こんな遅筆作者ですが、楽しみにしながら更新を待っていてくだされば幸いです。
やる気がぐぐーんと上がるので、感想もぜひ。
あれから二週間が経ち、早坂と一緒にいることが増えた。
学校であれ、別邸であれ、早坂とくっつくようにいる。
登校も下校も、なるべく一緒にするようになった。
自分達の方から関係をばらしに行っているようなものだが、そんなことはどうでもよかった。
噂されるような甘い関係なら、どれほどよいのだろうか。
…お互いがお互いに依存している状況になっているというのはわかっている。
それでも、抜け出せない。抜け出そうとも思えない。
『私があなたを守るから』
一番、誰かに言って欲しかった言葉。
苦しくて、苦しくて、でも言えなくて。
父さんも母さんも殺されて、戦うことしかできなくて。
誰からも、戦うことが当たり前だと思われてて。
でも、愛は言ってくれた。「守る」と。
俺は仮面ライダーの力を持っているだけで、仮面ライダーのような心は持っていない。
だから、守りたかったものが溢れ落ちた。
けど、もう失わない…。失いたくない…。
「どうなってるんだ!」
ドードーマギア三体をつぎ込んだ実験では、確実にメタルクラスタをあと一歩のところまで追い詰めた。
だが、先の戦闘ではリーダー格のマギア、殺人に特化したヒューマギアまで投入してこのザマである。
ヒューマギアの売り上げも低迷しており、データ収集を行えそうな個体が探しにくくなってしまっていた。
「それもこれも…!」
アイツのせい─と二つの対象に向けられた言葉が飛び出る。
計画を邪魔するイレギュラー、鋼塚鋼太。
そして…あの一件以来、全くの無反応と化したアーク。
これまでも度々通信不能となることはあったが、ここまでの期間のことはなかった。
「いったい、どうなっているというんだ…!」
あの襲撃以降、マギアの出現はピタッと止まった。
飛電のリソースが尽き掛けているのか、計画が進んでいるのか…。
前者であると信じたいが。
ゼロワンドライバーの使用は引き続き可能になった…なってしまった。
人命よりも、自分達の利益を守ることを優先する浅ましさに吐き気を覚えた。
こんな力でも頼らなければいけないこの世界は、どうなってしまうのだろうか。
マギアの件で、飛電の業績は下がりつつある。
安価な労働力よりも、安全を重視する会社が増えてきたのだろう。
マギアの出現がないおかげで、学校生活の方にも慣れてきた。
追加課題がないとこうも時間が余るのかと感動したものだ。
「こんな日が、いつまでも続けばいいのに…」
隣にいる早坂がそう呟く。
そんな俺達の思いをよそに、計画はどうしようもないところまで進んでいた…。
『〜♩♩』
スマホの着信音がなり、急いで応答する。
「もしもし、またマギアですか?」
「あぁ!マギア…だが、様子がおかしい」
「どういうことです?」
「…ある一点から、全く動かなくなった。さっきまで暴れていたのにもかかわらず、だ」
「とにかく、お前を回収に向かう。そこで待機だ」
通話をきり、出動の準備をする。
「行くの…?」
通話の内容を聞いていた早坂が近づいてくる。
「…俺が行かなきゃ」
「鋼太じゃなきゃ、どうしてもダメなの?」
その言葉に、少し迷った。
だけどすぐに、こう返す。
「これが、俺の役割だから」
「…そっか。」
早坂は諦めにも似た表情をした後、俺の目を見て言った。
「いってらっしゃい」
「いってくる」
A.I.M.S.の車に向かって、走り出した。
現場につくと、本当に一切の動きをしていないドードーマギアがいた。
「これなら、変身せずともやれそうですね」
一人の隊員の言葉に頷き、アタッシュアローを構える。
狙うは腹部のゼツメライザー。
矢を振り絞り、狙いを─
「離れろ!!」
鋭い声が脳内に響く。
直後、視界が白い光に包まれた。
「な、にが…」
何が起きた?
痛む体を無理矢理起こし、周囲を確認する。
周辺は先程の爆発で瓦礫の山と化しており、うめき声をあげる隊員達が確認できる。
一体、誰がこんなことを─
『生きていたか、ゼロワン』
「!!お前は…!」
『適当にマギアを放っておけば来るとは思っていたが、予測より0.6秒程遅かったな』
俺の目の前にいたのは、憎き仇、飛電禅之助だった。
頭にヒューマギアのようなモジュールを装着し、時折電子音を響かせている。
俺のことをゼロワンと呼んだのは気がかりだが、黒幕が向こうの方からやってきてくれた。
「終わらせる…!ここで!!」
ゼロワンドライバーを装着し、変身の準備を整える。
『あぁ、こちらこそ終わらせたいと考えていた』
すると、禅之助は懐からベルト状の物体を取り出した。
「なんだよ、それ…」
いや、俺はこれを知っている。
知っているからこそ、「なぜ」が頭を駆け巡る。
『知らないのも無理はない、これは私が開発─いや、違うな。鋼塚鋼太、貴様のデータと、私の予測によって作られた、新型のベルト』
『アークドライバーだ』
アークドライバー。正確には、アークドライバーゼロ。
アークゼロおよびアークワンに変身するためのアイテム。
アークワンは専用のプラグライズキーを用意する必要があるが、アークゼロはドライバー単体で変身することができる。
しかし、アークゼロへの変身はアーク本体…アークを宿すヒューマギアでなければ変身できない。
つまり、目の前にいるコイツは、俺が生まれる前に墜落した通信衛星アークそのものということだ。
いや、それだけじゃない。
「俺のデータを、使った…?」
『正確に言えば、お前が変身したメタルクラスタのデータだ。適当なヒューマギアをマギアにして暴れさせた程度で集まるデータなど、微々たるもの…。効率的なデータ採取にはお前の力が必要だった』
『お前が死ねば、ゼロワンに変身できるものはいなくなり、私の復活は叶わなかっただろう。あの夜、貴様が生き残ったのは私にとって本当に幸運だった』
『その後もお前のレベルに合わせて、マギアを出す頻度、マギアのゼツメライズキーの質…あらゆる視点でのデータを取ることができた。全て、お前の協力あってこそのものだ』
なんだよ、それ。
じゃあ、今ここにお前がいるのは、マギアが生まれたのは。
「俺の…せいって、こと、じゃねぇか…」
『気に病むことはない。お前は仮面ライダーとして救ったのだ。他ならない、この私を』
自分の世界が崩れていく音がした。
俺が守ってたのは、早坂でも、この世界でもなくて、この世に悪意をばら撒く最悪の人工知能だった。
それを知って、理解して、俺は。
「変身ッ!!」
慣れた手つきでメタルクラスタに変身する。
もちろん、例の空間は健在であり、アークに乗っ取られた状態での戦闘だ。
『メタルクラスタのデータは充分だが…。まぁいい、性能テストといこう』
『アークライズ』
『オール・ゼロ…!』
そこからは一方的なものだった。
メタルクラスタが防御を選択すればショットライザーによる圧倒的なまでの面制圧にかかり、攻撃を選択すればその全てを読み切り徒手空拳によるカウンターを入れる。
何度目かの衝突の後、メタルクラスタが必殺を発動させる
『メタルライジングインパクト!!』
すかさずアークも必殺技を発動させる
『オール・エクスティンクション』
空に上がり、ライダーキックを放つメタルクラスタに対し、アークはエネルギー弾での迎撃を選択する。
エネルギー弾は粉砕されたが、それはメタルクラスタのキックの威力を殺していた。
『その結論は…予測済みだ』
『オール・エクスティンクション』
アークが回し蹴りの要領で蹴りを放つ。
二度目の必殺により、遥か後方へ吹き飛ばされるメタルクラスタ。
そこで、メタルクラスタの変身は解除されてしまった。
『存外、呆気ないものだったな』
そう言いながら、ゼロワンドライバーに手を伸ばすアーク。
瞬間、アークの体に電流が走る。
『む…』
ヒューマギアの肉体の方が、変身の負荷に耐えれていなかったのだ。
急ピッチで仕上げた肉体には、必殺2回に大量の武器生成などの負荷はあまりに大きすぎた。
このままベルトを持ち帰った場合を予測し、持ち帰れない可能性が高いことをアークは悟る。
『仕方がない、ここでの回収は諦めよう。だが、今回のようなことがそう何回も起こるとは思わないことだ』
そう吐き捨て、アークは瓦礫の向こうに消えていった。
リアルが忙しすぎてえぐい。
オリジナルフォームをだしても良いかどうか
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出してよし
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出さないで欲しい
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作者に任せる