獣の女主人   作:スルメ文庫

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どうも、スルメ文庫です。
4話の分のマテリアルも含めてできたので投稿します。
アインクラッド編第5話、スタートです!


5話

 会議が終わった後、ボス戦の時のフォーメーションが書かれた表を確認して、その次に少しだけチームワークの練習をして解散しました。まぁその後アスナ先輩がお風呂を借りるために私たちが部屋を借りているNPCの農家の家に来たりしました。・・・この日はベットが少し狭く、でも暖かく優しい感じがしました。

 そして会議の翌日、ボス戦の為に集結しました。

オルランド「やぁ、おはようキリト、レイア、アスナ。」

『おはよう!』

キリト「おはようオルランド、ベオウルフ、トリストラム、ゲオルギオス。」

レイア「おはようございます皆さん!」

アスナ「お、おはようございます!」

クライン「おーいみんなー!」

 

 みんなで点呼代わりの挨拶をしているとクラインさんが慌てた様子でやってきました。何かあったみたいですね。

 

クライン「ゼェ・・・ゼェ・・・」

レイア「どうしたんですか?クラインさん。そんなに息を切らして・・・」

クライン「いや、広場でボス戦の時のフォーメーションを見たんだけどよォ・・・ちょっと来てくれ!」

 

 そして移動したのですが・・・

 

キリト「・・・は?」

オルランド「なっ!?」

『!?』

アスナ「えぇ・・・?」

レイア「嘘・・・!」

 

 そこには配置が変わり、以前にも増して取り巻き倒しに専念しろといった意図があからさまとなった形のボス攻略のフォーメーション表がありました。

 あまりの出来事に唖然としているとディアベルさんが近寄ってきてこう言ってきました。

 

ディアベル「すまない。色々な他のメンバーと協議した結果、この形になりました。」

レイア「・・・せめてその時点で、一言くらい下さいよ。」

ディアベル「・・・すまない。」

 

 恐らく、ディアベルさんが何かしら独断で変更したのでしょうね。となると昨日、僕たちの武器を買い取って戦力低下を謀ったのも・・・

 ───僕個人としては彼を信じたかったのですが、流石にここまでされては信じきることは出来ないですね・・・

 

 

 そして今、僕たちはボス部屋の前にたどり着きました。ディアベルさんが号令を取ろうとしています。

 

ディアベル「みんな、勝とうぜ!」

 

 そして私たちは順調に取り巻きのトールパー共を蹴散らしていきました。

 

キリト「ハッ!レイア!スイッチ!」

レイア「やあァァァッ!!」

オルランド「ゼアァァァッ!アスナくん!スイッチ!」

アスナ「はい!ハァッ!!」

 

 昨晩アスナ先輩に渡しておいたウィンドフルーレも役に立っているみたいでよかったです。

 そして、ディアベルさんたちが担当しているボスの方も大分削れているみたいですね。

 

レイア「あちらも順調みたいですね。」

キリト「そうだな・・・このまま上手くいけばいいが・・・」

オルランド「だな。」

ベオウルフ「全くだ・・・」

トリストラム「本当、それに超したことはないですよ・・・」

アスナ「だね・・・これで死者が出たら目も当てられないしね。」

 

 取り巻きを全滅させてボス討伐戦を見ていると・・・何か違和感を抱くようになりました。

 

ゲオルギオス「おい、嘘だろ・・・?」

オルランド「・・・なにかあったのか、ゲオルギオス?」

ゲオルギオス「腰のところを見てくれ。それで分かるはずだ。」

キリト「腰?腰ってあるのはタルワー・・・!?」

 

 キリトが途中で口を噤んだのにつられてボスの腰を見ると、なんとそこには・・・

 

レイア「嘘っ!?野太刀!?」

アスナ「えっ!?」

トリストラム「聞いていたベータテストの時と違いますよ!?」

オルランド「変わったんだろうな!それよりも早く知らせないと・・・」

キリト「っ!」

ベオウルフ「おいちょっ!?キリト!」

レイア「キリト!」

オルランド「トリストラムはクラインに連絡しろ!他のメンツでキリトたちを追いかけるぞ!」

 

 キリトが駆け出した時には、ボスのHPゲージが残り1本の中で3分の2となっており、丁度野太刀を引き抜いたところでした。

 何を考えたのか単身飛び出したディアベルさんが見事に吹き飛ばされました。そして、ボスがトドメを刺そうとしたところでキリトが何とか防ぎきりました。

 

ディアベル「僕のことはいい。それよりもボスを───っ!?」

キリト「おい!HPがまだ半分もあるのに諦めるな!とっととポーション飲んで前線指揮に・・・!」

 

 キリトがディアベルに説得してますが、キリトはここがボス部屋だということを忘れているんでしょうか!?

 

コボルトロード「ギャオォォォォォォ!!」

レイア「ハアッ!ボア太!あの土手っ腹に一発かましてあげなさい!」

ボア太「ブヒ!ブヒィィィィィィッ!!」

 

 槍でボスであるコボルトロードをかち上げてボア太に突進を指示してボスを吹き飛ばしました。

 

レイア「キリト!ここはボス部屋ですよ!説得は後でお願いします!」

キリト「あ、あぁ、すまない・・・」

ディアベル「レイア、君のそのイノシシは・・・」

レイア「質問は後でお願いします。それより早く指示を取らないと・・・」

アスナ「ちゅうもぉぉぉく!!」

 

 するとアスナ先輩が聞いたことないくらい大きな声で注目を集めました。

 

アスナ「体力の少ない者は動けない者を連れて後ろに下がらせなさい!まだ戦える者は守りに徹しなさい!」

 

 ・・・いい喝ですね、アスナ先輩!

 

キリト「行くぞ、レイア!」

レイア「!はい!」

 

 そして私の槍のノックバックで出来た隙をキリトとアスナ先輩とオルランドさんたちとクラインさんたちが突き、フィリアちゃんとコハルちゃんがヘイトコントロールを行ないました。

 途中、少し危ないところもありましたが、タンクのエギルさんたちがなんとか持ちこたえて下さり、最後にキリトのソニックリープで第一層ボス【イルファング・ザ・コボルトロード】を倒しきることに成功しました。

 すると・・・

 

キバオウ「なんでや!なんで、ワイらに完全に情報を渡さんかったんや!情報を渡しきればディアベルはんは・・・!」

レイア「誤解です!ベータテストの時には確かにタルワールだったんです!」

キバオウ「ホンマにそうやったとしても、ディアベルはんとかワイに言ってくれや!」

フィリア「ちょっと待ってよ!ディアベルさんは武器を見る前に単独で突っ込んでいったし、キバオウさんだって仮にレイアさんがそう言ったとして信じたの!?」

キバオウ「う、ぐぅ・・・だ、だが・・・!」

 

 フィリアちゃんの擁護で少しだけ有利になったのですが・・・

 

???「いや!あいつはラストアタックボーナス(LA)目当てにディアベルさんを利用しやがったんだ!そうに決まっている!」

 

 とんでもなく悪意のある煽動に1部のプレイヤーが凶暴化しかけました。

 

ディアベル「みんな待ってくれ!」

キバオウ「ディアベルはん!大丈夫か!?」

ディアベル「あぁ・・・それより、僕はみんなに隠していたんだ・・・僕は実はベータテスターなんだ!」

 

 あまりの宣言にキバオウさんを初め、驚いた人も数多くいましたがディアベルさんの次の言葉で鎮まりました。

 

ディアベル「すまない!今まで隠していて・・・」

キリト「ディアベル、アンタは、ボスの最後の武器が野太刀だということは知っていたか?」

ディアベル「知らなかった・・・すまないがあのスキルはなんだったんだ?」

キリト「カタナスキルというモンスター専用のスキルだ。あのスキルを、俺たちは10層で初めて見た。」

レイア「私とキリトが立ち回れていたのは、そこで何度もカタナスキルのモンスターと戦っていたからですよ。」

ディアベル「そうだったのか・・・」

オルランド「・・・みんな、俺たちはディアベルとかキリトたちみたいな元ベータテスターが居たからこそボス戦に挑めたんだ。」

キバオウ「・・・」

ディアベル「すまなかった・・・!怖かったんだ・・・元ベータテスターだって知られたらどんな目で見られるか怖くて・・・!すまない・・・本当にすまない・・・!」

 

「ディアベルさん!俺たちそんなの気にしませんよ!」

「そうですよ!俺たちが来れたのはディアベルさんやキリトさんたちが手を貸してくれたお陰ですから!」

キバオウ「ワイも、そこまでされたら何も言えへん・・・でもな、ディアベルはん。本当のことは言うてくれや・・・!」

 

 ・・・なんとか、なったみたいですね・・・

 

キバオウ「キリトはん、レイアはん。色々嫌なことやって、スマへんかった!」

キリト「いいさ。分かってくれたら。」

レイア「はい。・・・でも、その気持ちは受け取りますね。」

 

 そして私たちは未来へ進むべく、第2層へと向かったのでした・・・




《愛夢/レイアの設定その2》
 一人称が僕で男装も声帯管理も完璧で声も女性にしては低めな彼女だが、人助けの度に肝心なところでボロを出してしまい、実際の性別を看破されている。
 また、男性にしては小柄すぎて華奢すぎるため、それでバレることもある。
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