このままいくと、ヒロインはシャルロットになりそう…。
ついにコミュ発生です!
「___それにしても入学してからまだ1週間とちょっとしか経ってないのに、俺もうすごい疲れたわ…。」
「そうだね…、いきなりセシリアと闘ったりしたしね。」
横で足を伸ばしてだらしなく座っている一夏に僕は同意する。
今は、昨日一夏と約束したように僕の携帯を買いに行くため、モノレールに乗って本土へと向かっていた。
…もちろんそれまでにちょっとしたいざこざがあった。
今日が祝日ということで一夏と過ごそうとしていた箒やセシリアが一緒について行くと言いだしたのだ。
別に彼女達も一緒に来てもよかったのだが、連れて行ったらお互いに一夏をめぐり牽制しあってむしろ疲れるだけかと考えたので、今日は男子2人で気兼ねなく過ごしたいという旨を伝えたところ、セシリアは素直に退いてくれた、…箒はかなり渋ったが。
そういえばセシリアも一夏に惚れているみたいだった。
バレバレだったので彼女に聞いてみると、一夏と戦った時に彼の中に『強い男』というのを見たらしい。
その理由を聞いた後セシリアは、
『で、ですが、だからといって理さんに対してはそのような感情は全く無いというわけでは無く、寧ろ理さんの事をわたくしは尊敬しておりまして___』
となにやらよく分からない弁解をしていた。
…とまあそんな事があった。
「携帯見に行った後はどうする?」
「えっとそうだな…、適当にショッピングモールとか案内する予定。」
「うん、それぐらいが丁度いいや。
案内よろしく頼むよ、一夏。」
「おう!任せとけ。」
他愛のない会話をしながら、モノレールに揺られていた…。
………
……
…
さて、駅を降りてすぐ近くにあった白い犬で有名な携帯ショップへと入った。
中で気に入ったものを選び契約する時、店員にあらかじめ織斑先生から貰っていた書類を渡した。
代金等をIS委員会が負担するといった内容が書かれているらしい。
書類を確認した男の店員は驚いた顔をして僕達を見た。
「…という事は君達がISを動かした少年達なのかい!?」
その勢いにたじろぎながらも頷くと、途端に店員の顔は笑顔になった。
「そうかそうか!君達がそうなのか!
頑張ってくれよ、君達は僕らの希望の星なんだから!」
店員の激励に一夏はキョトンとしながらも頷いている。
一夏はよく分かってないみたいだが、この店員は僕達が今の女尊男卑の社会を壊してくれる事を望んでいるのだろう。
何とも重い期待だなんて考えつつ、携帯を受け取り店を後にした。
………
……
…
「さっきの店員何が言いたかったんだろうな?」
「要するに、僕達に今の社会を変えてくれって言ってるんだよ。」
「ふーん…、そんな事言われてもよくわかんないや。」
携帯を買った後、お昼を食べに牛丼チェーン店に来ていた。
「一夏は中学校時代どんな感じだったの?」
「別に普通だったぜ。
普段は弾とか数馬とかと一緒にいたな。
あ、弾と数馬は俺の親友で___」
昼ご飯を食べながら、一夏の中学校時代の話を聞いていた。
………
……
…
昼ご飯を食べた後、ショッピングモールに来ていた。
「ここすげぇんだぜ。色んなもん揃ってるんだ。」
なんて話をしながら歩いていると、やたらこちらを見る視線が多いのに気づく。
ほとんどが好奇の目で僕達を見ていた。
中には僕達の事を知っているのか、騒いでいる子もいる。
しかしその一方で僕達に対して蔑んだ視線を送ってくる者もいた。
外を歩いているだけでもそのような目で見られるなんて、女尊男卑の影響はかなり大きいようだ。
しかし、そんな様々な視線も横の一夏は気にしていない、というより気づいていないようだ。
さすがは唐変木といったところか。
その後は案内をしてもらいながら、ショッピングモールをしばらくぶらついていた。
………
……
…
夕方となり、モノレールに乗ってIS学園へと帰っていた。
僕も一夏も疲れて座席に体を預けていたが、やがて一夏が口を開いた。
「なあ理、一昨日のセシリアとの戦いで俺が言ってた事覚えてる?」
僕は一昨日のセシリアと一夏の試合を思い出し、その中で一夏が言っていた事を頭に浮かべた。
「うん、覚えてるよ。」
『俺は世界で、最高の姉さんを持ったよ。』
『でも、そろそろ守られるだけの関係は終わりにしなくちゃな。
これからは俺も、俺の家族を守る!』
『とりあえずは千冬姉の名前は守るさ。
弟が不出来じゃ、格好がつかないからな!』
確かこう言っていたハズだ。
「俺さ、今までは千冬姉にずっと守られてきてさ…。」
「………。」
「そんな自分がすごい情けなかった…。」
「………うん。」
「それで、ISに乗れるって分かって、気がついたらあの学校に通うことになって、世の中からは希望の星とか言われてさ、もう何が何だかわかんなくなってさ……。」
「…………。」
「………それでも、」
一夏は顔を上げる。
「俺がISに乗れるようになったのは、きっと何かあるんだなってのはわかった。」
「…うん。」
「でさ、今の社会を変えるとか、そんな難しい事は俺よくわかんないからさ…。
とりあえず千冬姉のために頑張ろうって思ったんだ。」
「…うん。」
「千冬姉のため、そしてなにより俺自身のために、もっともっと強くなろうって思ったんだ。」
「…じゃあ、頑張らないとね。」
一夏は決意を固めた顔をしている。
そんな一夏に僕は発破をかける。
「でも、今のままじゃまだまだ先は遠いね。」
「そうだな!
まずはセシリアや理に勝てるようになってやる!」
「ハハ、望むところだよ。」
笑いながら一夏と拳を交わした。
______パリィィン
「…っ!?」
頭の中に声が響く。
“我は汝、汝は我…”
“汝、新たなる絆を見出したり…”
“絆の力は、汝の旅の助けとなる…”
“汝の旅に‘魔術師’の力を授けん…”
頭の中の声は聞こえなくなった。
「理?どうかしたか?」
「…いや、何でもないよ。」
その後、学園に着くまで特訓の予定などを計画した。
ぶ、文才が…欲しい…。
次回はオリキャラと少しオリジナル解釈が入ります。