UA19000越え、お気に入り200件越え
誠にありがとうございます!
たくさんの人に見ていただけて感激です。
というわけで宴だ!レッツ、パァーリィー!!!
「「「織斑君!クラス代表決定おめでとう〜!!」」」
皆の声とともにいくつものクラッカーが音を立てる。
夜になり一夏を食堂に連れて行くと、そこには綺麗に飾られた一角があり、
『織斑君クラス代表決定祝い♡』
と書かれた横断幕が掲げられている。
テーブルの上には様々な料理が置かれており、1組のメンバーが笑顔で僕達を迎えていた。
事情を知らない一夏は訳が分からずポカーンとしている。
そんな一夏を見て、思わずニヤついてしまう。
「えっ…、一体どういう事なんだ?」
「女子のみんなが一夏のお祝いパーティーをしたいって言ってきたんだよ。
数日前からこっそり用意してたんだ。」
「まじか〜、理は知ってたのかよ〜。」
「うん、まあね。」
「そっか…、皆ありがとうな!」
一夏が皆にお礼を言う。
「喜んでくれたら嬉しいな。
まあこれはクラス親睦会も兼ねてなんだけどね。」
「そうそう!あの噂の男子2人組とおんなじクラスなんだもん!
やっぱり仲良くしたいよ〜。」
「そういう事だよ、一夏。
…ムグッ、せっかくだから楽しもう。」
「ああ、そうだな!
って理もう食い始めてるじゃねぇか!!」
一夏の突っ込みに皆が笑い、パーティーが始まる。
………
……
…
「これおいしいな〜、誰が作ったんだ?」
「あっ、それ私だよ〜。
やった!褒めてもらえた!」
「そうなんだ〜、こんど作り方教えてよ。」
「俺も作ってみようかな?」
「えっ、織斑君料理できるの!?」
「まあ家事は一通りはできるぞ。」
一夏のいるテーブルの方も盛り上がっているようだ。
一夏の両隣はもちろんセシリアと箒だ。
セシリアは一夏達の会話に加わり楽しそうにしているが、
箒の方はムスッとした顔でお茶を飲んでいる。
一夏が他の女子からチヤホヤされるのが気に食わないのだろうか。
彼女はもう少し素直にならないと、一夏争奪戦を生き抜くのは難しいだろう。
「か、神名君、これ…私が作ったんだ…。」
と、僕の横のナギがグラタンを差し出しながら言う。
ちなみに僕のいるテーブルにはいつものメンバー+女子何人か。
反対側の本音は甘そうな物ばかり食べていた。
「へえ、そうなんだ。じゃあいただきます。」
そう言って僕はナギから皿を受け取り一口食べる。
そんな僕をナギは祈る様な目で見てくる。
「…うん!おいしいよ!
このグラタンソースすごい濃厚でいいよ!」
「本当!?あ、ありがとう!
グラタンソースは手作りなんだ!」
ナギの顔がパアっと明るくなる。
それにしても本当に美味しい。
結構料理にはうるさい僕だが、このグラタンは僕の舌をうならせた。
「ナギって料理が得意なんだね。
僕も少しは料理出来るけど、ナギには勝てないよ。」
「う、うん!本当は日本食の方が得意なんだけど、最近は洋食もやってみてるんだ!」
「そうなんだ。もしよかったらまた食べてみたいな。」
「えっ!?あっ、うん、作ってあげる!!
絶対に作ってあげる!!」
ナギは赤くなりながら何度も頷く。
周りの女子がニヤニヤしながらこちらを見てくる。
いい加減彼女達には何かしら制裁を加えた方がいいのか?
そんな感じでワイワイ盛り上がっていると、1人の女性がカメラを持ってやって来た。
「はいはーい、新聞部でーす!
話題の男子2人組とイギリス代表候補生に特別インタビューをしに来ましたー!」
その女性はスラスラと話を続ける。
「あ、私は2年の黛薫子。
新聞部副部長していまーす、よろしくね。
まずはクラス代表に就任した話題の1人目、織斑君から行ってみよーか!
あ、これ名刺ね。」
「は、はぁ…。」
「ではではズバリ織斑君!
クラス代表になって意気込みをどうぞ!」
黛さんは慣れた手つきでインタビューを始める。
その素早さに一夏もタジタジだ。
「えっと…、まあなんというか…、頑張ります。」
「え〜、もっといいコメントちょうだいよ〜。
ほら、俺に触ると火傷するぜ!、とか。」
「自分、不器用なんで。」
「うわ、何それ前時代的。」
黛さんが微妙な顔をしている。
いや、俺に触ると火傷するぜ!も結構前時代的だと思います。
「まあいいや、適当に捏造しとくから。」
「えっ、そんなんでいいんですか!?」
「じゃあ次はオルコットちゃん行ってみようかな?」
一夏を無視して横のセシリアに声をかける黛さん。
この人、悪魔である。
「お任せ下さい!」
そう言ってセシリアは立ち上がる。
「わたくし、イギリス代表候補生セシリア・オルコットがこのクラスに来たからには!
我が1組に輝かしい栄光を
「うん、長くなりそうだからいいや。
君も適当に作っておくよ。」
待ってくださいまし!?まだ終わっていませんのよ!」
セシリアの演説を早々に切る黛さん。
この人、間違いなく悪魔である。
「じゃあいよいよ謎の無口クール系の2人目!
神名君、行ってみよ___」
と、黛さんは僕の方を向き言葉を失う。
その目は今僕が食べている巨大などんぶりに向けられている。
「…えっと、神名君?それは何かな?」
「…ゴクッ。……スペシャル肉丼です。」
スペシャル肉丼。
食堂のおばちゃん達が食べっぷりのよい僕のためにわざわざ今日作ってくれたのだ。
その量は食べても食べても、ご飯が見えないほどだ。
肉、肉、油、肉、油…そして肉。
しかし僕は既に完食まで近づいていた。
「君そんな細身でよく食べられるね…。」
「…ふぅ。
…僕は肉を裏切らない、肉も僕を裏切らない。」
ついに完食し、やりきった顔で黛さんを見る。
黛さんはしばらくぼーっとしていたが、急に大笑いし始めた。
「アハハハハハハハ!!
いい!今の最高!!
何なの、君!?無口クールかと思いきや、天然大食漢って!どんな属性よ!?」
黛さんはしばらく笑った後、笑顔で僕の手を握ってきた。
「君最高よ!織斑君達にも見習ってもらいたいわ!
これぐらいのインパクトが必要なのよ!
君の事はもうマークしたわよ!
またインタビューさせてもらうわね!」
「…はぁ、今後ともヨロシクお願いします。」
黛さんはウンウンと頷いている。
「さて、いいのがゲット出来たし!
最後に写真を撮らせてもらうわね。
専用機持ち3人で並んでくれない?」
そう言われ、僕達は黛さんの前に並ぶ。
僕とセシリアで一夏を挟む感じだ。
「撮った写真は後でいただけますわよね?」
「もちろんよ。ポーズは適当でいいから。」
そう言われ、僕はとりあえずガッツポーズのような構えをする。
横にはけている女子達が何やらヒソヒソ話をしている。
「それじゃあいくよ〜、1+1は〜?」
その時、僕に電流が走る!!
「「にぃ〜!!」」
パシャリとシャッターがきられる。
撮り終わった黛さんが再び笑い転げ始める。
それもそのはず、
「なんで皆入ってるんだ?」
「あ、貴方達ねぇ!」
僕達の周りには1組の全員がシャッターが切られる一瞬に、集結していたのだから。
ちゃっかりと箒も一夏の横に入っている。
ナギも僕の隣で写っていた。
「だってセシリアさんだけずるいもん。」
「クラスの思い出になっていいじゃん。」
「「「ねぇ〜。」」」
皆がセシリアを丸め込み、セシリアは何も言い返せないでいた。
まあ、いいじゃないか。
良い思い出になるんだし。
「………で、神名君のそのポーズは何?」
1人の突っ込みに皆が僕の方を見る。
今、僕は片足を横に伸ばすように開き、右手の人差し指を真上に築き上げていた。
そのポーズはまさに…。
「………テレッテッテー♩」
「いや、だからなんだよ!!?」
お手上げ侍の伝統的ポーズである。
「アハハハハ!!神名君、やっぱ君最高〜〜!!」
黛さんはしばらく笑い転げていた。
今回は若干暴走気味でしたね。
反省しまーす。