獣の女主人   作:スルメ文庫

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どうも、スルメ文庫です。
大変長らくお待たせしました。
親戚の集まりなどで、予定に間に合わなくなってしまいました・・・
前置きはこのくらいにしましょう。
それではアインクラッド編第4話、スタートです!
※2024/8/16にオルランドのマテリアルを追加しました


4話

 僕とキリトは泣き止んだアスナ先輩と共に迷宮区から出て、始まりの街に到着しました(始まりの街に着く前にボア太たちは手鏡にしまいました)。

 そこではボス戦の会議に集まったであろうプレイヤーが居ました。アスナ先輩に情報屋のアルゴさんを紹介したりして時間を潰していたのですが周りを見ていると少し気がかりな問題を発見しました。その問題というのが・・・

 

キリト「思ったより少ないな・・・」

アスナ「そうなの?だいぶ多いように見えるけど。」

レイア「アスナ先輩。ボス戦は通常、幾つかのレイドを組んで出撃するんです。そのレイドなんですが、7パーティが6つで1レイド完成するんです。ここにいる人数は60人前後。これを60人だと仮定して、1レイドとフルの2パーティと3人パーティを組むことになるんです。正直、ボス戦は自体は出来ますが少し心許ないですね・・・」

アスナ「ま、まぁまぁ。ボス戦自体は出来るんでしょ?それに下手したら死んじゃうボス戦でこれだけ組めたらいい方だよ。」

レイア「!それもそうですね。失礼しました。」

 

 そう話していると、知り合いに声をかけられました。

 

???「久しぶりだなキリトにレイア!元気にしていたか?」

レイア「お久しぶりですねオルランドさん!」

 

 オルランドさんたちとは息抜きに入ったとあるカフェで出会いました。そこで彼らが抱えていたある悩みに対する解決策を提示したことをきっかけに仲良くなりました。

 因みに僕たちは、困っているプレイヤーを見かけたらよく助言したり、情報を分け与えたりして助けていました。見捨てたら目覚めが悪くなりますし、命は大切ですからね。

 

キリト「オルランドじゃないか。久しぶりだな。ってそういえばナタクとクフーリンはどうしたんだ?」

オルランド「あの二人は投剣スキルの上達とその付き添いだな。君たちが教えてくれたアイテムを使えるようになるためにな。」

キリト「そっか。でも手に入らなきゃ意味が無いからな?勿論、死んだらもっと意味が無いけどな。」

オルランド「わかってる。頑張ってくれてるナタクの為にも必ず全員欠けずにゲットするつもりだ。で、そこのフードのプレイヤーは誰なんだ?」

アスナ「私は・・・」

レイア「彼女はアスナさん。迷宮区で出会ったんです。」

アスナ「えぇ〜、レイアちゃん。先輩をつけてくれないの?」

レイア「・・・あっちの話は厳禁って忘れましたか?」

アスナ「あっ・・・ご、ごめんね?」

レイア「・・・まぁ、慣れてないのでしょうからいいですけど、でも早く慣れてくださいね?」

アスナ「うっうん!」

???「おーい!キリトー!レイアちゃーん!」

 

 こ、この声はもしかして!

 

キリト「っ!クライン!思ったより早かったな。」

レイア「クラインさん!お久しぶりですね!」

クライン「おうよ!それよりおめェら、ここに来る途中で色々聞いたんだけどよ、なかなかやるじゃねェか!」

アスナ「えっと、どういうことですか・・・?」

クライン「ん?フード付きのアンタは・・・?」

アスナ「アスナです。」

クライン「そうか。俺はクラインってんだ。と、そうだな。そこのキリトとレイアは人助けしまくりながらレベル上げしてんだ。それも何人もな。」

 

 それを聞いたアスナ先輩は驚きつつ、恐る恐るクラインさんに聞きました。実際、手助けとレベリングのバランスは大変でしたからね。

 

アスナ「えっ!?そ、それってだいぶ凄いんじゃ・・・?」

クライン「おうよ!だからサービス開始直後にレクチャーして貰った俺も鼻が高いってもんだぜ!」

キリト「なんでお前が鼻高くしてるんだよ・・・」

レイア「天狗ですか?なら鼻っ柱を折らないといけませんね。」

クライン「そりゃいくら何でも酷くねぇかレイアちゃん!?」

 

 そう騒いでいると、何やら始まりそうな雰囲気になったので、僕たちも静かにしてそれぞれ席・・・というか階段に座りました。

 

???「みんな!今日は集まってくれてありがとう!予定よりちょっと早いけど始めよう!」

 

 染色されたような鮮やかな青色の髪を後ろで束ねた騎士風の格好をしたイケメン(といってもキリトには劣りますが!)が陽気に呼びかけてきましたね。

 

ディアベル「俺はディアベル!職業は気持ち的に【騎士(ナイト)】やっています!」

アスナ「ねぇ、レイアちゃん。」

レイア「なんですか、アスナさん。」

アスナ「ナイトって職業がSAOにあるの?」

レイア「ないですよ。でもこういうのは他のゲームでも結構ありますよ?」

アスナ「そういうものなの?」

レイア「そういうものです。」

 

 そう話している内にもディアベルと名乗ったプレイヤーの話は続いているわけで・・・

 

ディアベル「はい!それじゃあパーティを組んでくれ!」

キリト「!?レイア、どうする?」

アスナ「ど、どうしようレイアちゃん!?」

レイア「ど、どうするって、そんなこと僕に言われましても・・・!?」

 

 唐突な宣言にあたふたする僕たち。すると・・・

 

オルランド「3人とも良かったら俺たちと組まないか?」

レイア「いいんですか?」

オルランド「俺たちは今4人だしさ。あと3人いればフルパーティになるからな!」

キリト「そうか。じゃあお言葉に甘えさせてもらうよ。」

 

 そしてその頃には全員が組み終わっていた。

 

ディアベル「よし!これで全員パーティを組めたね。それじゃあ『おいナイトはん!ちょっと待ってんか!』・・・?」

 

 ディアベルさんが次の指示を出そうとした時に、無粋にもいきなり口出ししてきたプレイヤーがいました。

 そのプレイヤーは茶髪の少し小柄ながらも体格はしっかりとしている厳ついイガイガ頭のプレイヤーで、軽々となんだん飛ばしで飛び降りました。

 

???「始める前に言いたいことがある!」

ディアベル「・・・発言する時はまず名前を言ってくれ。」

キバオウ「・・・ワイはキバオウや!話にいきなり割り入ってスンマヘンが言いたいことがある!」

 

 キバオウと名乗ったプレイヤーは見るからに怒っていたのでどうしたんでしょうと思っているとそのプレイヤーはとんでもない主張をしてきました。

 

キバオウ「こん中にワイらビギナーに謝らならへん奴ら、居るやろ。」

ディアベル「・・・その謝らなきゃいけない人たちというのは元ベータテスターたちのことかな?」

キバオウ「そうに決まってるやろが!あんアホウどもはワイらビギナーを見捨てて我先にと飛び出していきおったんや!そのせいでどんだけのビギナーが死んだと思うんや?ほぼ1100人やで!そんな奴らがここいらにも居ると思うと反吐が出て止まへんわ!やってのに今に至るまで知らん顔して参加しようなんざ許されへんで!だからワイらビギナーに今の今までどっぷり貯めてきた情報なり(コル)なりを吐き出して分け隔てなく分配してもらわなワイは命を預けれへんし預かれん!」

『っ!』

 

 嫌な予感はしていましたが、まさかここまで的中してしまうとは・・・しかもこれ、恐喝みたいなものですよね?でも、見捨てたというところは間違っていないですし・・・

 

オルランド「なぁキリト、レイア。名乗りあげたらどうだ?」

『!?』

レイア「で、ですが!そんなことしたら・・・っ!」

オルランド「ああわかってる。だから、俺たちもクラインたちも擁護する。大丈夫だ。そんなに悪い方向にはいかないはずだ。」

クライン「おうよ!それに言われっぱなしで悔しくないのか?」

アスナ「ええ。だから勇気出して!キリトくん!レイアちゃん!」

 

 でも、この賭けに負けたら僕たちは下手すれば命だって狙わることになるかもしれないのに・・・!

 

キリト「・・・わかった。俺は名乗り上げるよ。」

レイア「き、キリト!?自分が何言ってるかわかっているんですか!?」

キリト「わかってる!でも、これ以外にビギナーと元ベータテスターが手を取り合える道はないんだ!なら、俺は行く。」

 

 キリト、貴方は覚悟を決めたんですね・・・きっと、これを逃したら僕はキリトと一緒になれない!なら、僕だって!

 

レイア「わかりました。なら僕も名乗り出ます!」

キリト「!・・・いいのか?」

レイア「ええ!男に二言はないとはいいますが、それは女も一緒です!」

キリト「・・・わかった。」

 

 そして僕たちは今後の進退を懸けた賭けを行うことにしました。

 

キリト「アンタが探しているの元ベータテスターならここにいるぞ!」

レイア「ええ!それであなたはどうしますか?」

キバオウ「!ほう!なら情報とコル分配していって『おいおっさん!』っ!誰がおっさんやと!?てか発言すんなら名乗らんかい!」

オルランド「俺の名はオルランドだ!それより、キリトとレイアは悪くないぞ!俺たちのパーティに情報提供してくれた上で助言してくれたんだからな!」

キバオウ「なっ!?だっだが兄さんだけかも『俺はクラインだ!キリトたちは初日に俺にレクチャーしてくれたぜ!』!?」

アスナ「私はアスナです!今日迷宮区で戦ってた時にレイアちゃんたちはアドバイスをくれたよ!」

クライン「おいおめェら!おめェらの中にも俺たちみたいにキリトに助けられた奴がいるんじゃねぇのか!?」

オルランド「いたら返事をしてくれ!それだけでもキリトたちにとっては少しの恩返しになるんだ!」

「俺もキリトさんたちに助けられたぞ!」

「俺たちもレイアちゃんたちにすっげー親切にレクチャーしてもらったぜ!」

コハル「私、コハルっていいます!ホルンカで助けられてここまで来れました!」

フィリア「アタシ、フィリアっていうんだ!お宝ちゃんで苦戦してもらってた時に手伝ってくれたよ!」

 

 すごい・・・!みなさんすごく頼もしいです!

 

キバオウ「ぐ、ぬぅ・・・」

???「俺もちょっといいか?」

キバオウ「な、なんっ!?」

 

 キバオウさんはすごく驚いていますけど、それも仕方ないと思います。だってすごく大きいラテン系と思しき巨漢さんがいたら驚くと思います。

 

エギル「俺はエギルだ。キバオウさん、アンタが言いたいのは『元ベータテスターは情報を大量に持っていたのに自分たちビギナーに一切分け与えなかったから謝罪して賠償しろ』ということだな?」

キバオウ「・・・そうや!」

エギル「じゃあキバオウさん。この攻略本を持ってるか?」

 

 そう言ってエギルさんは情報屋のアルゴさんが持ち得る情報の結集と言うべき本、攻略本を取り出しました。

 

キバオウ「持ってるわ。それがなんや!」

エギル「持ってるよな。色んな街で無料配布しているからな。」

レイア「む、無料配布・・・」

キリト「アイツ、俺たちの時は500コルもとってたのに・・・」

 

 なんだか損した気分になりますね・・・

 

エギル「じゃあ、これを誰が作ったか知ってるか?」

キバオウ「・・・知らんわ。」

エギル「元ベータテスターだ。」

キバオウ「!?」

エギル「おい兄ちゃんと姉ちゃん。たしかキリトとレイアって言ったか?」

キリト「おう。」

レイア「は、はい!」

エギル「コイツは元ベータテスターが制作に協力してくれたってたまたま出会った製作者が言っていたが兄ちゃんたちはそれに協力したか?」

キリト「したな。」

レイア「しましたね。現在進行形で情報提供も求められてますし。」

キバオウ「なっ・・・!?」

エギル「成程な・・・いいか!情報は平等に手に入る機会があったんだ!なのにあんなに死んだんだ!それにベータテスターの死者も300人を上回っているという。・・・だからこそ、今ここでイザコザを起こすのではなくしっかり攻略に向けて話し合うのがやるべきことなんじゃないのか?」

キバオウ「・・・フン!」

 

 エギルさんの正論にキバオウさんは反論出来ずに自分の席へ戻っていきました。

 

ディアベル「それじゃあ続けようか。昨日、迷宮区のボス部屋を見つけた!」

 

 えっ!?結構進んでいると自負している僕たちでさえ最上階のだいぶ手前あたりまでだったのに・・・凄いですね。

 

ディアベル「実はつい先程、攻略本の最新版が配布された。それによると、ボスの名は【イルファング・ザ・コボルトロード】。コイツはHPゲージが4本ある。取り巻きは【イルファング・ザ・コボルトセンチネル】。コイツはポールアックスで攻撃してくるが普通のコボルトと変わりは無いそうだ。また、ボスの方は斧と盾でHPゲージが残り1本まで減ると、タルワールに持ち変え、攻撃パターンも変わるそうだ。・・・攻略会議は以上だ。最後に分配の確認だが、手に入ったアイテムは取った人のモノ。コルは自動均等割。ボス戦は明日9時に集合。異存はないな?」

 

 みんなそれぞれ頷きました。

 

ディアベル「それでは、解散!」




名前:オルランド/■■■■
性別:男性
年齢:19歳
身長:179cm
誕生日:12/1
 原作SAOの彼は書籍版プログレッシブ第1巻に掲載されている2層にて新たに出てきた攻略組である。
 彼、というより彼らは2層以降の出番がないエキストラだが、今作では1層からガッツリ主人公たちに関わってくる。
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