獣の女主人   作:スルメ文庫

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どうも、スルメ文庫です。
昨日から【作者の限界挑戦、1週間毎日投稿】と題しまして、投稿日の昨日である10日から来週の月曜日である16日まで執筆することとなりました。
詳しい日程は活動報告に書きましたので宜しければそちらをご確認ください。

それではアインクラッド編10話、スタートです!


10話

 アルゴさんが来てから3日くらい経ったある日、キリトとユイちゃんと釣りに出かけました。

 まだ釣りを始めて2日もしていないユイちゃんはまだ分かるのですが、キリトも中々釣れずにいました。

 因みにそういう僕もまだ1匹しか連れておらず、キリトたちき文句を言えたクチじゃありません。

 

キリト「釣れないな・・・」

レイア「釣れませんね・・・」

ユイ「つれない・・・」

???「釣れますかな?」

レイア「だから、釣れないんですよね・・・ってうぇっ!?」

キリト「!?」

ボア太「ブヒ!?」

ユイ「?」

 

 我が愛娘、ユイちゃんを除く僕とキリトにボア太は突然現れた声に警戒し、そちらを見ました。すると・・・

 

???「ほっほっほ。いやぁ、驚かせてすみませんなぁ。」

 

 おじ様からお爺様の中間というべき年齢の見るからに温和そうな男性がそこに居ました。

 

キリト「いえ。俺たちもちょっと釣りに夢中になり過ぎてましたしね・・・あっ、俺はキリトといいます。こちらが妻のレイアで、こっちがユイで、こっちがレイアのテイムモンスターのボア太です。上層から最近引っ越してきました。」

レイア「キリトの妻のレイアです。よろしくお願いします。」

???「ほぅ、こんな別嬪さんを捕まえて、こんなに可愛らしい娘さんもいるとは・・・キリトさんも隅に置けませんなぁ。」

キリト「そうでしょう!自慢の妻と娘です!」

レイア「ちょっ!キリトぉ!」

 

 おじ様の悪ふざけにキリトはノリノリになってしまいました。

 こんなところで愛を囁かれたら流石の僕でも羞恥心を覚えるんですよ。・・・こっちだって愛しますけど・・・

 そんなことを考えていると、ユイちゃんがおじ様に話しかけました。

 

ユイ「おじさんだぁれ?」

ニシダ「私はニシダというんだよ。呼びやすい呼び方でいいからね。」

 

 ニシダと名乗った壮年の男性にユイちゃんは発音が難しいのか、こう呼んだ。

 

ユイ「ぅ・・・おじさん?」

ニシダ「うんうん。おじさんでええよ、ユイちゃん。」

 

 おじさんと呼ぶユイちゃんの頭を撫でました。

 そして、彼は私たちを手招きしてこう言いました。

 

ニシダ「お子さん・・・ですかな?それとも、クエスト中のNPCとか・・・」

レイア「あぁ・・・一応プレイヤーですよ。少し・・・いえかなり訳ありですけど。」

 

 ちょっとここから先のことを言うのは僕には力不足なのでキリトにバトンタッチしてもらいました。

 

キリト「この層の森の中で倒れていたところを保護したんです。そのせいか、記憶も余り残っていないみたいで・・・」

ニシダ「ふむ・・・それはなんとも妙ですな。ですがそうなるのも無理は無い。親や友だちにも会えない、頼れる人がいない小さな子供たちにとってSAO(ここ)は過酷すぎます。そうなっても、仕方ないでしょう。」

 

 ニシダさんは悲しそうで、やるせなさそうな複雑な表情をしていました。やはり、彼は根からいい人なんですね。

 

ニシダ「私は、低層にて釣り行楽をしている釣り師でしてな。リアルでは、【東都高速線】という会社の保安部長をしておりました。」

 

 東都高速線、その会社って・・・

 

キリト「たしか、SAOの回線保守の・・・」

ニシダ「・・・ええ。一応責任者ということになっとりました。」

 

 なるほど、SAOはアーガスの商品ですが、なにもアーガスだけで維持する会社では無いのです。東都高速線もSAOを維持するために協力した会社で、主にネットワークの維持サービスを売りとする一流企業です。

 となるとこの人も、かなり優秀なのでしょう。

 

ニシダ「なにもログインまではせんでええよと言われていたんですが、どうも仕事場は自分の視覚で見て確認しないと気が済まないタチでしてな・・・まったく、年寄りの冷や水がとんでもない事になりましたわい。」

 この状況でもおちゃらけながら笑えるニシダさんは本当に心が強いんですね・・・僕はあまり心が強く無いので見習いたいものです。

 そう考えていると、ニシダさんは釣りを始めながら話しかけてきました。

ニシダ「私と同じようないい歳してここに来てしまったオヤジたちが20~30人ほどいましてな。大体は大人しく始まりの街で救助を待っているのですが・・・まぁ、物好きはどこにでもいるようで外に出る人がちょくちょく出始めたんですよ。まぁ、私もその1人なんですがね。」

 

 ニシダさんは物好きといいましたが、僕には街で籠城しているよりも余っ程健康的だと感じました。

 それに、形はどうあれ体を動かすことで得られるリフレッシュ効果は意外と馬鹿にはできませんからね。

 

ニシダ「私は釣りが三度の飯に勝るほど好きなもんでしてな。いい釣り場を探してみたら丁度1ヶ月半くらい前にここに辿り着きまして。ここは釣り場が多いし、モンスターも出ない。なにより、故郷を思い出せていいんですな、コレが。」

レイア「わかります。なんというか自然に満ちていて、落ち着くんですよね。」

ニシダ「そうそう。なかなか分かってますなぁ。」

レイア「これでも、暇があれば釣りかレベル上げばかりしていたものですから・・・釣りスキルも800とかなり高くなりましたよ?」

ニシダ「ほほう。それはまた何とも・・・むっ!」

 

 ニシダさんの釣り竿は浮きがついていない上級者向けのもので、僕も愛用している形のものです。

 取り回しが楽なんですよね、この釣り竿。

 そんなこんなしていると、かなりの大物が釣り上げられました。

 

キリト「はやっ!?」

レイア「凄いですね・・・!」

ユイ「ぱぱ!まま!おっきいおさなかなさん!」

レイア「大っきいねぇ!ユイちゃん!」

ニシダ「なかなかの当たりですな。」

 

 そしてニシダさんと仲良くなった僕たちは、ニシダさんの悩みを聞き、僕が料理スキルを振るいました。

 食事が終わるととある噂を耳することになりました。




如何でしたでしょうか?
今日はキャラクター設定の開示はありません。

思ったより時間が早く過ぎ去った結果、間に合いませんでした!
まだ、大差ない時間ですし、これが水曜日分の投稿ということでよろしくおねがいします!

それでは次回アインクラッド編、11話にてお会いしましょう!
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