人の心とかないんか?
あれから二週間が経った。
学校生活には多少、慣れてきた。
だが、未だに隊長は目を覚まさないし、マギアの出現は続いている。
企業からは隊長不在の活動をネチネチと突かれたが、四宮黄光が最高責任者となることで事なきを得た。
…隊長の不在に漬け込んで、A.I.M.S.を都合のいい私兵にしただけだ。
反吐が出る。あんなやつに、隊長の代わりが務まるわけがない。
全く前線に出ず、文句だけ言うのがその証拠だ。
秀知院の授業はレベルが高い。
わかりやすいが、その分テストの難易度が高い。
課題も量より質を重視しており、応用問題が中心となっている。
A.I.M.S.としての出動が多い俺としては、課題の量が少ないのはありがたいが。
マギア達は授業中でもお構いなくやってくる。
流石に授業が始まった直後に連絡がきた時は焦った。
今は何かと理由をつけて授業を抜け出している。
一部の教師は活動のことを知っているため、追加課題の提出で単位はどうにかしてもらっている。
流石に授業を受けていないのにホイホイとあげることはできないらしい。
「ここ、式が間違ってますよ」
そんな俺は、早坂に課題を教えてもらっている。
前世の知識があるとはいえ、高校レベルまでは覚えていない。
しかも、高校といってもハイレベルな問題ばかりで、授業をサボりがちになってしまう俺からしたら解き方が全くわからない問題も多い。
そんな時は、早坂にノートを写させてもらったり、別邸の仕事が終わった後に教えてもらっている。
「…ありがとう、こんな遅くまで。」
「A.I.M.S.の活動がある以上、仕方がないことです。」
この勉強面での支援の申し出は、早坂からしてくれたのだ。
感謝してもしきれない。
時計の長い針が11時をさすころ、ようやく追加分も含めた課題が終わり、一息つく。
「コーヒー、持ってきましたよ」
飲み物をとりに厨房まで行っていた早坂が戻ってきた。
「ありがとう」
淹れたてのそれを飲み、疲れた脳を休ませる。
「鋼太は理解が早い方で、教える側として助かります」
「…そう?」
「えぇ、何度言ってもわからない人の方が多いので」
そう早坂が悪態をつく。
早坂からしても、本家への定期報告はやりたくないのだろう。
「コーヒー、ごちそうさま」
「後で持っていくので、そこに」
…冷静に考えたら、女子の部屋に夜遅くまでいるってかなりやばいやつなのでは?
しかも、部屋主に飲み物を持ってきてもらっている。
いかんいかん、このままだと俺は礼儀知らずな上に、埋め合わせもできない男になってしまう。
このお礼はきっとしよう、そうしよう。
「…どうかしましたか?」
「いや、大丈夫。課題ありがとう。…また明日」
「ええ、また明日」
早坂に見送られ、近くのアパートに帰る。
バックを放り投げ、布団を敷く。
明日も早い。携帯のアラームをかけ、制服を畳み、布団に入る。
布団の中で最近のことを思案する。
やはりというべきか、早坂と隊長のことが大半をしめていた。
早坂と一緒にいる間は、やるべき事など忘れ、あの頃の自分でいられる。
推しと、好きな人と一緒にいられるという純粋な喜び。
たまらなく心地よい、陽の光が当たる場所。
そんなことを考えながら、夢の中へと落ちていった。
「クソッ!!」
荒々しい怒声が部屋に響き、机が殴り飛ばされ、書類が宙に舞う。
禅之助は、プロジェクトが思うように進行していないことに焦りを覚えていた。
マギアを暴走させて得られるデータの量、質が落ちてきているのだ。
もちろん、違うデータを取れるよう、ゼツメライズキーの種類は毎回変えているし、あらゆる場面でのデータ収集を行えるよう、下調べもしている。
だが、プロジェクト完遂に必要なデータが足りないのだ。
アークの人工知能の高いハッキング性能を活かしてギーガーを操り、監視カメラの映像を改竄し、危険を犯して目障りなA.I.M.S.の隊長を潰した。
にも関わらず、A.I.M.S.は活動を続けている。
隊員の一人が隊長に繰り上がる程度ならよかったが、よりにもよって四宮本家が動いたせいで、頭を潰すという手段も使えなくなってしまった。
計画の何もかもがうまくいっておらず、成果を出せていない現状。
こんな現状が続けば、この会社に、プロジェクトに出資する企業が離れてしまう。
それだけは何としても避けなくては…、と考え、アークに目を向ける。
「アーク、計画を進めるぞ。」
『了解。◯◯区の大型商業施設にて、シンギュラリティに達したヒューマギアを発見。』
「そのヒューマギアの暴走で得られるデータは?」
『計画達成に必要なデータのうちの、10%をとれると予想します』
「十分だ…!」
それだけあれば、文句をつけてくる企業を黙らせることができる…!
口角を三日月のように吊り上げ、件の商業施設に手を回す。
「(ドライバーも、目星はついた…。)」
先日の隊長襲撃で、鋼塚鋼太がA.I.M.S.に所属しているのはわかった。
計画進行と、ドライバーの奪取。
どちらもできれば、プロジェクトは大きく進む。
「世界を導くのは、飛電だ…!」
「〜 」
携帯のアラームが俺を起こす。
寝ぼけた目を擦り、制服に着替える。
髪を整え、昨日の夕食のあまりと白米で朝食をすませる。
早坂から連絡はきていない。
今日は別邸に来なくていいということだろう。
別邸に行く必要はないということで、早めに学校に向かう。
秀知院までは徒歩20分はかかる。
早めに行けるならそれに越したことはない。
学校に着くと、丁度生徒達が登校してきていた。
いつも5分前くらいに来ているからか、人の多さに新鮮さを感じる。
空は一雨振りそうな程の曇天で、生徒達は我先にと校舎に入っていく。
早坂は濡れずにこれるだろうか。
俺が教室につくと案の定、外はどしゃ降りとなっていた。
早坂が鞄を傘にして校門から走ってくるのが見える。
あの距離なら多少濡れるくらいで済むだろう。
雨がひどくても、授業は通常通り行われる。
雨のせいか、皆あまり真剣に授業を聞いていないようだ。
早坂も同様なのか、自分の髪をいじっている。
「〜で、あるからにして〜」
一時間目から板書のみの退屈な授業だ。
思わずあくびが出そうになるが、かみ殺してノートをとる。
せっかくの金曜日なのに、一時間目から二重の意味でテンションだだ下がりである。
帰りに隊長のお見舞いに行こうと思っていたが、この雨じゃ電車が動くか怪しい。
最悪土曜日に回すことも考えながら予定を立て直す。
時計を見ると、まだ20分しか経っていなかった。
退屈なこと程長く感じるとはこのことだな、と思いながら、話を右から左へと聞き流した。
珍しく、授業を全時間受けることができた。
お昼ご飯まで食べれて満足である。
先生に追加の提出物を出し、後は帰るだけ─
「〜♪」
着信がなる。
うんざりしそうになるも、なんとか電話に出る。
「もしもし?」
「マギアが出た!しかも、今回は考えうる中でも最悪のケースだ!」
「最悪の…?」
「ショッピングモールだ!まだ避難できていない人達が大勢いる!!」
最悪だ…!
ショッピングモールのような大型商業施設は、避難経路が限られている。そんな限られた避難経路…階をまたぐ移動が封じられれば、一般人を避難させる難易度は確実にあがる!
「今拾いに行く!お前はそこで待機!」
「了解!」
荷物の中から、最近調整されたばかりのゼロワンドライバーを取り出して腰に巻き、ポケットにキーを忍ばせ、最低限の準備をする。
「…今の話、本当なの…?」
いつのまにか、後ろに早坂が立っていた。
肩が震え、心なしか顔が青くなっている。
「そこ、今日ママが行ってるの…。」
「もう避難したのかもしれない、落ち着い「落ち着けるわけない!」
「さっきから、電話に出てくれないの…!」
その手に握られたスマホの画面には、応答なしが並んでおり、通話を試みたあとが残っていた。
「大丈夫だよね…?ママ、死んじゃったりしないよね…?」
「…大丈夫。俺も行くし、A.I.M.S.の皆がいるから」
悲痛な叫びを聞き、早坂と約束する。
俺の何を犠牲にしたっていい。
絶対に守ってみせる。この陽だまりを。
「乗れ!」
A.I.M.S.の車両が到着し、乗車を促す。
「行ってくる」
「絶対…守ってね」
早坂の言葉を聞き届け、車に乗り込んだ。
現場に着くと、既に多くの人がショッピングモールの周りにいた。
その中に、早坂奈央の姿はなかった。
不安と焦燥に押しつぶされそうになるが、必死にこらえて中に乗り込む。
中はひどいものだった。
荒れ果てた店頭、乱雑に捨てられた品々。
上の階には逃げ遅れた人達が固まっており、助けがくるのを待っていた。
急いで集団に駆け寄り、避難を再開させる。
エスカレーターを塞いでいた大型商品を放り投げ、道を開く。
幸い、皆2階に固まっていたようで、ほぼほぼの避難が完了した。
逃げ遅れた人を探しに、先行して来ていたチームと合流し、3階を捜索ふるチーム、一階を捜索するチームに別れ、行動を開始する。
俺は前者のチームに入った。
一階はほぼ避難が済んでおり、マギアがいる可能性も低いと踏んだからだ。
3階の家電コーナーに到着し、異常がないかを確認する。
前方に異常がないことがわかり、後ろに振り返ろと横を向く。
横を向いたときに見えたテレビ画面の反射で、何かがこちらに飛んできているのがわかった。
咄嗟に横に転がり、回避すると、頭上をサーベル状の剣が通り過ぎた。
奥から現れたのは、ヒューマギアと、それに連れ添うように佇む二体のドードーマギアだった。
『鋼塚鋼太を確認。ベルトの奪取にかかる」
ドードーマギア達が向かってくる。
一体が二対の剣で、もう一体が徒手空拳で。
「ぐっ…!」
なんとか捌くも、隙のない連携攻撃に攻撃が掠り、皮膚が傷つく。
一体が剣を投擲し、かわした直後に投擲した方のマギアが徒手空拳で、もう一体が剣をとり、攻撃を仕掛けてくる。
このままじゃジリ貧になってこっちが負ける…!
「伏せろ!」
同隊の声が聞こえ、床に伏せると、銃弾が通り過ぎ、一体に命中する。
隊員が、いや隊員達が持っていたのはプロトショットライザーだった。
「いつも頼りっきりだったからな!」
プロトショットライザーから発射された弾があたり、マギアの動きが止まる。
その隙に仲間のところまで駆け、辺りを見回す。
総勢8名による射撃により、二体のドードーマギアに傷がついていく。
これなら…!
『暗殺』
瞬間、投擲された剣により、プロトショットライザーの半数が破壊される。
声の聞こえた方…マギアの奥を見ると、もう一体の…二体とは姿の違うドードーマギアが現れた。
皆が呆気に取られる中、先程まで銃撃に晒されていたマギアが動く。
剣を構え、隊員の一人に突っ込んでいくマギア。
隊員がまだ壊れていないショットライザーを乱射するも、止まらない。
マギアが手に持った剣を、その隊員に振り下ろす。
隊員の目には死が─映ることはなかった。
『Secret material!飛電メタル!』
『メタルクラスタホッパー!!!』
『It's high quality!!』
鋼鉄が、剣を掴んでいた。
何回目の変身かも、もうわからない。
『もっと頼れ!俺達を!』
すみません、隊長。
やっぱり俺には、これしか思いつきませんでした。
突入段階で承認はされていた。
早期解決を図れ、ということだろう。
これの鎮圧に失敗すれば、A.I.M.S.が再び窮地に陥ることになってしまう。
それだけは避けなくてはいけない。
アークから流れてくる悪意に悶えながら、外の様子を見守る…。
メタルクラスタが掴んだ剣を握りつぶす。
武器の破壊に驚いたのか、一瞬硬直するも、マギアはすぐに攻撃を再開する。
先程と同じく、二体による連携でクラスターセルの攻略を図る。
後ろに周りこみ、剣を振り下ろす。
前からの格闘と固定式マシンガンによる実弾攻撃をおり混ぜ攻撃する。
だが、無意味なのだ。
全くをもって本体に届かず、逆に一方的に反撃をもらい、装甲が食い破られていく。
何を思ったか、メタルクラスタはアタッシュカリバーを生成すると、ブレードを展開してマギアに切り掛かった。
『!?』
マギアは両腕をクロスさせて受け止めるも、クラスターセルを纏わせた斬撃により、切断される。
バランスを崩したところを見逃さず、両足を切断し、行動できないようにする。
後ろからもう一体が切り掛かってくるが、さしたる問題ではない。
クラスターセルを纏わりつかせ、弾き飛ばす。
すぐにアタッシュアローを生成し、ブレイキングマンモスキーを差し込む。
『プレス!』
『"Progrise key confirmed. Ready to utilize."』
起き上がり、半ば投げやりになりながらメタルクラスタに向かっていくマギア。
だが、そんな蛮勇では怪物に届かない。
『ブレイキングカバンシュート!!』
無慈悲な一矢がマギアを貫き、爆散する。
アークは倒した相手のことは気にもとめず、ゆらぁ、とした動きでリーダー格のマギアの方に振り返る。
『ラーニング完了』
最初から剣を投擲し、こちらに向かってくる…のではなく、剣に追いつき、片方を取ってメタルクラスタに切り掛かる。
そして、先程のマギアと違い投擲は一本ではなく、二本になっていた。
当然、クラスターセルによりどちらの攻撃も防がれる。
だが、投擲された剣の方には"スロット"がついていた。
ガトリングヘッジホッグプラグライズキーが装填されたソレらは、メタルクラスタに面での攻撃をしかける。
それは奇しくも、先程A.I.M.S.が取った手法と同じだった。
「アイツ…」
「あぁ、間違いない。あの二体を囮に、メタルクラスタとの戦い方をラーニングしやがった…!」
投擲された剣は、メタルクラスタの周りを旋回し、絶え間なくガトリング弾を打ち出す。
的確にクラスターセルの抜けた部分を正確に撃ち抜くそれは、メタルクラスタの反撃を許さないスピードで放たれていた。
投擲された方に意識をそらせば、斬撃により手痛いダメージをもらう。
かといって、このまま放置すればダメージの差でメタルクラスタが負ける。
「あの剣を撃ち落とすしか…!」
「バカ!まだこっちを認識していないからあっちを狙ってんだ!気づかれれたら襲われんのはこっちだぞ!」
メタルクラスタに、敵と味方を判別する機能はない。
故に、戦いに手を出せば味方であろうが、敵として排除されてしまう。
「なら、手はあるじゃないですか」
「そうは言っても…って、奈央さん!?」
そこにいたのは、他の一般市民よりも優先して避難させる人だった。
「何やってるんですか!はやく避難を!」
「私も四宮側の人間です。ここにいる権利はあります」
毅然とそう言い放ち、戦いを見守る。
「…手はあるって、どういうことです?」
先程から戦闘を眺めていた隊員が質問する。
「視線を向けさせなければいいなら、マギアの後ろから撃ち落とせばいいじゃないですか」
「それができたら苦労しませんよ!」
マギアの後ろは壁となっていて、左右からしか逃げることができない。
それに、メタルクラスタがこっちを優先しないとも限らない。
「責任は私がとります」
その言葉の重みを理解できない程、彼らは無知ではなかった。
「ッ…!やるしか、ないか」
「いっつも綱渡りしてますよね、俺らって」
2人の隊員が、行動を開始した。
(…まずいな)
アーク…メタルクラスタはカウンターを主体として戦っている。
相手の一撃をセルクラスタで受け止め、重い一撃を叩きこみ、怯んだところを一気に追撃して倒す。
だが、肝心の相手が中々隙をさらさず、こちらが一方的にダメージを受けている。
初動を潰されたせいで、武器の生成すらできていない。
そして、防御力が高いメタルクラスタとはいえ、これ以上耐えられるとは考えにくい。
せめて、一瞬でも隙を作れれば…!
「今だ!」
声がしたと思えば、投擲された剣が撃たれ、軌道が僅かにそれる。
弾は見当違いの方へ飛んでいき、メタルクラスタへの攻撃が一瞬止む。
その隙を見逃すアークではない。
すかさずキーを押し込む。
『メタルライジングインパクト!!』
クラスターセルによって作られた二体の実体を持った分身がライダーキックを放つ。
マギアは剣によってその二体を捌くが…。
『メタルライジングインパクト!!』
その後ろから来ていたメタルクラスタに必殺の一撃を叩き込まれる。
ニ対の攻撃からの本体、という意趣返しをされ、マギアは爆発した。
「…やった!」
「…ッ、キルプロセス」
勝利の余韻に浸る間もなく、メタルクラスタを止めるため、電流を流す。
隊員の一人がボタンを押し、変身は強制解除され─なかった。
「…なんで」
電流が走りながらも、メタルクラスタは止まっていなかった。
ゼロワンドライバーの中身はブラックボックス。
その機能の中に、電気への耐性が付与されていてもおかしくない。
ボタンを連打する。
悪い夢であってくれと、思いながら。
だが、解除される様子はない。
「ママ…?」
最悪は重なる。
母を思い、ここまでやってきた、やってきてしまった少女。
メタルクラスタの標的は、常に視線の先に行く。
「やめろ!鋼太ァァァァァ!!」
隊員の悲痛な叫び声があがる。
それを気にも止めずに銀色が、少女を貫こうとし─
戦闘が終わった。
結果的にはこちらの勝利で終わったが、今後もあのような、ラーニングをする個体が現れないとも限らない。
…その前に、計画を潰さなくては。
そんなことを考えていると、電流が流され、意識が引き剥がされる感覚に襲われる。
辛いものは辛いが、我儘は言っていられない。
そのまま意識を手放し─
目を開けると、赤い空間のままだった。
「…は?」
変身解除が、失敗した?
そんな、どうして?
何を思っても、自分の意思で体を動かせない。
(まずいまずいまずい!!)
外の人達も想定外のことが起こって混乱し、完全に固まってしまっている。
視点が、ゆっくりと後ろに向く。
「早…坂…?」
どうしてここに、どうして、なんでが頭を駆け巡る。
一瞬で接近する体。
その拳が振り抜かれ、この後起こることがいやでも想像できてしまう。
「やめろ…やめろアークゥゥ!!」
絶叫する。
体を必死に動かしても、この怪物は止まらない。
この悪意の連鎖を止めることは、もう…
その直前、少女と怪物との間に入ったのは
「…え?」
彼女の、少女の最愛の母であった。
拳は深々と鳩尾に突き刺さっており、出血が酷く、生存が絶望的であることを示していた。
「うおぉぉぉ!!」
ベルトを狙って、隊員の一人が発砲し、一人がベルトを剥がしにかかる。命懸けの特攻によって、ベルトは剥がされ、変身が解除された…。
「っはぁ、はあっ」
荒い呼吸を整えようと、酸素を吸う。
早坂、いや、先に奈央さんだ。奈央さんは…。
「嘘つき…」
少女が呟く。
「ママを…守るって!ママは…死なないって!」
「鋼太が言ってたじゃない!!」
「嘘つき!ママを返してよ!ねぇ!!」
早坂が俺に掴みかかってきて、怒鳴る。
まるで悪夢をみているようで、足元が覚束なくなり、膝をつく。
俺は…呆然とその場を見ることしかできなかった。
なんで…こんな…ことに…。
次回は早めに投稿できると思う。(根拠のない自信)
オリジナルフォームをだしても良いかどうか
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出してよし
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出さないで欲しい
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作者に任せる