出力がバグってる男でも告白したい!!   作:愛、愛ですよ

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初投稿です。
至らないことだらけになると思いますが、よろしくお願いします。


〜でも推しと付き合いたい〜

目を開けると、そこは見知らぬ女性の腕の中だった。

昨日会社から帰った後の記憶がない。夢だろうかと思い、手を握る。あまりにもリアルな感触に驚く。リアルな夢か、それとも一度逝ってしまった後なのだろうか。

そんなことを考えていると、腕の中に不思議と安心感を覚え始める。

とても心地よく、もう一眠りしてしまいそうになるが、霧がかかった意識をなんとか目覚めさせる。外からは日差しが入り込んできており、思わず目を瞑る

「鋼太が起きたわ!ミルクの準備をしなきゃ!」

俺をベッドに起き、台所に向かう女性。

慌ただしく台所へ向かい、粉ミルクを作って向かってくる。おそらく、俺の母親だろう。俺のなろう系センサーがそう言っている。流石に母乳を飲まされるというのは、推定前世の記憶がある身として耐えがたいと考えていたので助かった。

 

あれから5年が経ち、一人で家の中を歩けるようになった。

死因は知らぬが、どうやら、転生してまったらしい。

そして、ここは鋼塚(はがねづか)家といい、それなりに大きい家らしい。父に聞くと、曽祖父の時代から続く名家のようで、今はうちの父親が当主兼社長をしているようだ。鉄工業で栄えてきた家で、今は複数の工場を経営するなどして富を得ているらしい。使用人こそいないが、立派な日本家屋といって差し支えない。おかげで不自由したことはない。転生様様だ。

 

暇な時などはニュースを見たり、新聞を読んだりして情報を得ていた。特に怪現象が起こっているようなこともなく、ガス会社が責任をとらされていることもなかった。バリバリのバトルモノ世界という線は薄くなり、安心する。

第二の人生を、不自由なく歩めると思い過ごしていた。

 

ある日、父親と社交界の場に行った時のことである。

父親の取引先の社長と出会い、挨拶をする父に、「鋼太、鋼太も挨拶しなさい」と言われ、挨拶をする機会があった。

ここは一つ、父のためにも丁寧な挨拶をする、利口な坊ちゃんとしての印象を与えておこうと思い、元気に「鋼塚鋼太です!よろしくお願いします!」と、言ったはずなのだが…。

「…鋼塚鋼太です…」…なんか、人見知りの子みたいになってしまったのである。その時は人見知りでかわいい!!ということで終わったのだが、俺の内心はそれどころではない。その後も何回か挨拶をする機会があったが、そこでもなぜか根暗そうな感じになってしまった。

そう、出力がバグってるのである。こっちは元気100%で出力しているのに、体の方は10、下手したら5%くらいしか出力してくれないのである。

自分のコミュニケーション能力のなさに、ガチ目にへこんだ。

 

 

だが、悪い話ばかりではない。ここがかぐ告世界であることがわかったのである。なぜわかったか?なにを隠そう、社交会で幼き頃の早坂愛を見つけたらである!!

早坂愛とは、かぐや様は告らせたいに登場するキャラクターの一人であり、結構暗めな過去があったりするのだが、それは一旦置いておこう。

 

前世でも推していたキャラクターの一人でもある早坂に会えて、俺のテンションは爆上がり、最高潮だったのにも関わらず、こちらのテンションなどお構いなしに、クソボケ出力になってしまっていた。

「…鋼塚鋼太、君は?」人に聞く態度ではないというのは重々承知だが、許してほしい、この体で出せる精一杯がこれなのだ…(絶望)

「…早坂愛。」少々困惑されながらも返事をいただけた。急に見ず知らずの奴に名乗られて名前を聞かれたら誰だって困惑する。直前に声をかけようと思ったのに、この体では満足に声をかけることすらできないようだ。

名乗られた直後に父親に手を引かれて帰ることとなってしまった。ぴえん

 

そして、6歳の誕生日を迎えた。6歳になるまでにも、度々社交会に行く機会があったのだが、クソボケ出力は据え置きであった。家族とは普通に話せるのに…。

それと、社交会で幼き頃の四宮かぐやとも出会った。ルビーのような、真っ赤な目に、美しい黒髪。流石に話しかけることはせず、遠巻きに見ているだけだったが。近くにいた早坂には話しかけたかったのだが、クソボケ出力に邪魔をされて話しかけることはできなかった。

 

「「お誕生日おめでとう!!」」6歳までの出来事を振り返っていると、両親が祝ってくれていた。社会人になってからというもの、他人に祝われたことなどなかった自分にとっては、他人から祝われるというのは、とても嬉しい。目の前にあるご馳走を頬張りながらそう考える。

 

ご馳走を食べ終え、少しした後。

父が、「実は、おじいちゃんからもプレゼントがあるんだ。」ときりだした。

驚いた。俺の祖父は、俺が生まれて間もないころに死んでしまっており、プレゼントなど用意できるわけがないと思っていたからだ。

どうやら、父の話によると、祖父は俺の6歳の誕生日にこれを渡すようにと、遺言を残していたらしい。その間、絶対に中身を開けてはいけないとも言っていたそうだ。

6年越しの誕生日プレゼントは、アタッシュケースの中に入っていた。

逸る気持ちを抑えつつ、アタッシュケースを開ける。

 

中に入っていたのは、蛍光イエローと黒が入り混じったベルトと。

…銀色に輝くカードキーだった。

メタルクラスタホッパーじゃねぇか!!

 




初投稿だから誤字があっても許して…。(予防線)
想像以上に書くのに時間を使って驚いてる自分がいるんだよね。
先駆者ニキ達ってすげぇんだなぁ。って思いました。(小学生並感)

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