者様たちに頼まれた仕事でございますぜ?失敗なんてできるわけなかろうもんです」
そう言ってガハハと笑う職人。
そして、完成した生地を使って急ピッチでドレスが作られることになった。
さて、結婚式当日がやって来た。
今日まで、色々と話し合いが行われた。どんな結婚式にするか、場所はどうするか、観客をどうするか・・・話し合い出すとどんどん疑問点は出てくる。それでも、最終的に収まった結果が今日だ。
進め方はトータスが主軸になっている。神父はいないという点が一番大きな違いだろうか。
今日の結婚式の順序としてはまず先にハジメたちが結婚式をし、その後に光輝と恵里が結婚式を執り行う事になっている。
参列者には王国の人たちはもちろん、ガハルドのような帝国の人、フェアベルゲンの獣人族、エリセンの海人族のように各地から関係した人達が集まった。
恰幅の良いおばちゃんだったり、マッチョなオカマもいる。
本当にたくさんの人が集まり、その全員が結婚式を楽しみにしているのだ。
それを表すように、不満げな表情を浮かべる人はゼロ。笑顔の人は数え切れないくらいいる。
(檜山達チンピラーズがどうなっているのか、と気になる人もいるでしょうからここで軽く説明しておきます。香織達を手に入れたいがためにハジメを殺そうと計画、実行したことで皆から見捨てられました。どこかで生きてる可能性は一応あります。以上)
場所は王城の入口付近で行われ、そこがバージンロードに変わっている。庭園は色とりどりの花で埋め尽くされ、意図的に作られたスペースに王族や来賓の人、そしてクラスメイトたちが座っている。
その庭園から少し離れる場所(といってもほんの5メートル程の場所だが)に、結婚式を見に来た人たちが座れる場所が用意されている。早いもの勝ちだったため、遅かった人はそれよりも離れた場所で立ちながら見ている。
バージンロードの終着点に花と樹で作られたアーチがあり、そこが誓いのキスをする場所だ。
金を主とした複数の金属で作られたベルも吊り下げられており、鳴らしてみるとこれが本当にいい音を出すのだという。
最初はハジメ達6人の結婚式。
雫が
腕を組んだ状態で2人が現れ、一歩ずつベルのところまで歩いてくる。
ドレスを華麗に着こなし、凛とした姿勢は見るものを魅了する。
ハジメはもちろんだが、それ以上に雫の顔が幸せいっぱいの顔になっていた。ブーケをしっかりと握りしめながら、最上の笑みをハジメに向けている。
ドレスのスカートは少し控えめのものであり、装飾も多いわけではない。だからこそ美しいスタイルがはっきりと浮き上がる。肩も胸元も覆われたドレスだが、目立ちたがりでない雫はこのドレスを気に入っていた。
歩いてきた雫とハジメはアーチの下で止まり、顔を向かい合わせる。
「ねえ、私が最初で良かったのかしら?香織も高かったんでしょう?」
「まあ、接戦だったとはいえ雫のほうが高かったから」
「なら、そこは読者の人に感謝ね」
「そうだね。・・・メタ発言はここまでにしよっか。話変えるけど、そのドレス良いね。雫に似合ってる」
「あら、そう思ってくれてるのね。私もこのドレス気に入ってるのよ。」
アーチの下まで歩いてきた2人はそこで止まり、身体を向かい合わせる。
心からの言葉をお互いに伝えていく。
「雫、5人もお嫁さんにもらっている僕が言うのもあれだけど、一生幸せにすると誓うよ」
「ふふっ。期待してるわよ、ハジメ。誰か1人に集中するというのなら拗ねちゃうわよ?」
「そうならないように気をつけるし、頑張るよ。・・・愛してるよ、雫」
「私も。愛してるわ、ハジメ」
そのまま、2人の唇が重なる。その直後、雫が着ているドレスが変化した。
純白だった生地が、胸元から水色に変色していく。同時に観客もおお、と声を漏らす。
5秒ほどして、生地は紺色に変わった。完全な紺というわけではない。一部には水色や白色もあることで、全体のバランスが取れたデザインに仕立て上げられている。
「あら、私は紺色に変わったのね。・・・どう?似合ってるかしら?」
「もちろん。より綺麗になったよ」
「うふふ、そうかしら」
そして、指輪を取り出し雫の指にはめる。銀色の輪に薄桃色の宝石。控えめながらも絶対的な美しさ。
「綺麗・・・。ありがとう、ハジメ。一生大切にするわ。・・・じゃあ、香織を迎えに行ってあげて。入口付近で待ってるわよ」
「うん」
来た道を戻っていく。
王城の入口に近づくと、香織が現れた。
ハジメが腕を出し、そこに香織の腕が絡みつく。
ドレスにはレースで作られた花の装飾が施され、香織に華やかな雰囲気を付加している。肩を惜しげもなく晒しており、華やかな雰囲気に加えて小さな妖艶さもあった。
そして雫のときと同じように歩み、さっきのところで止まった。雫は邪魔にならないよう少し隣に移動している。
「香織。これだけは先に言っておくね。・・・辛かった時、苦しかった時。君がそばにいてくれたおかげで、立ち上がれてここまで来れたんだ。ありがとう」
「私の方こそ。昔も今も、ずっとハジメくんには助けられてる。悲しかった時も、怖かった時も。ずっとハジメくんが近くにいてくれた。雫ちゃんがしっかりしてたし、私もそうしなきゃって思ってたんだ。でも、そうじゃなくて良いってハジメくんが言ってくれた。泣いたって良いって。・・・私、ハジメくんにだけは弱みを見せることができたの。そのお返しで、ハジメくんが弱みを見せてくれる人でありたかったから」
「その気持ちが、何より嬉しかったんだ。・・・ありがとう、香織」
「私もだよ。ハジメくん、ありがとう。・・・ずっと愛してる。これまでも、これからも」
「僕もだ。愛してる」
そして二人の唇が触れ合い、同時にドレスも変色する。
裾の方は白いままだが、胸元あたりは紺色に変わった。グラデーションが綺麗に出ている。雫と色が被っているが、グラデーションの有無で全く違うドレスとなっていた。
はめられた指輪は金の土台に緑の宝石が留められたもの。肌の上で目立つ色だ。
「わあ、おしゃれ。・・・どう?可愛い?」
「それ以外に何があるのさ。可愛くないはずがないよ」
「えへっ。ありがと」
チュッ
そのまま頬にキスをしてきた。同時に小声で囁いてきた。
「夜は覚悟しててね?ハジメくん♡」
ハジメの顔は紅く染まる。観客たちは『英雄にも初心なところがあるんだなぁ』と感じている。
違う。香織との夜は・・・うん。そういうことだ。
(過去の経験から、ピーのピーがピーしてピーのピーにピーしてピーになってからピーしてしまうと言うことです ※自主規制)
それはさておき、次はユエだ。
成人女性の姿で純白のドレスを着こなし、女神降臨かと声がちょくちょく聞こえる。ハジメからすると女神は5人いるが。
雫とは真逆で、肩も谷間も見せつけている。可愛さはあるが、それ以上に目を離せない妖艶さ、そして何事にも例えがたい背徳感。特に男性陣はそれを強く感じている。
一歩歩くごとに胸元が小さく揺れ、さらに男性陣は目を離せなくなっているようだ。そんな輩にはハジメが威圧。
そして、アーチの下で顔を向かい合わせる。
「ユエ。・・・その、ドレスなんだけど・・・もうちょっと違うのなかった?」
「ん、嫌い?」
「いや、そうじゃないんだけど・・・なんていうか、皆にその姿のユエを見せつけるの嫌だなって思って」
「ふふっ。安心して、ハジメ。私はハジメ以外の誰にも染まらない。私を染められるのはハジメだけ」
「そういうことじゃないんだけどなぁ・・・まあ、いいか。・・・ねえ、ユエ」
「ん?」
「愛してるよ」
「・・・んっ。私も愛してる。ハジメ、ずっと一緒」
その言葉で2人の顔が近づき、唇が重なり合う。
ユエのドレスの生地に魔石を練り込まなくていい、と伝えた理由はこの色が表している。
ドレスは、美しくも奇妙な白へと変化した。見る位置によって受け取る印象が違う。それがユエのドレスの色だった。
一見すると最初の白から変わっていないように見えるが、その白に対する観客の印象は異なっている。温かい白か冷たい白か。美しい純白か輝く雪か。軽やかな雲か手を伸ばしても届かない月か。
同じ色のはずなのに、これほどまでに感じるイメージが違う。そんな色はこの色以外には存在しないだろう。
実は変成魔法と生成魔法を応用した技術である。ハジメの思いつく限りの『白』を一つにまとめ、ドレスに魔力として注ぎ込んだ。その結果、こんな奇妙な生地へと変化したのだった。
「ん、不思議な色」
「どう?僕としてはかなり成功してると思うんだけど・・・」
「ううん、すごい。私でもこんなの作れるかどうかわからない」
「・・・気に入ってくれたかな?」
「当たり前。ハジメが私だけにくれたドレス。気に入らないはずがない」
「良かった。・・・指輪をはめるから、手、出して?」
はめられた指輪は銀の輪に赤い宝石が付いたもの。眼の色と同じだ。
ハジメが入口のところに戻ると、シアが現れ早速腕にしがみついてきた。
シアのドレスは(胸元を除き)香織のドレスと似ている。違う点は胸部のサイズと、スカートの長さだ。雫、香織、ユエのドレスのスカート部分は余裕で地面を擦る長さだったのだが、シアのスカートはギリギリ擦るかどうかという長さだ。日本で言うロングスカートの長さをイメージしてもらったらわかりやすいだろうか。動きによってちらっと見える健康的な足首は、観客の心に言葉にし難い思いを呼び起こす。
装飾は同じように花が付いている。しかしレースの花ではなく、本物の花だ。しかもフェアベルゲンの固有種。べつに香織のときのように花を装飾にすることで、シアに華やかさを付加している訳では無い。もちろん上手いこと美しさが引き立てられ、魅力は増している。だがしかし、それ以上にシアに魅力を付加していることがある。
これまでの3人と違う点は、香りだろう。香水の香りももちろん良いものだ。だが、シアにはこの花の香りの方がよく合っている。自然と野性味が混じりながらも心地よい香りが辺りに漂い、会場の雰囲気は穏やかなものになった。風に乗っても香りが薄くなりにくい特殊な花であるため、観客全員に届いているはず。
「わっとと・・・シア、急に飛びかかってくるのはやめようか」
「ごめんなさい。・・・でも、今日くらいは許してくれてもいいんじゃないですか?こんな幸せな日、二度と起きないんですから」
「それはそうだけど・・・まあいいや。いくよ、シア」
「はい♡」
アーチの下で、2人が向かい合う。
「シア。まず言いたいのは、この使命に巻き込んじゃってごめんってこと。もう一つ言いたいのは、僕達について来てくれてありがとうってこと。・・・色々と、助けてもらってたからさ」
「ふふん。良いんですよ、ハジメさん。私がハジメさんを好きになってしまったんですから。あと、一つ訂正します。『ハジメさんたちが私を』巻き込んだんではなく、『私がハジメさんたちに』巻き込まれに行ったんです。辛かろうと悲しかろうと、ついて行くって決めたのは私なんです。そこのところはしっかりしてくださいよ?」
ハジメは少し驚いた表情に変わり、そして軽く笑った。
「・・・ああ、やっぱりこういうところは敵わないなあ。・・・ありがとう、シア」
「私こそ、ありがとうございます。ハジメさん。ついて行くことを許してくれて」
数秒の沈黙の後、同時に思いを告げる。
「「愛してる(ます)」」
そして、どちらともなく顔が近づき唇が重なり合う。
ドレスは水色になった。空がドレスをかたどってシアを彩る、そう見えた人も少なくないだろう。
空色のドレスに健康的な肌はよく映え、純白のときよりもこっちのほうがシアの魅力を引き出しているのだと感じられる。
花から出てくる香りも相まって、自然の美しさが会場の人々を虜にしていく。とはいえ、ユエの時のほうがインパクトは大きかったが。
「似合ってますか?ハジメさん」
「そうじゃなかったら違う色にしてるはずだよ。・・・綺麗だ、シア」
はめられた指輪は、金の土台に青い宝石。陽の光を反射している。
「ありがとうございます、こんな綺麗な指輪をくれて・・・さあ、最後はティオさんですよ。迎えに行ってあげてください、ハジメさん・・・いえ、あなた」
ハジメがティオを迎えに行ったとき、目に入ったのは男なら誰しもが目を奪われるであろう圧倒的な大きさの胸。もちろん肩も曝け出されており、きめ細やかな美しい肌があらわにされていた。
ハジメが「ちょっ・・・」と言葉を漏らしたとき、ティオがニヤッと笑っていた。
そして上機嫌なままハジメの腕を自分の腕と結ぶ。柔らかい感触がハジメの腕を包みこむ。
「どうじゃ?このドレスは。主様の好みかのう?」
「そりゃ好きだけど。・・・なんか、ユエのドレスと似てるね?」
「逆じゃよ。妾のドレスを参考にユエのドレスが出来上がったのじゃ。似てるのは当たり前」
「あ、そういうこと。だからあの胸元だったんだ・・・」
「そゆことじゃ。・・・さて行くぞ、主様よ。観客を待たせるのはよくないんじゃろう?」
「ああ、そっか。・・・じゃ、ティオ、腕つなごうか」
アーチの下に立ち、言葉を繋いでいく。
「戦闘面でもそうだけど、ティオには日常も色々助けられたね。かなりありがたかったよ」
「良いんじゃよ、主様。妾は主様の役に立ちたいと思って旅に付いて行ったんじゃから。まさか妻にまでしてくれるとは思ってなかったがの」
「僕としては好きになる要素しかなかったからね。・・・おっと、これ以上話すと雫たちが嫉妬しそうだ」
「そうじゃな。・・・なあ、主様よ」
「どうかした?ティオ」
「愛しておるぞ」
「・・・うん。僕もだ。愛してるよ、ティオ」
ハジメがティオの顔に近づき、唇を合わせる。
その瞬間、観客からはどよめきが上がった。
ティオのドレスが黒く変わったからだ。
ただ、よく見てみると普通の黒ではなかった。夜を想起させるような黒であり、どよめいていた人々もドレスを見れば見るほどその魅力に引き込まれていく。
黒い生地に覆われていない肩や胸元は、よりその美しさを見せつける。
――黒いドレスは、『あなた以外には染まらない』と言う意味。
だが、今回の場合――この世界ではその意味は異なる。純白のドレスが宵闇のドレスに変わった。このとき、意味は『あなた以外には染まらない』ではなくなる。
『この人は俺のものだ』という独占欲を意味する色となる。
シアのドレスが晴天の昼空とするならば、ティオのドレスは満月の夜空。素材が最上のものということもあるが、美しさが語彙力を失うレベル。
空がイメージされた両者のドレスは互いを引き立て合い、また香織たちのことも引き立てている。そのため、観客は女神が5人同時に降臨したと感じているようだ。
はめられた指輪は、漆黒の輪と紫の宝石。美しい肌の上で、その指輪はとても目立っていた。
さて、次は光輝と恵里の結婚式だ。
ハジメ達6人はいつの間にか用意されていた『本日の主役』席に座っている。二席余っているがそこは光輝と恵里の席だから問題ない。
恵里のドレスは肩が曝け出されている。大きく育った胸元が目を引くが、特に曝け出されたりはしていない。しかし香織の時みたいに、もともと持っていた魅力に小さな妖艶さが追加されている。
ドレスには薄めに花の装飾が施されており、地味ながらも可憐さが付加されているようだ。
「恵里。・・・いつも綺麗で可愛かったが、今日は一段と綺麗だ」
「光輝くん。・・・あの日、ボクを見つけてくれてありがとう。ずっと、一緒にいてくれてありがとう。・・・ボクを本当の家族にしてくれてありがとう」
「「これまでも、これからも。ずっと愛している(います)」」
その言葉の後、2人の唇はゆっくりと近づく。
2人の唇が重なり合い・・・いや違う。重なり合ったどころか濃厚に絡み合っている。普通は軽く触れ合うものだと思うんだが。
・・・ま、2人がそれでいいなら良いか。
ドレスは藤色に変わった。花の装飾は桃色や薄めの黄色へと変色する。ドレスの色がはっきり言って地味なものだと思えるかもだが、恵里の魅力はその地味な色という印象すら飲み込んだようだ。
あの原作世界では絶対に起こり得なかった、最幸の環境。それは性格や肉体どころか、感情や雰囲気でさえも変わっているのかもしれ――いや、絶対に変化してるのだろう。
身長は低いままだが、体型は光輝にストライクなもの(言い方があれですがロリ巨乳です)になっている。この身体でよく誘惑されていたせいで・・・どこがとは言わないが光輝も大きくなった。でもよく枯れ果てている。
「恵里・・・」
・・・
「光輝くん」
・・・
「んむっ・・・ん・・・」
・・・・・・・長すぎる。10分は続いてるぞこれ。
腕も背後に回され、抱きしめ合っている。遠目ではわかりにくいが、唇の間からは混ざりあった唾液がこぼれ落ちている。
あと、ドサクサに紛れてかハジメたちもキスし合っている。香織が一番キスの時間が長いようだ。
ようやく光輝と恵里の唇が離れた。紅く染まった恵里の顔は熱を帯びており、比較的冷たい光輝の手で冷やされている。
はめられた指輪は、白銀の輪に大きなグランツ鉱石がつけられたもの。
そしてそのまま、『本日の主役』席に座りに来た。
ここからはクラスメイトたちのスピーチだったり余興だったりの時間だ。
スピーチは色々あったけど、一部を抜粋。余興は全カットさせてもらいます。・・・え、理由ですか?それはもちろん作者がどんなのを書こうか一切考えてないからに決まってるでしょう。・・・蹴らないでくださいね?
「光輝と中村さんは毎日学校でイチャイチャしまくってましたね。あ、すんません。もう中村じゃなかったんでしたね。・・・まあそれは置いといて。俺達みたいな彼女なしボーイズは嫉妬を混ぜたコメントをぶつけたりしてたんですが、光輝はそのことに一切気づかず逆に俺達の心をえぐってくるんですよ。『毎日そんなにイチャイチャしまくって飽きないのか?』とか聞いてみたら、『お前たちも彼女を作って見たらわかるぞ。絶対飽きない』とか言ってましたね。簡単に彼女を作れるんならそんな発言してないって内心思ってましたけど。誰か彼女になってくれる人いません?・・・・・・・いないんですねチクショウ!」
「シズシズやカオリンはいつも南雲くんと一緒にいたよね。他にも光輝くん、エリリン、南雲くん、カオリン、シズシズの5人で一緒にいることがほとんど。外から見ても、カオリンとシズシズが南雲くんに向けている感情が友愛の域に収まるものじゃなかったのは薄々感じてたよ。だからこそ、3人で結婚したって聞いたときは驚きよりも納得のほうが大きかった。そんな関係だったのを見ていたからこそ、喧嘩とかもほぼないような理想の家族になれるんだろうなって思ってる。・・・私から言えるのは一つ!絶対に幸せになること!ならなかったら許さないからね!」
そんなこんなで、時間にして9時間以上にも及んだ結婚式は終わった。・・・明日にはこの世界を後にする。一生の別れというわけではないが、当分の間は離れることになる。挨拶を今日のうちに済ませておいたほうがいいだろう。
まあ、8人の思考は夜の方に向かっているのだが。
かいざーおーさんが前回のコメントで精力回復エクスポーションをくれましたので、R18に挑戦してみます。先に言っておきますと、全員卒業はしてます。
順番のアンケートお願いします。多い順に1番2番、です。
夜の順番
-
香織
-
雫
-
ユエ
-
ティオ
-
シア