今より俺はゴッドフレイ、戦士よ!   作:飴玉鉛

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陰謀の夜

 

 

 

 

 

 

 巨人戦争に於ける勝利を、マリカは大々的に喧伝した。

 

 山嶺の巨人達は黄金樹を直接害せるだけでなく、単純な強さという意味でも知れ渡っており、悪神の正体を知らぬ地域では彼らこそを火の神と見て崇拝する者すらいたのだ。古竜にも匹敵する存在として知られる彼らが、晴れて黄金樹勢力へ上り詰めたローデイル軍に敗れ、たった一人の虜囚を除き駆逐されたとなればローデイルの武威は跳ね上がる。

 黄金樹にとって、エルデの地に住まう全てが潜在的な敵であるが、恭順する者が現れたなら歓迎し還樹を賜わすのも吝かではない。そうした含意を内外に示すために、マリカは巨人を裏切り黄金樹に与したトロルと、巨人を宿敵としていたザミェルの武勇を詩人や指読みに広めさせ、美談を語らせた。偉大な覇王の武勲を最も強く推したのは言うまでもない。

 

 ここに宵眼と永遠の女王の力関係は逆転した。エルデンリングを宿し、正統な神となったマリカの力は宿敵を凌駕し、有する勢力もまた優越している。このまま時が経ち黄金樹勢力のローデイルが版図を広げていけば、両者の間に横たわる力の差を覆すことは能わなくなるだろう。

 とはいえ全能の神であるマリカは油断や慢心などしていない。宵眼の女王になんらかの思惑があるのは明らかだからだ。勝算があるからエルデンリングを敵手が手に入れるのを見過ごし、交戦する前から行方を晦ませた事は明白である。マリカは敵の思惑も知れぬ内に侮るような愚者ではなかった。

 為に、言語化の難しい不安が拭えない。

 王都ローデイルと名付けた、嘗てエンシスに築いていた都。これを神の権能で以て黄金樹の麓に()()()、あの忌まわしい民が蔓延る地を影の地に追放した。狭間の地の中央部はくり抜かれたように消え失せ、反面アルター高原に移った王都は栄えていく一方で何もかも順調なのに。繁栄していけばいくほど宿敵の思惑が解らなくなる。

 

 漠然とした不安を秘めたまま、マリカは懸命に理想実現への道を邁進する。

 

 黄金律の素晴らしさ、幸福を謳わせ、強大な存在であると知らしめる対外政策を怠らず。より都を絢爛として裕福な暮らしを齎し、政治と信仰を絡め、法と戒律を同様のものとする。何せ神自身が統治者なのだ、政治に宗教を絡めることには絶大なメリットがあった。信仰心は忠誠であり、忠誠は分かりやすい恩恵で報われる、これほど遣り甲斐のある事はない。

 殊に、荒廃し人心が窮している世の中だ。黄金律のマリカが賜わす祝福は、相変わらず少数の強者ではなく多数の弱者の心を惹きつけた。分かりやすい救いと、豊かな生活を与えられるなら、弱き者は幾らでも信仰するし、それこそ既存の観念を捨て去って崇め奉るものだから。

 

 マリカは神として尽くしながらも、強欲な事に私人としての幸福も捨てていない。愛する我が子と伴侶と過ごす時は幸せであったし、大切な姉妹達と大母も変わらずそこにいる。マリカは神としてなら兎も角、富める生活と豪華な装飾を私生活に求めず、家族にも強いず、ただ穏やかな日々を送っていた。

 

 ――だが、破綻の足音は静かに、そして確実に、ひたひたと忍び寄ってきていた。

 

「大丈夫だ、ゴッドウィン。私はお前を見捨てない、必ず治してやるからな」

 

 そう告げるマリカには、長子への確かな愛情があった。

 しかし。

 同時に隠し切れぬ畏怖と嫌悪、機械的で虫のような無感動も混在している。

 ゴッドウィンは自らを見る母の眼に震えた。母の言う事は理解できる、自らに巣食う呪いは巨人の火であるらしいから。黄金樹を焼ける火を宿してしまっている存在を恐れるのは解る話だ。

 母が大切にしているものを焼ける力。これは母を愛する子としても無条件に嫌悪に値するし、可能なら取り除いてしまいたいと痛切に願う。だが、母は冷徹に、ゴッドウィンを見定めていた。黄金律、ひいては黄金樹の脅威となる存在かどうかを見極め、脅威であるなら排除しようと計算する瞳――以前までの母には、絶対に有り得なかった心。

 

 誰だとゴッドウィンは思った。

 

 確かに母だ。しかし、別の誰かが母の中にいる。幼い子供ゆえの鋭い感受性と、生まれ持った英邁さがゴッドウィンに真実を悟らせたのだ。

 母はゴッドウィンを『治す』と言った。だが、どうやって? そもそも何を癒やす? ゴッドウィンは今の状態が正常である、正常なものを変化させる事は『治癒』ではなく『改変』だろう。

 以後、マリカは暇さえあれば黄金樹と内なるエルデンリングに向き合い、我が子を『治す』術を紡ぐようになった。もちろんそれだけに注力し、他を疎かにもしていない。伴侶のゴッドフレイに何かと理由を付けては触れ合い、物言わぬ霊体の赤子を抱えて、どうにかして育てようと頭を悩ませて。

 そして。

 いつしかマリカは、ゴッドウィンに見向きもしなくなった。

 

「………」

 

 ゴッドウィンは王子の部屋として与えられた寝室で、一人、虚空を眺める。

 そして考えた。

 母は、今も自分を愛してくれている……とは思う。避けようがなく接する時間――食事や、父が自分を連れ立ってくれている時など――では、母は偽りのない愛情をぎこちなく向けてくれた。

 だのに、どうして必然の場でない時以外は避ける? 聡明ゆえに一人思索に耽るゴッドウィンは、神の子に相応しい理知で答えを導き出す。母は『治す』術とやらを紡げなかったのだ、と。

 認めがたいのだろう。全能になった己を誇りにしている母にとって。だがどうしようもなく、幼子は寂しい想いを抱えていた。故に――幾日も経って、母が自ら会いに来てくれた時、幼いゴッドウィンは無垢に喜んだ。母が自分の部屋を訪れ、確固とした自信を持ち安堵の貌を見せてくれたから。

 

「待たせた。だがこれで、お前を治してやれる」

「………?」

「私のゴッドウィンから()()()()()()()、悍しい呪詛めッ」

 

 けれど。ゴッドウィンを襲ったのは愛であり、激甚な喪失の感覚だった。

 マリカは知ったのだ、自らに宿っていた何かの正体を。そしてそれが自らより分かたれ、自律して外界へ赴き独自に行動している事実を。

 神は嫌悪した。自らに断り無く生まれた半身、勝手に自我を持ち活動する者を。同時にそんな真似をしでかしてくれた二本指に不信を持ち、そして彼我の関係を理解して絶望していた。

 

 他者に伝える事は()()()()()()()。故に話せない。しかしマリカは自らが二本指の傀儡にされている事を察した。理解した。だから宿敵は神の座に手を伸ばさず、指を遠ざけていたのだ。

 だがその事実はヒントになった。ゴッドウィンはデミゴッドである、ならば彼からも自分のように分け身を作り、恐ろしい呪いを切り離してしまえるのではないか、と。実際、マリカは自らに分け身がいることを知った時、巨人王の呪いを分け身へ押し付けてしまえた。

 

 故に、マリカはゴッドウィンを治す。要らない物は、捨ててしまえ、と。以前までの、人だったマリカには絶対に有り得なかった発想を以てして。

 

 果たしてゴッドウィンは半身を喪わされた。いや、切り分けられた。

 筆舌に尽くし難い喪失感に蹲った彼の横に倒れる、意識のない幼子。体から小さな蛇を生やし、眼球のない右の眼窩に蠢く無数の蛇と、体を焼く火が目について。深淵だ、と思った。

 赤い髪と恐ろしい火は、巨人の呪いの現れだろう。ならあの蛇は? 蠢く深淵は? 生まれ持った欠落と宿痾だとでもいうのだろうか。朦朧とする意識の中でゴッドウィンは半身を見詰める。

 そんな彼をマリカは助け起こし、胸の中に抱いた。ああ、よかった……なんて。愛し子の分け身には一瞥も向けずに。呪詛として切り分けた分け身もまたゴッドウィン自身だというのに。

 

「……もう大丈夫だ、ゴッドウィン。お前は解放された、治ったんだ」

「――ほう。何から解放されたと?」

「ッ……!?」

 

 突如として聞こえた声にマリカはぎくりと身を強張らせ、ゴッドウィンは急激に意識を回復する。

 のっそりと王子の寝室に入ってきたのは、王のものとは思えぬ簡素な平服を纏った王だった。マリカの伴侶であり、ゴッドウィンの実の父である。

 ゴッドフレイが部屋を見渡し、マリカとゴッドウィンを見て、それから倒れたままの忌み子を見下ろす。マリカに戻された視線は、険しかった。

 

「ご、ゴッドフレイ……なぜ、ここに……?」

「今頃酒でもかっ喰らい、高鼾で寝ているはず。此処に来るはずはない、か? フン、浅はかだな」

「父よ……そこにいるのは、我だ」

 

 王子が弱々しく言うと、マリカはキッと我が子を睨んだ。だがその仕草が不味かった、王はマリカの真意を読み取ってしまったのだ。嘆息した神の伴侶は赤髪の子に歩み寄り、抱き上げる。

 右目が無く、悍しい蛇を蠢かせる忌み子。痩身を焼く炎。彼から生えている蛇は、相手が宿主の父だと感じているのか、助けを乞うように野太い腕にひしりと張り付いた。

 

「俺からこの童を隠し、始末する気だったか」

「そんな事はしない!」

「だが隠しはするつもりだったのだろう。でなければ俺の目を盗んで、こんな真似はすまい」

「か、隠し事なんて私は……!」

「もうよい、暫し黙れ」

 

 長子が呻くほど強く抱き締めて否定するマリカを、ゴッドフレイは横目で厳しく睨む。明らかに動揺して押し黙る女王から視線を切り、ゴッドフレイは腕の中の幼子を見たまま口を動かした。

 

「近頃お前の様子がおかしいのには気づいておった。何やら企み、俺に隠そうとするのにはな。だがまさか自らの子を切り分け、要不要を判別するようになるとは……神になり人を捨てたか?」

「わ、私は――!」

「俺はお前がエルデンリングに見え、神になっても変わっておらんと思っていたが……此度の件を見るに思い違いだったらしい。マリカよ、今のお前に俺はそそられん。俺が愛した女は人だ、神などという偶像ではないぞ。……問う、心して答えるがよい。お前はなんだ?」

 

 愛した女、と。明確に口にしたのは聞いたことがなく、故にマリカは続けて投げ掛けられた問いに動揺を深めた。自分は変わってしまっていたのか? いつ、何を間違えた……?

 自問するマリカに、ゴッドフレイはつかつかと歩み寄り、彼女の胸ぐらを掴んだ。怯んだマリカの答えを待たずして、ゴッドフレイは怒鳴りつけるように言う。

 

「何を迷う、なぜ即答せん! お前は人間ではないのか! 自らを神だと答える気なら俺にも考えがあるぞ、俺は偶像なんぞに用はない!」

「ま、待て! ゴッドフレイ、私は――私は、人だ!」

 

 焦りに焦り、マリカが衝動的に答えるや、大きな平手が彼女の頬を張った。

 

「偽りを口にするか! 人の子を持つ母が、こんな無体な真似をするのか!? ああ、世には度し難い外道の親もおろう、しかし俺の知る女はそのような外道ではなかったはずだぞ!」

「う、嘘じゃない! 本当だ、信じてくれゴッドフレイ! わた、私は、()()()()()()!」

 

 するりと溢れたその言葉が、マリカの弱い部分。本音、だった。

 しかしマリカはハッとして口を閉ざした。強くなると誓い、強くなったと自負している。なのに弱さを露呈するのは矜持が赦さない。そして何より、夫は弱者を嫌う。

 嫌われたくない。愛されていたい。女として極自然な感情から、マリカは恐る恐る夫を伺う。王は瞬く間に怒気を鎮まらせていた。妻の腫れた頬に手を触れたゴッドフレイが、近頃のマリカの不審な行動と、今回の凶行、そして以前までのマリカとの乖離を想う。そして、凄みのある声で静かに問いを重ねた。

 

「……何があった」

「………」

「何がお前を変え、急き立てた」

「………」

「言えぬか」

「――母の中に、恐らく、別人がいる」

 

 マリカには言えない。禁じられている。だが、聡明な長子の頭脳は幼くても完成していた。

 この凶行で確信を持ったのはゴッドフレイだけでなく、ゴッドウィンもまた母が別人なのだと理解したのである。故に畏れ、怯え、口を閉じていただろう――()()()()

 しかし、今の彼には父がいた。

 ()()()()()()()()、分け身が作られるはずだったのに。ここには、ゴッドフレイがいたのだ。長くなった付き合いの分だけ、愛した女の変化に気づけるまでに仲を深めた英雄が。

 

「……続けろ」

 

 ゴッドフレイは嫡男に視線を移し、促す。

 そうしてゴッドウィンは自分の中にあった確信を伝えた。

 全てを聞き、やがてゴッドフレイも理解する。元凶の正体を知る。

 倅が口にせずとも――敵対者を必ず打ち破ってきた英雄が、承知した。

 

「なるほどな。敵は()()()、ひいては()()()か」

 

 赤髪の忌み子を抱いたまま、ゴッドフレイはマリカを離す。そうして沈思し熟考した。

 場に落ちた沈黙の重さに、そして事態の流れの激しさに、マリカは不安を抱く。どうしよう、どうするのがいい、見捨てられたくない、失望されたくないと密かに怯える母に。ゴッドウィンは、小さく囁きかけた。大丈夫だ、母よ。父は……ゴッドフレイだ、と。

 神は瞠目して王子に視線を落とした。そして、しっかりと見詰め返されて、体から力を抜く。

 

 そうだ……大丈夫だ。だって……ゴッドフレイは、私の王なのだから。

 

「……マリカ」

 

 やがて考えが纏まったのか、ゴッドフレイは口を開いた。

 そして厳かに告げる。

 

「この童は、お前の望み通り隠せ」

「……どうするつもりだ?」

「出生を秘する。この童は俺の私生児という事にするのだ。公に、そして二本指にも隠し通せ」

「……それは」

 

 望み通りと言われ、マリカは頬を張られた時よりも苦痛を覚えたように貌を顰めた。

 しかしゴッドフレイは構わず続ける。

 

「ついでにメリナもだ。こちらは何者からも知られぬように存在を伏せろ」

「……何をするつもりだ?」

「ひとまず出来る事はない。今は力を蓄える雌伏の時だぞ。敵はお前の力の根源……よもやこの場での遣り取りすら筒抜けか?」

「それはない……知られていたなら、そもそも私は何もできず、私という自我はなくなっている」

「ならば、欺けるな」

 

 断言したゴッドフレイは、不意に朋友の鬱陶しい表情を思い出した。

 在りし日の残影を振り払い、妻と長子へ一つの策を伝授する。

 

「方針と目標、大雑把な道筋は俺でも決められるが、細かい部分で粗は出る。仔細はお前と……そこの小賢しい倅で詰めろ。歳不相応に知恵がある故な、現時点で頭の出来は俺より上だろう」

 

 俺が勝るのは経験と力だけだ。卑下するでもなくそう言ったゴッドフレイの目には郷愁がある、経験と言った時に過ぎった過去を彼は語らない。

 策というには些か荒すぎるが、聞いた二人は光明を見たのか。考え込みはじめた妻ではなく、偉大だとされるゴッドフレイは倅であるゴッドウィンの頭に手を置いた。

 

「俺はもうお前に構わん。少し早いが父離れの時だ」

「………」

「お前はマリカを。この童は俺を。それでよいな、ゴッドウィン」

「……我は、ゴッドフレイの長子だ」

「それでいい」

 

 首肯したゴッドウィンに、父は薄く笑いかけた。

 

 永く、長い、陰謀の夜が更ける。

 黄金の一族の夜が終わるのは、悠久の時の果てになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




『マリカ』
 二話連続ビンタで実は怯えている。
 ここだけ切り抜くとDV夫に怯える可哀想な妻。

『ゴッドウィン』
 熱い育児放棄宣言された可哀想な長男。

『ゴッドフレイ』
 妻にビンタし育児放棄宣言。その上さらに私生児ばかり構う模様。
 これはひどい。蛮地の倫理観はぼとぼとである。




以下、考察という名の妄想、もしくはこじつけ。

『メスメル』
 謎過ぎる存在、メスメル。まず割り出したのは生まれた年代。次に親。

 母はマリカで確定。妹にメリナ。父はゴッドフレイ、ラダゴン、存在の有無も不明な第三の夫。いずれであるか。本作ではゴッドウィンの分け身説を提唱していく為、ゴッドフレイが実父。
 赤髪、火、これらの要素から巨人の呪いに冒されている線は濃厚。なのでラダゴン実父説も濃いが、個人的にはそれはないと思っている。マレニアとミケラは許容されたのに、メスメルだけ除け者にされて、狭間の地に痕跡が一つもないのは不自然。影の地で終わりのない聖戦を行なっていたメスメルが、死王子の痕跡と、死の騎士を放置しているのもおかしい。

 メスメルがゴッドウィンの分け身と考えたのは、一つに影の地で死の騎士と死王子の痕跡を焼こうとしていない点。
 二つにゴッドウィンの魂は死んでいるが体は生きている為、分け身として生きていても不自然ではない点。ミケラならトリーナ、マリカならラダゴン、マレニアならミリセント(は不確定)という実例がある為、他に分け身を持つデミゴッドがいてもおかしくはないはず。

 三つにレラーナとメスメルが出会っている点。これが最も大きい。

 レラーナはレナラの妹、カーリア王家の人だ。そんな立場にいる王女と早期に接点を持つには、第一次、第二次リエーニエ戦役で実際に戦うぐらいしかない。以後はラダゴンがレナラを捨てる前にメスメルが聖戦に出て、レラーナが家を捨てついて行ったとするなら、少なくともこの時点ではミケラとマレニアは生まれていない。

 (レラーナは情が深いと思われる。姉との仲も悪くなく、むしろ良好で、ラダゴンに捨てられて心が壊れた姉を置いて出ていくとは考え辛い)

 よってメスメルが生まれたのは、少なくとも公式で長子だとされているゴッドウィン以降、ラダーンやライカード、ラニ以前という線が怪しい。
 そうなるとラダゴン実父説は排除でき、母はマリカで決まっているのでゴッドフレイが父親でほぼ確定だと考えた。なら黄金の一族のゴッドウィン、モーゴット、モーグの兄弟としても、忌み子達は生まれてすぐ地下に幽閉されているのでモーゴット、モーグとの繋がりは薄いと見て良い。モー兄弟の兄か弟にしては共通点が全然こじつけられない。ゴッドウィンの弟、もしくは分け身だとしか考えつかなかった。
 メスメルには蛇がついている。海に千年住み、山に千年住んだ蛇は龍になるという俗説を拾い、ゴッドウィン=メスメルであり、蛇だからこそ古竜と通じ合えて王都古竜信仰が勃興させられた……というのは流石にこじつけが過ぎるかも。本編で散々匂わせておいて、DLCでも死の騎士とか出したくせに頑なにゴッドウィンを登場させなかったのは、ゴッドウィン=メスメルとして既に出ていたから、というこじつけも私怨が入りすぎているかも。

 影の地で影樹の封印を焼ける火力は、黄金樹をも焼ける巨人の火が由来なら頷ける。
 そして自身の火を嫌ってる点も、呪いの元凶を知っていたとすると納得。

 以上の結論で、本作だとメスメルはゴッドウィンです。

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