出力がバグってる男でも告白したい!!   作:愛、愛ですよ

8 / 17
リア友に、文や会話文の間を開ければもっと読みやすくなるとアドバイスをもらい、取り入れてみた。
結構見やすくなってる…と思う!


二度目の変身

先に動いたのはエカルマギアだった。

隊員の一人に飛びかかり、腹部に打撃をヒットさせる

 

「ぐぅッ…!」

 

隊員は苦しそうにうめくも、すぐに手に持ったハンドガンで応戦する。

だが、エカルマギアは放たれたそれを壁を走ることで避け、隊員の後ろに回り込む。

 

「しまっ」

 

回避しようとするも、口から伸びる牙のようなものに飲み込まれる…寸前で間に割り込み、アタッシュアローのブレード部分で弾き飛ばす。

 

「すまん!」

 

襲われていた隊員が体制を立て直す。

 

「もう一体も来るぞ!」

別の隊員の声で後ろを振り向くと、こちらに突っ込んでくるビカリアマギアがいた。

 

冷静にアタッシュアローの矢で迎撃する。

ビカリアマギアの体が僅かにそれ、横の壁に激突する。

 

息つく間もなく、すぐにエカルマギアが徒手空拳で向かってくる。

それを、アタッシュアローをカバンに戻すことで受け止める。

 

(「カバン越しでも手に響く…!」)

 

何度もこんなことをしていては、先に力尽きるのはこちらだ。

 

「一度引くぞ!!」

 

リーダーの意図を汲んだ俺は、アローモードに戻したアタッシュアローの矢を地面に撃ち込み、土煙で目眩しをした隙に安全圏まで退却する。

 

 

 

 

 

「作戦会議だ」

 

A.I.M.S.の乗ってきた車両の近くで作戦会議を行う。

 

「同時に二体も相手するのは無理だ。犠牲を払わないよう、一体を倒し、再び準備を整えてからもう一体を倒す、これが最適解だろう。」

 

一人がそう言った。

確かに、俺達だけのことを考えるなら、それがもっとも安全と言える

 

「準備を整えている間、あいつらが待っていてくれる保証はない。民間人が襲われてからじゃ遅いんだ。」

 

リーダーがすかさず反論する。

さっきの案では俺達の安全は保証されるが、民間人達の安全は保証されていない。

 

「じゃあどうしろって言うんだよ!!」

 

今までのセオリーが通じない事態に、隊員達は冷静さを欠いていた。

このままでは埒があかないと思い、俺が口を開く。

 

「…二体同時に倒す」

 

「はぁ!?いくらなんでもそれは!」

 

「メタルクラスタなら、できる」

 

メタルクラスタのキーを介した必殺ならば、二体でも葬れる火力がある。

だが、二体を射線上に入れる必要がある。

必殺後の隙をもう一体に狙われれば、死に繋がりかねない。

 

「…できるんだな?」

リーダーにそう言われ、無言で頷く。

 

「わかった。俺達が囮になって、あいつらを一直線上に並べる」

 

作戦はこうだ。

二つのチームに別れ、マギアを連れてくる。

そして、待機していたもう一つのチームがマギアを拘束し、その隙に俺がマギアを倒すというものだ。

幸い、網やロープなどの拘束に活かせるものは大量にあった。

マギア相手にどれくらい効くのかわからないが、やらなければこちらがやられるのだ、どのみちやるしかない。

 

 

 

 

 

「行くぞ!」

 

リーダーを含む数人がマギアに突撃していく。

それに気づいたマギア達は鏖殺せんと向かってきたリーダー達に向かっていく。

 

「リーダー達くるぞ!準備急げ!」

 

隊員の一人が声を張り上げ、拘束の準備を進めていく。

リーダー達がこちらに走ってくる。すぐ後ろにはマギア達が来ている。

 

「今だッ!!」

 

すかさず上から網をかけ、ロープを持った隊員が円状に駆け回り、マギアを拘束する。

拘束した瞬間から拘束を抜け出そうと、ロープをブチブチと引きちぎる音が聞こえてくる。

抜け出される前に、殺る。

すぐにアタッシュアローにキーを入れる。

 

「"Progrise key confirmed. Ready to utilize."」

 

「メタルホッパーアビリティ!」

 

ここで決める。

アタッシュアローのレバーを引き、腹部に狙いを定める。

 

「メタルライジングカバンシュート!!」

 

放たれた銀色の矢が二体のマギアに向かっていく。

そのまま二体を貫き、爆発が起こった。

 

 

 

 

 

隊員全員が立ち上がる煙の先を見据える。

数秒が数十分に感じられる程の緊張。

まだだ、まだ、油断しない。

 

「やったか…?」

 

やめろ!と言う前に、一人の隊員がそう呟くと、前からドリルのような腕が飛んできた。

なんとかその隊員を突き飛ばし、回避させる。

煙が晴れた先にいたのは…満身創痍になりながらも、活動を停止していないビカリアマギアとエカルマギアの姿だった。

 

(「クソ!二体で協力して、ギリギリ腹部を外しやがった!!」)

 

おそらく、攻撃の当たる直前で拘束を解いたが、間に合わずにやむなく迎撃という手段を取ったのだろう。

一体でも倒すことができればかなりマシだった。

満身創痍とはいえ、二体とも健在では俺達が殺された後に街に被害が行きかねない。

そして、被害を食い止めることができなかったことが世間に知れ渡れば、世間を味方にしたA.I.M.S.を快く思わない企業連中にA.I.M.S.を凍結されてしまう。

それだけは阻止しなくてはならない。

 

二体のマギアの腹部を見やる。

ゼツメライザー、またはゼツメライズキーさえ破壊したなら、活動を停止させることができる。

どちらも、キーの方が壊れかけ、といったところだろうか。

だが、壊れかけていても、俺達を葬る程度の時間はもつだろう。

万事休すか…!

 

 

 

 

打つ手がなくなり、絶望していた俺達のところに、一台の車がものすごいスピードでやってきた。

新手か!?と全員が身構える。

 

「鋼君、受け取って!」

 

現れたのは、奈央さんだった。

奈央さんが車から身を乗り出し、何かを投げ渡してくる。

すかさず、投げられたものをキャッチする。

 

「ゼロワンドライバー…?」

 

手にしたのは、紛れもなくゼロワンドライバーだった。

いつもと違うのは、スライドする部分に配線が剥き出しのパーツが取り付けられていることだ。

 

「試作品が完成したの!今の状態でも変身解除に必要な出力はある!」

 

奈央さんの言葉を聞きながら、前回のことを想起する。

二度目の変身…。

死ぬためではなく、生きるための、戦い。

目の前の敵を見据える。どちらもこちらに腕を向け、既に戦闘態勢をとっている。

今までと同じだ。

…戦わなければ、生き残れない。

深呼吸をして、ライズスターターを押し込む。

 

『every bady jump!!』

 

キーをオーソライザーにかざす。

 

『オーソライズ!』

 

目の前のビカリアマギアとエカルマギアが向かってくるが、銀色のバッタを模したライダモデルが迎撃する。

 

『プログライズ!』

『Let's rise! Le,Le,Let's rise! Let's rise!!』

 

「変身!」

 

キーを押し込み、そう叫ぶと同時に、メタルライザーを倒し、認証させる

 

『メタルライズ!』

 

マギアに群がっていたバッタが俺の体を覆い尽くしていく。

 

「うがああああああ!!!」

 

内側から食い破られるような痛みに悶える。

苦痛に塗りつぶされていく意識を、必死に繋ぎ止める。

生きる、ために。

 

『Secret material!飛電メタル!』

 

『メタルクラスタホッパー!!!』

 

『It's high quality!!』

 

銀色の戦士が、降臨した。

 

 

 

再びアークの中に幽閉される。

この場所に長く留まって良いことなどない。

百害あって一利なしとはまさにこのことだ。

はやく終わらせてほしいと思いながら、相変わらず雑音じみた、怨嗟の変えを聞き流した。

 

 

 

ゆっくりと、メタルクラスタはマギアに近づいていく。

変身したことに驚いたのか、ほんの一瞬、マギアが狼狽えるが、すぐに攻撃を仕掛けてきた。

エカルマギアは拳を振り上げて、ビカリアマギアも腕を振り抜き、完璧な左右同時の攻撃が決まった…はずだった。

 

メタルクラスタのクラスターセルが盾として働き、両方の攻撃を防いでいた。

それでも両者は防御の時にできる、僅かな隙間から攻撃を入れようと必死になって攻撃するが、盾は攻撃が行われるよりも遥かに速く生成されていた。

痺れをきらし、エカルマギアが壁を駆け、背後をとる。

ビカリアマギアもそれに合わせて攻撃をする。

 

アークは後ろからの攻撃を最小限の動きで避け、前方からくるビカリアマギアに蹴りを浴びせる。

地面に転がるようにして倒れ、電流が走り始めたビカリアマギアを尻目に、キーを押し込む。

 

『メタルライジングインパクト!』

 

クラスターセルを操作し、僅かに残っていたエカルマギアの装甲を剥ぎ取っていく。

そして、それは無慈悲にも、剥き出しとなった本体に襲いかかる。

攻撃が終わる頃には、あらゆる場所を食い破られ、原型を留めていないヒューマギアの姿があった。

 

必殺技を使ったことで、クラスターセルによる守りが薄くなったメタルクラスタを抹殺せんと、ダメージの抜け切っていない体でビカリアマギアは腕を振り抜く。

だがその先に、メタルクラスタはいなかった。

メタルクラスタが恐るべき跳躍力で後ろに回り込んだからだ。

どこに消えたかわからず、辺りを見回すビカリアマギア。

 

『メタルライジングインパクト!』

 

ビカリアマギアが後ろからその音が聞いた時には、既にことは終わっていた。

ついぞ、その姿を捉えることなく、不意打ちを不意打ちで返され、ビカリアマギアは消滅した。

 

 

「終わった…のか…?」

 

成り行きを見守っていた隊員達は、銀色の戦士を見つめる。

それと同時に、メタルクラスタも隊員達に気づく。

獲物がいなくなったのならば、次の獲物だ。

メタルクラスタは食指を伸ばそうと、銀色のバッタを展開する。

そして、そのままクラスターセルが隊員達に襲いかかる…ことはなかった。

 

「キルプロセス」

 

冷たく言い放たれた、短い言葉。

瞬間、ゼロワンドライバーに強い不可がかかり、変身が解除される。

 

「ぐっ、ううッ!?」

 

変身が解除され、少年が地面に横たわる。

 

「大丈夫?」

 

先程の冷たい様相とは打って変わり、聖母のような慈愛の表情で駆け寄る早坂奈央。

 

「大、丈夫、です…」

 

かろうじて起き上がる鋼太。

そのままのフラフラとした足取りでA.I.M.S.の車両に乗り込む。

その後ろ姿を、早坂奈央は寂しげな表情で見つめていた。

 

 

 

 

…車両に乗り込むと疲れからか、瞼が重くなってきていた。

 

(「ベルト…つけたまま乗っちゃったけど、大丈夫、かな…」)

 

自分でも、呑気なものだと呆れる。

戦いが終わった後、一番に心配したのが自分の身ではなくベルトなど。

少し前の俺だったら想像すらできなかっただろう。

 

だが、今回の戦闘から強制的に変身解除できるようになった。

暴走の不安は残るが、取れる手段が増えたのは良いことだ。

これで、プロジェクト阻止も、進む…。

そう考えながら、俺は眠りに落ちていった。

 

周りの隊員の、悲しげな視線に気づかぬまま。

 

 

 

 

 




学校生活の書き方わかんねぇ!
戦闘させるしかねぇ!ってことで戦闘させました。
もっと先駆者ニキ達のssで勉強しなきゃ(使命感)

オリジナルフォームをだしても良いかどうか

  • 出してよし
  • 出さないで欲しい
  • 作者に任せる
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。