P3 in IS   作:ティターニア

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1人ぐらいはヒロインをつけるべきか否か…。
しかしあまり崩したくない…。

と、まあそれは置いといて…
いよいよ神名君のISお披露目です!




6:“我は汝、汝は我”

初日から濃厚な1日を送ったわけだが、そこから代表決定戦まではまさにあっという間に時間が過ぎていった。

授業でISに関する知識をとにかく詰め込み、放課後は箒による一夏のトレーニングを外から見ながらアドバイスをして、夜になれば本音や部屋にやってくる女子の相手をしつつISの参考書を読む、そんな日々が続いた。

その間オルコットは当然といえば当然だが、やはりクラスで浮いていた。

初日にあんな演説をしてしまったのだから無理はない。

僕自身としては彼女がどうなろうとどうでもいいのだが、このままクラスの雰囲気が悪いままとなるのもアレなので、試合が終わった後にでも何とかしようと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな感じで僕はこの試合当日を迎えていた。

 

「「「……………。」」」

 

僕と一夏、そして箒は第三アリーナのピット内で無言でそこにいた。

 

「………なぁ箒、理。」

「「……………。」」

「……………来ねえな、俺のIS。」

「「「……………。」」」

 

理由は簡単だ、一夏のISが来ないのである。

 

「俺、IS全然動かしてないんだけど…。」

「………これに関しては済まない、一夏。

まさか本番ギリギリまで届かないとは思わなくて…。」

「い、いや、理が謝ることじゃないって!」

「ふむ…、それにしても遅いな…。」

 

と、ピットの入り口から織斑先生が入って来てそう呟いた。

 

「仕方がない…。

神名、お前が先にオルコットと試合しろ。」

「…はい、わかりました。」

 

どうやら僕が先に戦う事となったらしい。

 

「そういえば理、お前は大丈夫なのか?

放課後もずっとアドバイスくれるばかりで、お前自身が動いている所見たことないんだけど。」

「ああ、それなら大丈夫だよ。

実は裏で秘密の特訓を行っているからね。」

「秘密の特訓?なんだよそれ、教えてくれ!」

「ああ、また今度ね。」

 

まあ、嘘なんだけどね。

 

「神名、ISを起動するのはフィールド内で行ってくれ。

上が実際にお前が起動するのを見たいらしい。」

「あ、はい。わかりました。」

 

そう言って僕はフィールドへと足を運んでいく。

 

「理!」

 

と一夏が僕を呼んだので、後ろを振り返る。

そこには一夏と箒が笑顔で拳をこちらに向けていた。

 

「「頑張ってこい!」」

「……ああ。」

 

そう言って僕も同じように拳を突き出した。

そしてフィールドへ入っていった。

 

………

……

 

僕が姿を表すと、アリーナは熱気と歓声で包まれた。

観客席は思っていた以上に人で溢れていた。

どうやら上級生の人達も見に来ているようだ。

と、僕の真上の方から一際大きな歓声が聞こえてきたので、見上げてみるとそこには1組のクラスメート達がいた。

見た感じ、全員いるようだ。

 

「神名く〜ん、がんばって〜!」

「応援してるよ〜!」

 

そんな彼女達の声援を聞きながら、僕はしばらく彼女達を見ていたが、やがて手を振ることでそれに応え、正面に向き直り上空を見た。

 

「あら、まずは貴方からですか。」

 

そこにはISを装着したオルコットがいた。

青を基調とした機体を纏っており、手にはライフルを抱えていた。

 

「何故ISを装着されていないのかしら?」

「フィールドで装着しろって言われてね。」

「あらそうですか。

てっきり降伏しに来たのかと思いましたわ。」

 

僕とオルコットの声がアリーナに響く。

…これどういう仕組みなのだろう。

僕ただ喋っているだけなのに。

 

「最後のチャンスをあげますわ。」

「うん?」

「わたくしが一方的な勝利を得るのは当たり前のこと。

ですから、惨めな姿を公衆に晒したくなければ、今ここで謝るというのなら許してあげないことも無くってよ。」

 

と言って、手に持っていたライフルをこちらに向けてくる。

 

「………、じゃあ僕も一つ言っておこうかな。」

「………?」

「この試合が終わったら、彼女達に謝るんだ。」

 

といって、僕は後ろのクラスメート達の方を指差す。

 

「君だって1組のクラスメートなんだ。

これから気まずいままで1年間過ごすのはアレだろう?」

「………わたくしはそんな事微塵も感じません。」

「君がそうであっても彼女達は違う。

彼女達の事を君は侮辱したんだ。

その事に関してちゃんと謝罪をすべきだ。」

 

そう言った僕の事をオルコットは何か考えるような目で見ていたが、やがて首を振って、

 

「そういう事はわたくしに勝ってから仰って下さい。」

 

と言って、下ろしていた銃を再びこちらに向ける。

…そうか、それが君の答えが。

 

「早くISを装着なさったらどうです?」

「…ああ、そうしよう。」

 

僕はそう言って、腰のホルスターにある召喚器を手にする。

 

「?その拳銃が貴方のISの待機形態なのですか?」

「ああ、これが僕のISらしいよ。」

 

そう返しながら、召喚器を見る。

えっと…、どうすればいいのかな。

こっちで使うのは初めてだからなあ…。

まあ、今まで通りすればいいかな。

そう考えて、僕は召喚器の銃口をこめかみに当てる。

 

「ちょちょちょちょっと!?

何をなさろうとしているのですか!?」

 

僕を行動にオルコットが慌てて声を出す。

観客席の人達もざわざわと騒ぐ。

 

「何って……。僕はずっとこうして使ってきたから。」

「…えっ……ずっとって……?」

 

そう。

これはこう使うのが正しい。

僕らはずっとそうやって使ってきた。

“死”を体感することによって、

僕らは“力”を発揮する。

 

「___ペ」

 

「___ル」

 

「___ソ」

 

 

 

 

 

 

「___ナ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____パリィィン

 

トリガーを引くとともに頭に衝撃が走り、少しのぞける。

何かが割れるような音がし、僕の周りに光が集まっていく。

その光に包まれながら懐かしい声を聞く。

 

“我は汝、汝は我・・・”

 

身体中に何かが纏われていくのが感じられる。

 

“我、汝の心の海より出でし者・・・"

 

目を開いて自分の姿を確認する。

先程まで着ていた制服に代わり、淡い水色をした装甲となっており腹の位置にスピーカーのようなものがある。

足は筒状のものとなっており、関節部分が機械的な形になっている。

首には真っ赤なスカーフがついており、背中には大きな竪琴。

そう、その姿はまさしく___

 

“幽玄の奏者、オルフェウスなり”

 

オルフェウスそのものであった。




というわけで神名君のISはオルフェウスでした〜。
イメージはオルフェウスの姿をそのままに、顔と髪が主人公となっています。


いよいよ次回戦闘回です。
上手く書けるかな…。
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