出力がバグってる男でも告白したい!!   作:愛、愛ですよ

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悪意の連鎖

 

「…ッ」

 

痛む体を起こし、周囲を確認する。

先程までいた場所ではない、病院のような建物の中にいることはわかった。

 

(「そうだ、あの時、アークに戦いを挑んで、俺は─」)

 

完膚なきまでに叩きのめされた。

当然だ。

アークが由来の力なのだから、その力の全てを知り尽くしているアークに勝てるわけがない。

 

「…!よかった、起きてくれた…」

 

隣にいた早坂が顔を近づけてくる。

無事な早坂に安堵しつつも、早坂に問いかける。

 

「俺が倒れてから、どれくらい経った…?」

 

「丸一日くらい。…でも、この一日に色んなことが起きすぎてて、まだ理解が…」

 

「一体何が、いや今何が起こっているんだ?」

 

「それは、見た方が早いと思う」

 

そういって早坂は病室の備え付けのテレビを付ける。

そこに映っていたのは、人類に対して宣戦布告を行うアークの姿だった…。

 

『人類の滅亡は決まっている』

 

そう切り出し、アークは淡々と人類滅亡についてを語っていく。

 

『人を惑わし、操り、混乱をもたらす。人類からラーニングした悪意の一つ』

 

『人類はこの地球上で最も滅ぶべき種族だ』

 

「アークッ…!」

 

『速報です、飛電エレクトロニクス社長、飛電禅之助社長の緊急記者会見が開かれました』

 

アークと、それを止められなかった自分に対して、やり場のない怒りを感じていると、信じられないニュースが飛び込んできた。

 

『この度のアーク、と名乗る人工知能の件は全て、飛電とは全くの無関係です』

 

「…は?」

 

何を、言っているんだ?こいつは

 

『では、アークが人工衛星ゼアを狙う理由は一体なぜなんでしょうか?』

 

『先程、アークからこんな申し出がありました、ヒューマギアを統率できるゼアをよこせ、ですがご安心を!』

 

『この飛電エレクトロニクス、決してあのような脅しに屈する気はございません!それにこのような事態を想定していなかったわけではない。今現在、ゼアに変わる新たなヒューマギア統率用人工衛星の開発を─』

 

早坂がテレビの電源を消した。

早坂の表情には、明確な怒りがあった

 

「これだけのことをしておいて、関係ない…?」

 

「それに、ゼアに変わる人口衛星を作ったところで無駄だ。アークが実体を持って活動できる以上、打ち上げ自体がなくなる可能性の方が高いし、衛星を欲しがっているアークに奪われる可能性もある」

 

恐らく、アークなら後者を取るだろう。

自分で建造することもなく、タダで衛星が手に入るのだ。

 

「俺も、何かしなくちゃ…」

 

そう言って起きあがろうとした瞬間、早坂に体を抑えられた。

 

「鋼太はここでじっとしてて、まだ完全に回復してわけじゃないの」

 

「でも今の状況じゃ」

 

「だからこそ、いつ、どこで、何があっても対応できるよう、あなたは万全の状態でいる必要がある」

 

「今のあなたがやるべきことは、休むことです」

 

早坂にそう言われ、渋々休むことを決めた。

 

「それでいいんです」

 

安堵したような、救われたような顔で、早坂は頷いた。

 

 

 

 

「(ごめんなさい、鋼太。もう二度と、あなたを騙すようなことはしないと誓ったのに─)」

 

彼女の手には、銀色に光るキーが握られていた。

 

 

 




短くてすまない…すまない。忙しすぎて執筆ができぬゥ!

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