今回はアニメ2話や小説プログレッシブ1のさわりの部分にあたる物語です。
作者は劇場版ソードアート・オンラインは劇場版オーディナル・スケールのみ履修済みで他の劇場版プログレッシブの方は未履修であり、ミトのキャラクター性がイマイチ掴めていないのが現状なのでミトは出ません。
仮に出たとしても、アルヴヘイムオンライン以降になると思います。
ミトファンの皆様、大変申し訳ございません。
それではアインクラッド編3話、スタートです!
ソードアート・オンラインという名のデスゲームが始まってから、一ヶ月もの時が経ちました。
しかし、それだけの時間が経っているのにも関わらず、まだ第1層すら攻略出来ていません。
そのせいか、既に2000人ものプレイヤーが亡くなっています。一時期焦燥に駆られ、『ゲームオーバーになればナーヴギアから意識が切断されるから自動的に現実世界に戻れる』という説を唱えアインクラッド外周部から飛び降りた馬鹿者が何人かいたと風の噂で聞きました。尤も、今ではそんなことが出来てるなら自分たちはとっくに出られているという反証が出たため、飛び降りる者はいなくなったと追います。
今現在私はキリトとボア太、そして新しく仲間にしたフレンジーボアのボア助とボア郎、ダイアウルフのポチとブチとハチと一緒に迷宮区という次の層に行く者に立ち塞がるボスがいる、その層の最終ダンジョンであり、ボス部屋へと繋がる道でもある場所に来ています。
ここに至るまでに色々なプレイヤーの手助けをしつつ、謎のスキル【獣の主】の検証を行いました。今のところ分かっているのはこのスキルでテイム出来るのは獣系のモンスターだけで昆虫や植物のようなモンスターは勿論、亜人系のモンスターもテイム出来なかったので、テイムできる幅はだいぶ狭いことが分かりました。またテイムしたモンスターはあの【手鏡】を翳すと収納出来ることが分かりました。
最近は街に入る時以外ずっとボア太たちを連れ歩くようにしています。初めて見た時は困惑と恐怖が勝っていましたが、慣れると可愛いんですよね。何だかんだ慕ってくれるお茶目な子たちですし。毛並みも意外とフワフワですし。それに他にも───
・・・こほん。兎に角、そんな危険な場所で私たちは・・・
───流れ星を見ました。
勿論、本物の流れ星があった訳じゃないんですよ?その流れ星の正体はベータテスターに勝るとも劣らぬ技の冴えを持つ
それでも何度も放たれたそれは地道な研鑽によって作られたものだと一目でわかるくらい洗練されていました。
ならなぜ初心者だと思ったのかですって?それはそのプレイヤーの立ち回りにありますね。
技には無駄がないものの逆に立ち回りは利のない行動も多くありました。一例挙げるとすれば、ただでさえ精神の磨り減るソードスキルを連発してまで通常の攻撃でも削り切れる敵を倒すなど、不合理な戦い方をしている点が目立ちます。
不合理な戦い方は慣れていない初心者に多くある現象です。そしてこのSAOにおいて、不合理な戦い方ほど命を脅かすものはそうありません。危険度でこれに勝るものは慢心くらいです。
なのでお節介かもしれませんが、それを指摘しにいくことにします。情報共有ほど今のSAOにおいて大事なものもそうはありません。
そう思って近付いた僕が目にしたのは・・・
レイア「今のはオーバーキル過ぎますよってえっ!?」
レイア「えっ・・・あ、貴方は・・・明日奈先輩?」
明日奈「えっ・・・?あ、愛夢、ちゃん?」
レイア「は、はい!」
ネットリテラシーのネの字もないやりとりだったものの、どこか悪い気はしなかった。すると、何を考えたか明日奈先輩は大声で泣きじゃくり始めました。
明日奈「っ!愛夢ぢゃあああん!!」
レイア「あっ明日奈先輩落ち着いて下さい!?キリト!対岸の火事だと決めつけてだんまりを決め込んでいるんですか!?ああもう2人とも!モンスターが湧きますし、安全圏に移動しましょう移動!」
キリト「お、おう・・・」
明日奈「うっ・・・ひぐっ・・・!」
あの後私は安全圏があるところまで(キリトに護衛を任せ)くっついて離れない明日奈先輩を運搬して宥めるというプチクエストを達成しました。
明日奈「ご、ごめんね愛夢ちゃん。あんなみっともないところを見せちゃって。」
レイア「大丈夫ですよ。それよりレイアと呼んでください。ここじゃリアルネーム・・・現実の名前は御法度なんですから。」
明日奈「ご、ごめんね・・・同じ名前にしちゃったからつい違和感が・・・」
機械系の会社の社長令嬢であるにも関わらず、あまりにネットのルールを知らない明日奈先輩改め、アスナ先輩にジト目を向けつつ、こう忠告しました。
レイア「はぁ・・・次オンラインゲームやる時は気を付けてくださいよ全く。」
アスナ「ご、ごめんね?」
キリト「レイア、彼女は?」
レイア「ああごめんなさいキリト。彼女はアスナ先輩っていう人で、僕の小学校時代の先輩兼親友です。アスナ先輩、彼はキリトっていって僕の相棒です。・・・一応忠告しておきますけど、アスナ先輩でもキリトには手出しはさせませんから。」
アスナ「しないしない!手出ししないよ!だって2人はそういう関係なんでしょ?」
レイア「なんでそういう関係になるって結びつくんですか!」
もう!アスナ先輩のムッツリ!スケベ!世間知らず!恋愛脳の箱入り娘!
アスナ「え〜、でもそうにしか見えないよ?」
レイア「アスナ先輩はなんでもかんでも恋愛に結びつけすぎです!」
キリト「そういう関係?」
レイア「キリトは気にしなくていいんですよ!」
アスナ「こ、これが大人しそうな朴念仁の黒髪イケメンくんと内気だけど快活な青髪ボクっ娘令嬢の恋愛・・・!もどかしいなぁ!けどそれがいい!」
レイア「アスナ先輩は一旦黙ってください!」
この恋愛に飢えたご令嬢に恋愛小説勧めたの誰ですか本当に!
・・・僕でした!
まぁ、そんなカオスがありつつも本題に入ることに成功しました。
レイア「それで真面目な話、アスナ先輩はどうしてここに?」
アスナ「・・・レイアちゃんは知ってると思うけど、私の家は厳しいんだよね。ゲームなんてスマホゲームもやったことないし。だけどね、だからこそ未知の世界が気になるんだよ。それでたまたま兄さんがSAOとナーヴギアを持ってきて兄さんが突然出張に行くことになって、だからお願いして借りて入ったんだけど・・・」
レイア「こうなっちゃったんですね・・・」
アスナ「うん・・・」
キリト「・・・」
アスナ「ごめんね、レイアちゃん。キリトくんも。」
レイア「謝らないでくださいよアスナ先輩。アスナ先輩が悪いわけじゃないんですから。」
キリト「ああ。今の話を聞いてて思ったが、アスナさんには非が無いじゃないか。それで謝るのは、違うだろう。」
アスナ「っ・・・!あり、がとう・・・!」
レイア「あーもう、一々泣かないでくださいよ全く・・・」
アスナ「ごめんね、でも嬉しくて・・・!」
アスナ先輩は会わないうちに涙脆くなっていたのか、それとも心細かったのか・・・
どちらかは分かりませんがこの状況を作り出した元凶である
《今作のアスナの設定その1》
名前:アスナ/結城明日奈
性別:女性
年齢:15歳
身長:156cm
誕生日:9/30
レイアこと愛夢の通っていた私立の名門小学校での先輩。
レイアはアスナを姉のように捉えており、アスナ自身も手のかかる妹分のように甘やかしている。
今話作中内であったように小学生の頃に愛夢から恋愛小説を勧められて以来、恋愛ごとに目がなくなっており、すぐに恋愛小説のシチュエーションに繋げたがる悪癖があり、そのせいで時折恋愛、純愛好きの残念美少女になる。が、真面目な時は真面目に対応することもできる。
なおそんな感じになっているためか今話以降は原作より荒れる可能性が低くなっている。