獣の女主人   作:スルメ文庫

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どうもスルメ文庫です。
スマホのフィルムが割れてしまい、慌てているうちにこんな時間になっちゃいました。
皆さんも、道具は大切に扱いましょう。

さて、今回は様々な事が明かされたり、原作SAOではある役回りだったあの二人が参戦したりと様々なことが起こります!

それではアインクラッド編6話、スタートです!


6話

 第1層が攻略されてから5ヶ月もの月日が過ぎました。あれから最前線にて戦う集団・・・通称、攻略組は順調にアインクラッド攻略を進めていき、現在に至るまでボス戦も含めた攻略での死者が奇跡的に0人で済んでいます。

 ・・・正直、まだボス攻略が安定していなかった時期の2層ボス戦や、攻略組に不穏分子が紛れていた事が発覚した第3層攻略と第7層攻略などはかなりキツイものがあったと言えますね。

 そして今、僕たちはそんな層以来のピンチに見舞われています。とは言っても、内輪揉めなどではなく単純にボスが強すぎるのです。・・・どうなっているんですかこの異常な強さは。このボスと比べたらコボルトロードが可愛く見えますよ全く・・・

 

レイア「やぁっ!コハルちゃんスイッチ!・・・キリト、ここのボスちょっと、いやだいぶ強すぎませんか!?」

キリト「はあっ!ノーチラス!スイッチ!・・・ああ、意図的に強く設定されているんだろうな、ここのボスは!さながらクォーターボスってところか!?」

コハル「えいやぁッ!!ユナちゃん!スイッチ!・・・流石にちょっとキツイな!」

ノーチラス「ハァッ!!アスナ!スイッチ!ああ、全くだ・・・!」

 取り巻きの殲滅でさえスイッチ連携もPOTローテも1パーティだけだとかなりキツくなってきましたね!ボア太たちにも手伝ってもらっていますが、それでもだいぶんキツイですよ・・・!ディアベルさんたちのギルド《青竜騎士団》やエギルさんたち《ビッグタンクズ》、オルランドさんたちの《レジェンドオブ・ブレイブス》にクラインさんの《風林火山》、そして10層前にグリセルダさんという女性プレイヤーがリーダーを務めるギルド《黄金林檎》を筆頭としたボス攻略本隊も頑張ってくれているんでしょうが・・・

 

キバオウ「ディアベルはん!スイッチや!」

ディアベル「ああ!ハアァァァ!!」

「■■■■■■・・・!」

ディアベル「・・・よし!勝ったぞ!」

『おおおおおお!!』

 

 やっとですか・・・今回はかなり大変でしたね。

 さて、今現在僕たちが今討伐し終えたのは25層ボスです。

 因みに2層前のボス戦前に攻略組に合流したノーチラスくんとユナちゃんはレベルは兎も角、ボス戦の経験が薄いので経験を積んでもらうために僕たちとともに取り巻きの殲滅を行ってもらいました。

 1層前はノーチラスくんのフルダイブ不適合症状(FNC)である戦闘前に否応なく金縛りにあう様な症状も無くなってきましたし、この様子なら次のボス戦までには問題なく戦えるようになりますね。

 症状自体は別のものとはいえ、同じくFNCをもったナタクさんと話し合ってもらったのも彼にとっていい影響をもたらしてくれたと僕は信じています。

 

 ボス戦から2日が過ぎ、今日も攻略に乗り出そうとした時にメッセージが届きました。その送り主と内容は・・・

 

レイア「キリト、ディアベルさんから緊急招集ですって。」

キリト「また新人が入ってきたのか?」

レイア「それに関しては書いてませんね。よほど急ぎの案件なのでしょう。広場に行きますよ、キリト!」

キリト「はいはい。」

 

 キリトの気の抜けた返事を聞きつつ広場に向かうとキバオウさんやディアベルさん、それにリンドさんたち攻略組の旗頭と言うべき面々が頭を悩ませながら赤い十字に染められた白いマントを羽織った2人組の男女のプレイヤーを前に話し合っていました。

 

キバオウ「ディアベルはん。この兄さん方、マジでどないするんや・・・」

ディアベル「・・・正直、判断するには物的証拠が足りないな・・・ヒースクリフさんとシュバルツさんといいましたか?」

ヒースクリフ「ああ。」

シュバルツ「ええ。」

ディアベル「貴方があのナーヴギア製作者の茅場晶彦(・・・・)とSAO開発スタッフの1人である神代凛子(・・・・)本人だという証拠があれば提示して欲しいのですが・・・」

ヒースクリフ「証拠か・・・」

レイア「ディアベルさーん!キバオウさーん!リンドさーん!」

『!』

ディアベル「来てくれたか!君たちの意見も聞きたかったんだ!」

キリト「あの、そちらの方は?」

ディアベル「ああ・・・実は彼らはヒースクリフさんとシュバルツさん。・・・実は彼らが茅場晶彦と神代凛子だっていうらしいんだけど、これといった証拠を持っていないみたいでね・・・しかも、SAOをこんな状態にした張本人が須郷伸之という人物だと言っているんだ・・・」

キリト「・・・成程。」

レイア「・・・」

 

 いや・・・絶対に黒幕は須郷伸之だとは思っていたんですよ?だってあの男、アスナ先輩という婚約者がいながら、僕の方にも手を出そうとしていたクズ野郎ですからね(その時は桐ヶ谷家という僕の婚約者がいる家の当主様が追っ払ってくれましたが)。それ自体に違和感は無いのですが・・・幾ら何でも暴露されるの早すぎません?あの男、どれだけ無計画にこの事態を引き起こしたのですか・・・

 と、そんな事考えてる場合じゃありませんね。

 僕が須郷伸之のことを言うべきか、言わないべきか・・・よし。

 

レイア「あの!僕なら証明出来るかもしれません!」

『!?』

ディアベル「・・・それの理由は?」

レイア「僕は現実で須郷伸之に出会ったことがあります。信用に関してですが、僕が今まで一番大事な時に嘘をついたことはありましたか?」

 

 正直、証拠としては薄すぎるのは理解しています。ですが、この千載一遇のチャンスを逃してしまえば待っているのは、約束の不履行による全滅のみだと僕のあの男を見てきた経験と勘が警鐘を鳴らしているのです。

 

ディアベル「・・・」

リンド「どうするんだ?ディアベルさん。確かに彼女は今みたいなここ一番と言うべき時には嘘をつかないだろうが・・・」

ディアベル「・・・レイアさんを信じよう。」

『!』

キバオウ「ええんか?ディアベルはん。あんまり考えたくはあらへんが・・・」

ディアベル「ああ。だが、他に証拠になりそうなものも無いしな。それに先程の話を聞いていた限り、そのスゴウという人物はとんでもない危険人物だ。今のうちに対策はとっておこう。」

ヒースクリフ「うむ。今私たちがログインしている間は須郷くんたちに気付かれていないんだ。今のうちになるのが得策だろう。」

レイア「そうなんですか・・・って、須郷くんたち(・・)!?あの男以外にも複数人関わっているんですか!?」

ヒースクリフ「ああ。なんでも、このゲームを人の感情がどう変化するかの実験場としている様でね。」

 

 いや、何してくれているんですかあの男は・・・!いや、それはともかく茅場さんまで何サラッととんでもないことを言っているんですか!?

 

ヒースクリフ「私は元々、かつての私が夢に見た世界をただ共有したかったのだ。尤も、私が須郷くんの闇を計り違えてしまい、このザマとなってしまったがね。それで私が彼を問い詰めようとしたら既に雲隠れしていてね。桐ヶ谷家の当主殿の援護もあり呉咲家に彼が潜伏している事が分かったものだから家宅捜索が入ったとも。」

 

 ・・・いや、なにしてくれているんですか私の所属している一族は!」

キリト「爺さんが・・・ってレイアって呉咲一族の一員なのか?」

レイア「っ・・・!」

 

 しまった!キリトが桐ヶ谷家の人だってことが分かったけど、僕も呉咲家だってことがバレちゃいました!?

 ど、どうしましょう!?老獪極まる呉咲家と違って桐ヶ谷家は誠実な一族なのに・・・!ぼ、僕じゃ釣り合わないんじゃ・・・

 

キリト「まさかレイアが俺の婚約者だったとはな・・・」

レイア「え・・・?」

 

 キリトが・・・僕の婚約者!?

 

『!?』

キバオウ「ちょ、ちょお待ってんかキリトはん!レイアはんが婚約者ってどういうことや!?」

キリト「ああ。俺、リアルじゃ桐ヶ谷家の次期当主ってことになってて、爺さんが昔決めた会ったことも無ければ顔も知らない婚約者がいるんだ。呉咲家の子で男の子の格好をした女の子だって言っていたんだよな・・・」

ヒースクリフ「ああ。君たちがそうだったのか・・・さっきの話の続きだが、当主殿の孫である次期当主の婚約者が呉咲家に監禁されていることが分かっててね。呉咲家一族の大半の者が逮捕される中、君は救い出されて、病院に運ばれたよ。」

レイア「そ、そうですか・・・」

 

 あの一族は潰れても仕方ないと思いますけど・・・それでも、どうしても気になっていたことを聞きました。

 

レイア「あの、あの男に僕の・・・奪われてませんよね・・・?」

ヒースクリフ「それについては問題ない。呉咲家の当主殿が須郷くんが見つかる不手際をしたことに腹を立てて手を出させなかったそうだ。須郷くんとその仲間は雲隠れしてしまったがね・・・安心したまえ、君の純潔は今もなお守られている。」

 

 そっか、そうなんだ・・・

 

レイア「よ、よかった・・・よかったよぉ・・・!」

キリト「レイア・・・」

 

 僕はお恥ずかしながら泣き出してしまい、落ち着くまで結構時間がかかりました。正直恥ずかしいけど、嬉しいです・・・耐えてきた甲斐が、ありました。

 

 

 あの後、須郷伸之とその仲間たちが雲隠れして行方不明になったことを知りました。

 それと、ヒースクリフさんとシュバルツさんは実力と素性を認められて、茅場晶彦だということは秘密にして攻略組に加わりました。

 

 

 そしてその夜・・・ベットの上にいる僕たちは心地よい沈黙の中で一緒に寝ていました。

 するとどちらともなく起きてしまいます。

 

レイア「んぅ・・・」

キリト「っと悪い。起こしちまったか?」

レイア「いえ、大丈夫ですよ。それより、まさか僕たち、リアルでこ、婚約者だったなんて驚きですよね〜。」

キリト「キョドりすぎだろ、気持ちはわかるけどさ・・・」

 

 いや本当に驚きましたよ・・・キリトと僕が現実でも結婚する運命にあっただなんて・・・

 

キリト「・・・あの、さ。」

レイア「はい、なんでしょうか?」

キリト「俺たち、四六時中一緒にいるよな?」

レイア「まぁ、お風呂入る時と着替えの時以外は基本一緒にいますね?」

キリト「だからさ、今までレイアの優しいところも、面白いところも、ネガティブ思考に陥りやすいところも、傷つきやすいところも、臆病なのにいざって時は立ち上がれるところも、ふわっとしたその綺麗な青い髪も、澄んでいて綺麗な覚悟の籠った、青い目も含めて全部見てきてさ・・・好きに、なっちゃったんだ・・・」

レイア「ふぇっ!?」

 

 いや、キリト!嬉しいんですよ!嬉しいんですけど、ちょっといきなり過ぎませんか!?

 

キリト「それでさ、レイアはどうなんだ?」

レイア「ぼ、僕・・・?」

キリト「ああ・・・」

 

 キリトが緊張したような・・・でも穏やかな面持ちで見つめてきます。

 その表情(かお)、その言葉(殺し文句)卑怯すぎますよ・・・!こんな、こんな風になっちゃったら・・・!自分が抑えきれなくなっちゃうじゃないですか・・・!

 

レイア「ぼ、僕だってキリトのこといいところもダメなところも含めて全部が大好きですし、正直寝ても醒めても君のことばっかり考えてるんですからね!」

キリト「!そうか。ならレイア、俺は君に全てを捧げて愛することを誓おう。だから、君の全てを俺にくれないか?」

 

 そう言ったキリトの手にあったのは、2つの指輪でした。

 ああ、嬉しさで頬が緩みまくってます・・・!笑顔が止まりませんよ・・・!

 

レイア「!・・・はい!僕も身も心も魂の髄の髄まで全て捧げてキリト、貴方を永遠に愛します!ですから・・・僕の全てを、愛してください!」

キリト「!ああ。もちろん愛するよ、レイア。」

レイア「〜〜~!!やったー!!やりました!!やりましたよ僕!!」

キリト「お、おい!レイア声でかいって!夜中だぞ!」

レイア「あっ。す、すみません。嬉しすぎて、つい・・・」

キリト「全く・・・レイアお前、俺のことどんだけ好きなんだよ・・・」

レイア「だーい好きですよ。世界中の誰よりも、貴方の事を愛しています。」

キリト「・・・俺もだ。俺もレイアの事を世界中の誰よりも愛している。」

 

 二度と離しませんよ。愛しています。僕の、僕だけのキリト・・・




名前:ヒースクリフ/茅場晶彦
性別:男性
年齢:30歳
身長:183cm
誕生日:6/17
 原作とは違い、自身が見た夢をみんなと共有したいと思い、交際相手の神代凛子も巻き込んでゲーム会社に就職した。
 ナーヴギアは会社に後輩として入ってきた自主的に入ってきた須郷伸之の狂気によって電子レンジと同じ要領で殺人ができるようになってしまった。
 現在は責任を取らされてアーガスを辞職しており、キリトの実家である(今作では富豪の)桐ヶ谷家に雇われて色々ハッキングなどをしたりして、SAOに入る今に至った。
 恋人である神代凛子の事を原作以上に愛しており、彼女の誕生日プレゼントの為に四苦八苦する姿も見受けられた。
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