獣の女主人   作:スルメ文庫

1 / 14
どうも初めまして、スルメ文庫です。
今回、ソードアート・オンラインの二次小説にチャレンジすることになりました。

それでは第1話、張り切ってスタートです!


アインクラッド編
1話


 僕はゲームが好きです。なぜなら、ゲームの中でだけなら僕は自由でいられますから。他者に決められることなく好きな服を着れたり、堅苦しいしきたりに縛られず冒険したり・・・なにより僕自身の肉体を、性別を偽らずに憧れを形にできます。常に髪型や服装などを決められ、己の性別を偽ることを強要され、堅苦しい家のしきたりに縛り尽くされ、老獪たちにまるで操り人形のように動かされる現実とはまるで大違いです。ゲームとは正しく理想郷であり、跡を残せる良俗な幻想───僕はそう考えて己を微塵も疑いませんでした。あのゲームに囚われるまでは・・・

 

 

 僕は呉咲愛夢といいます。呉咲家という長い歴史を持つ名家の娘にして不服ですが後継者となってます。

 いきなりですが僕は転生者という者らしいです。らしい、というのは僕を転生させた神様を名乗る者が言うには僕の前世はとある人形に取り付いた付喪神で、その人形が壊れたが為に消えかけていた所を彼の者に拾われて転生させられました。一応は恩人ですが感謝する気はありません。

 そんな僕は今、ひっそりゲームをやろうとしてます。そのゲームのタイトルの名は【ソードアート・オンライン】。

 巷で話題の最新ゲームで今日正式発売されたばかりだ。βテストにも当選し、唯一無二とも言える相棒とゲームを思う存分楽しみました。

 まぁ、通っている学校の寮でやるのは自分でも流石にどうかとは思いましたが、実家でやろうものなら敷居を跨いだ瞬間に取り上げられ間髪入れずに壊されるのがオチですからね。それに、管理人である女性には事前に事情を説明しているため問題ありません。

 ・・・!いけませんね、色々考えていたら正式リリースまでにあと30秒もありません。相棒とはベータテスト時代でもマイナーな武器屋で待ち合わせの意思疎通もしているし、今日は一日中遊ぶために宿題も全部終わらせてるし昼ご飯も多めに摂りました。・・・よし、万事問題なし(オールグリーン)ですね。

 そしてその瞬間、僕は魔法の呪文を唱えました。

 

愛夢「リンクスタート!」

 

 ・・・待っててくださいね───キリト(相棒)

 

 

 そして設定をし終えてアインクラッドに降り立った黒のロングストレートな和風美人のアバターである()、レイアは相棒であるキリトとの約束を守るため、とある武器屋を訪れました。

 中々来ないので心配したのですが、キリトはちゃんと約束を守ってくれたみたいです。

 ・・・赤毛の知らないプレイヤーさんもつれてきたみたいですが。

 

レイア「あっ!キリトー!こっちですよこっち!」

???「おいなぁキリト!あんな別嬪さんと知り合いなのかよ!?」

キリト「知り合いっていうか・・・」

 

 まったく、私たちの関係くらいスパスパ言ってくださいよ・・・まぁ、彼は普段クールなのでそこが可愛かったりするのですが。

 

レイア「どーも!キリトのベータテスト時の相棒のレイアでーす!キリトとはパーティーを組んでいました!」

クライン「おおっ!お、俺はクラインっていいます!よろしくお願いします!」

レイア「クラインさん、ですね!にしてもキリト、遅いですよ!」

キリト「わ、悪かったって・・・すぐ行こうとしたんだけどクラインに捕まってさ・・・」

クライン「うぇ!?俺に飛び火させるなよォ!」

レイア「・・・まあいいです。早く武器を買ってレベリングに行きましょう?時は金なりですからね。」

キリト「はいはい・・・」

 

 

 そして私たちはそれぞれ両手槍《ショートランス》と片手剣《スモールソード》、そして曲刀の《リトルサーベル》と各々ポーションを数個買って早速移動したのですが・・・

 

クライン「どわあぁっ!?」

 

 はい、見ての通りクラインさんがとてつもなく苦戦しています。そしてモンスターの攻撃をマトモに受けてしまい、のたうち回っています。

 

クライン「ど、お、ああぁぁぁ・・・!いっいっつつ股ぐらが・・・」

キリト「大袈裟だなぁ・・・ここじゃ痛みはないだろう?」

クライン「あっ、そうだった・・・」

レイア「そうじゃありませんよクラインさん。重要なのはモーションですよ。」

クライン「モーションって・・・ンな事言ったってよレイアちゃん、アイツ動きやがるしよ・・・」

レイア「動かなかったらそもそもゲームになりませんよ。」

クライン「そりゃそうだけどよォ・・・」

キリト「いいかクライン。ちゃんとモーションを起こして、ソードスキルを発動すれば・・・」

 

 するとキリトはソードスキルの投剣スキルを使ってイノシシ・・・正式名称フレンジーボアに向かって小石を投げた。その小石はフレンジーボアのおしりに当たる部分にあたり、ターゲットをキリトに定めた。対するキリトは余裕でいなし受け止めた。

 

キリト「後はシステムが技を命中させてくれるぞ。」

クライン「モーション・・・モーション・・・」

レイア「どう言えばいいんですかね・・・構えて振りかぶって斬るんじゃなくて、初動でほんの少し構えてためを入れてスキルが発動する感じになったらズパーンといく感じですよ!」

キリト「おいおい・・・」

クライン「ズパーンってよ・・・」

 

 なんですか、文句があるんですか?私が一生懸命考えた末、なんとか口から捻り出した説明文に・・・

 まぁ、なんやかんや言いつつクラインさんもスキルを発動させて敵を倒したので良しとしますが。

 

クライン「うおっしゃあああ!」

キリト「おめでとうクライン。」

レイア「初勝利おめでとうございますクラインさん!」

クライン「おう!ありがとよ!」

レイア「まあでも、さっきのイノシシ、最初のザコ敵にあたる子ですけどね。」

クライン「えぇ、まじかよ!俺ァてっきり中ボスかなんかだと・・・」

キリト「んなわけあるか。」

レイア「こんなにポップする中ボスがいてたまるもんですか。」

 

 まぁでも、それだけ嬉しかったんでしょうね。かく言う私も初めてモンスターを倒した時はとっても嬉しくて飛び跳ね回ったんですけど。

 

 そんなことを考えていると、突如ポップした1匹のフレンジーボアが近づいてきました。

 

キリト「?なんなんだアイツ、敵意ないくせしてレイアに近づいてるみたいなんだが・・・」

クライン「おいおい、幾ら敵意がないからって・・・危ないんじゃねぇか?」

レイア「いや、そうでも無い気がしますけど。・・・2人とも、私に任せてくれますか?」

 

 2人が頷いたのを確認し、私はフレンジーボアに餌付けしてみることにした。餌付けは3つ買っておいた黒パンで試してみます。

 すると、食べ物を渡した結果、フレンジーボアの赤い目が紺色になり、私のウィンドウに《獣の主》というスキルの獲得と『フレンジーボアの名前を決めてください』というウィンドウが出てきました。

 

 正直言って訳が分かりませんでした。

 

レイア「えっ?」

フレンジーボア「ブヒ?」

クライン「うおおっ!?やったじゃねえかレイアちゃん!モンスターテイム成功じゃねぇか!」

キリト「どういう事だ・・・?SAOでモンスターテイムが出来るなんて聞いたことがないぞ・・・!?」

レイア「ですよね・・・どうなってるんですか、一体・・・ちょっと私安全圏に戻ってGMコールしますね。2人は狩りを続けてください!」

キリト「ああ、わかった。じゃあ5時に始まりの街の東門前に集合な!」

レイア「了解です!行きましょう、ボア太!クラインさんもお気を付けて!」

ボア太「ブヒッ!」

クライン「おう!集合した時には今の比にならねぇ位強くなって驚かしてやるから覚悟しとけよ?」

レイア「ふふっ、楽しみにしてますね!」

 

 そして私たちは一時別れることにしました。




《愛夢の設定その1》
名前:呉咲愛夢/レイア
性別:女性
年齢:14歳(今話時点)
身長:142cm
誕生日:11月1日
イメージカラー:藍色
 元々は人形に取り憑いた付喪神であり、神によって転生した所謂転生者である。
 外見は綺麗な藍色のアホ毛付きのショートヘアとたれ目気味な髪と同色の瞳を持つ美少女。ですます口調で喋るのが特徴的な男装の麗人である僕っ娘。なお、男装と一人称は彼女の家の事情によるもので頑張れば一時的に変えることができる。
 本来は少しネガティブな性格で好意的な相手には少し感情が重くなる。
 特技は別人を演じることで一度他者とのやり取りを認識するだけでその人物そっくりに振る舞うことが出来る。
 趣味はゲームと料理と釣りと剣道。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。