遅筆な作者ですが、見てくれると嬉しいです。
少しの休憩を終え、行動を再開する。
エレベーターに乗り込み、素早く25階のボタンを押す。
全員が乗り込めるほどの広いエレベーターの中には、緊張が張り詰めていた。
『25階です』
エレベーターのガイダンス音声が響き、多少驚くも、すぐに切り替えて行動を始める。
周囲を確認し、危険がないかを確認する。
先ほどの音声のせいで、すぐに敵が来るだろう。その前に裏手にある別のエレベーターまで行かなくては。
「おいおい。こっちには見向きもしてくれないのか?」
全員が声のした方を向き、ショットライザーを構える。
そこには、一人の青年が立っていた。
「ここまではエレベーターがないと来れないからね、ここで待ち伏せしてて正解だった。」
「わざわざ、今から襲いますよって宣告してくれるとは…この状態からやりあっても勝てるってことか?」
「そりゃあね、たかだか変身できない生身の人間相手じゃ、すぐに終わっちゃうだろうし」
「だから、ここで全員倒れて行ってよ」
『レイドライザー!』
「あれは…!」
『HUNT!!』
人間用に調整されたゼツメライズキーか!
「実装」
危機感を煽るような待機音を鳴らしながら、静かにそう宣言する。
その言葉がいい終わる前に、隊員が発砲する─が。
『レイドライズ!ファイティングジャッカル!』
変身プロセスの最中に倒すことはかなわなかった。
双つの角を持ち、大鎌を携えた戦士がこちらに悠然と歩いてくる。
まるでこちらの攻撃を意に介していないように。
「そんなチンケな攻撃じゃ、いつまでたっても倒せないよぉ!!」
大鎌を振り下ろし、近くにいた隊員を攻撃する。
間一髪でそれを回避し、後退しながら発砲するも、怯みすらしない。
「だから無駄なんだって!!」
そう言って、こちらに突進してくるジャッカルレイダー。
散り散りになって回避するも、間髪入れずにもう一度突進を仕掛けてくる。
「死んじゃえぇ!!」
大鎌が、俺に振りかざされる。
どうにか身を捩って回避しようとするも、あちらの方が僅かに速い。
『その結論は』
『─予測済みだ』
そう言いながら、悪意の化身は現れた。
「馬鹿な!エレベーターの音なんて─」
そこまで言ったところで合点がいったように笑い出す。
「そういうことかよ!意味わかんねぇなぁ!!」
「ロビーからひとっ飛びで入ってきたってのかよ!」
『途中で鋼塚鋼太を目撃していなかったら、見逃していたが─』
『ここで鋼塚鋼太を殺されるのは困る』
そういい、ジャッカルレイダーと交戦し始めるアークゼロ。
「今のうちだ、早くエレベーターまで行くぞ!」
雷堂さんにそう言われて我に帰った俺達は、エレベーターのある方角まで走った。
「あぁクソ!逃げられる!!」
『他の者が上に行く分には困らないが、鋼塚鋼太が行くのは困るな』
「じゃあ邪魔すんなよクソAI!!」
『それは、お前を見逃す理由にはならない』
『オールエクスティンクション』
その場で跳躍し、ライダーキックを放つアークゼロ。
レイダーは大鎌でそれを迎え撃つが─。
「!??クッ、ウゥゥゥ!!」
力の差は歴然だった。
一瞬の拮抗は無に帰し、爆散し、変身者が吹き飛ぶ。
「くっそ、が…!」
意識が途切れ、力無く横たわる。
『…他愛ないな』
気にも止めず、アークゼロは鋼太を追いに、その場を後にした。
「あとどれくらい!?」
桐下さんが雷堂さんに問いかける。
「もうすぐ見える!」
地図を見ながら雷堂さんはひた走る。
あれから、全力で走り、エレベーターへ向かっていた。
「なんで無駄にエレベーターの位置離れてんだよ!」
「テロリストに占拠されにくい構造になってるらしいぜぇ!?ただの一企業が、何を言ってるんだって話だが─」
窓谷の質問に秋津が答える。
確かに、大企業とはいえ、こんな構造の建造物を作らないでほしい。
そのせいで、俺たちの体力は確実に削られている。
「!そこの突き当たりを左だ!」
雷堂さんが先頭を走る黒川さんに言う。
「あった!エレベーター!」
黒川さんが上に行くボタンを押す。
だが、エレベーターは動かない。
「はぁ!?ここに来て止められるのかよ!!」
管原さんが怒気を孕んだ声で叫ぶ。
「いや、待て。パスワードが必要なタイプだ」
「そんなん解いてる時間ないですよ!」
浅山さんが冷静に分析するも、黒川さんに反対される。
「やれるだけやってみる、ダメだったら…階段までダッシュだ」
浅山さんが手持ちのノートパソコンでハッキングを試みる。
「…よし!セキュリティはそこまで固くない!」
これなら─と言いかけて、全員の動きが止まる。
後方─先ほど自分達が走ってきた方向の、遥か彼方。
悪意が、迫ってきていた。
「浅山ァ!速くしろ!」
「こっちも全力でやってる!いつでも乗れるようにしとけ!」
珍しく焦った声で返す浅山さんを尻目に、悪意はすぐそこまで迫っていた。
『─愚かだな』
「は?」
眼前まで来ていたアークは足を止め、そう言った。
「どういう意味だよ」
『お前達は早坂愛を助けに来たのだろう?』
「…あぁ」
『解せぬな、貴様を欺き、惑わせ、追い込む─』
『お前達が言う『悪意』はその女からも生み出されている』
「何を、言って─」
『不自然に感じなかったのか?なぜか現場に出張ってきた早坂奈央、そして母を追いかけて入ってきた早坂愛』
『普通ならば、門前払いを食らうはずが、早坂愛は通り抜けて入ってきた』
『ゼロワンドライバーを停止させるはずの機材が、謎のトラブルを起こした』
「何が、言いたい…!」
『鋼塚鋼太、お前は嵌められた。お前を四宮の従順な駒とするために』
「んな、わけが、ない…!」
あの、笑顔も、悲しんだような顔も、全部演技だったってのか?
認めたくない、認められるわけがない。
「証拠なんてないだろ!動機だって!だって、だって愛は─!」
母親を、失った─。
『これは、お前が変身し、早坂愛に保護された翌日の音声だ』
『─鋼塚鋼太を、裏切ることのない従順な駒とせよ。早坂家ならば、人心の懐柔なぞ、容易いことだろう?』
「嘘だ、俺を、騙そうと─」
『ならば、なぜ今お前は動揺している?思い当たる節が、幾つもあるのだろう?』
『尚更解せんな。真実を知った今、なぜ、お前は助けようとする?』
『お前ならわかるだろう、人の悪意、人の醜さ』
『故に、私はお前を必要とする。間接的とはいえ、仮面ライダーアークゼロの生みの親となったお前を、私が最も身近に見ていた、最も『悪意』を向けられた個人であるお前を』
「愛は、俺を、守る…って、愛して、るって─」
『それすらも、お前を懐柔する甘言だ。認めろ、早坂愛こそ』
悪意をばら撒く、お前の敵だ。
「違う!愛は!」
『ピピーッ』
開錠を知らせる電子音が鳴り響き、皆が浅山を見やる。
だが、目の前にこいつがいる状況では─。
「待でェェ!!」
血まみれになった先ほどの青年が体を引きずりながら向かってきていた。
「お前は、お前だけは殺す!」
『おとなしくしておけばよかったものを…』
「注意があっちに向いた!乗り込むぞ!」
『む…』
こちらを振り返るアーク。
「よそ見してんじゃねえぞォ!!」
そう言いながら、大鎌が振り下ろされる。
アークはそれを紙一重で回避しつつ、回し蹴りを喰らわせる。
『先にこっちを片付ける必要があるか…』
武装─アタッシュショットガンとショットライザーを生成し、的確にレイダーに打ち込む。
ノーガードなレイダーに突き刺さり、呆気なく敗北する。
「ぃ、がぁ…」
変身が解除された青年に、アークは無慈悲にショットライザーの弾丸を打ち込む。
『…行かれてしまったか…まぁいい』
そういい、アークは再び跳躍した。
「はっ、はぁ、はぁ…」
少しでも多くの酸素を取り込むため、呼吸が荒くなる。
「…落ち着け、鋼太。今お前が冷静さを欠いてどうする」
「このままじゃアークの思うツボだ、それに、あいつの言葉が真実かどうかなんて、本人に聞かなければわからない」
わかってる、わかってるけど─
「それでも、一瞬でも、信じそうになった」
アークの話術によるもの?きっと、それもあるだろう。
けれども、ありうると考えてしまった。
これまでの出来事を振り返った時に、愛の行動を疑ってしまった。
「…動揺する気持ちもわかる。俺も同じ立場だったらそうなっただろう」
そんな同情を貰ったところで、なんの慰めにもならない。
ただ、会いたい。愛に、会って、話がしたい。
それで─話が、本当だったら?
その時は─おもいっきり喧嘩するんだ。
「俺の意思は、変わりません。愛を助ける、それだけです」
だから、待っててくれ、愛。
ソシャゲに時間取られて執筆できなくてすまぬ…。
感想、お待ちしています。
オリジナルフォームをだしても良いかどうか
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出してよし
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出さないで欲しい
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作者に任せる