▼そして 調子 に 乗って 乱用 している!
ようやく戦闘回です!
戦闘描写は難しい〜。
「あ、あれが神名君のISなんですか…。」
モニターに映る神名の姿を見て隣にいる真耶が呟く。
さっき届いた専用機『白式』のフィッティングをしていた一夏とその側にいた篠ノ之も、モニターに映る神名を静かに見ている。
「……………。」
いや、そもそもあれはISなのか?
他のISと全く異なるその姿に私は疑問を抱く。
仮にあれがISだとして、一体何処の企業が造ったのだ?
実際、神名のISに関する情報は一切不明であった。
だとすればあのISは、いや、あれは一体何なんだ。
試合開始のブザーを聞きながら、私は静かにモニターを睨んでいた。
………
……
…
「さあ、踊りなさい!
わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズが奏でる
展開し終えた僕の姿を見てオルコットは暫く驚いていたが、試合開始のブザーが鳴ると我に返りそう高らかに宣言した。
僕もそれに応えるように構える。
…まずは相手の様子見と自分がどれぐらい動けるのか確かめてみよう。
そう考え、僕はオルコットのライフルから放たれたレーザーを上に飛んで躱した。
「………?」
「あら、流石に躱すことぐらいはできるみたいですわね。
では、これならいかがですか!」
オルコットはそう言いながら続けざまにレーザーを数発放ってくる。
それを僕は上下左右に動き回りながら避けていく。
オルコットの攻撃を避けながら、動いている、いや何事もなく動けている自分自身に疑問を持つ。
これってもしかして………。
………
……
…
「なあ?理さっきから躱してばっかりだぞ。
なんで攻撃しにいかないんだ?」
神名とオルコットの試合を見ながら一夏が首を傾げている。
「おそらく神名君もIS初心者ですからね,
ISの操作に慣れていないので、攻撃にでれずにいるんだと思います。」
「…いや、というよりも何かを確かめているようだな。」
「「「えっ?」」」
「それにオルコットの動きを観察してるようだ。」
私の言葉に3人が反応を示す。
「千冬姉、どういうことだよ?」
「織斑先生と呼べ。
…あいつは先程からただ躱しているように見えるが、闇雲に躱しているのでは無く、オルコットの放つレーザーを先読みして動いている様に見える。
実際、試合が始まってからあいつは全くダメージを受けてない。」
「……確かにそうですね。
IS初心者が代表候補生の攻撃を掠りもせずに躱し続けるなんて…。」
「ああ。あいつはIS以前に明らかに戦闘慣れしている。」
そう言って、モニターに映る神名に再び目を向ける。
神名はフィールド内を縦横無尽に動き回り、オルコットのレーザーを躱し続けている。
………お前は一体何者なんだ?
………
……
…
…どうやら間違いないみたいだ。
オルコットのレーザーを躱しながら、僕はある確信に至る。
…これはISなんかじゃない、
どうやら僕がこの一週間に学んだISの操作に関する知識は無駄に終わったらしい。
PICやハイパーセンサーといったものはこいつには全く関係のないことだった。
かつて
ならば話は早い、今まで通りに戦えばいいだけだ。
「いつまでそうやって躱し続けるおつもりですか?
それとも、避けるので精一杯なのかしら?」
いつまでも攻撃に出ない僕にオルコットが嘲笑う。
「……じゃあ、行かしてもらおうかな!」
僕はオルコットを中心に円状に動いて攻撃を躱していたのを、急に向きを変えオルコットに突っ込んでいった。
突然の不意打ちにオルコットは戸惑ってレーザーを放つが、僕はスレスレでそれを躱してそのまま“突撃”していき、背中の竪琴で数発殴りつけた。
「っくう!!」
オルコットは後ろへ少し吹っ飛んだが、なんとか体勢を立て直す。
「いい気にならないことよ!
行きなさい、ブルー・ティアーズ!」
オルコットがそう言うと、彼女のISから4基のビットが飛び出してきた。
それらが僕の周りを囲むと、そこからさらにレーザーが射出される。
僕は地面スレスレを動き回りながら、ビットとオルコットのライフルから放たれるレーザーを躱し続けた。
試合開始から全くダメージを受けてない僕に会場も盛り上がっている。
「くっ…、貴方本当にIS初心者なのですか!?」
全く攻撃が当たらない事に苛立ちが頂点に達したオルコットがそう言う。
決してスピードが速い訳では無いのに、死角からの攻撃でさえ躱してしまうのだから疑問に感じたのだろう。
「…うん、ISは初心者だよ。」
「でしたら、なおのことそれだけ動けるのはおかしいですわ!
あれほどの攻撃を全て躱しなさるなんて!」
「まぁ、ずっと戦ってきたからね。」
「だからずっととはどういう意味なのですか!」
「ずっとはずっとだよ。
僕は
オルコットは僕の言葉の眉を顰めている。
…さて、そろそろ終わらせよう。
ビットやライフルから放たれるレーザーを躱しながら、僕は竪琴を構える。
このBT兵器の弱点はもう見えていた。
「…“アギ”!」
「なっ!?」
近接攻撃のみだとばかり踏んでいたらしいオルコットは、突如飛んできた火の玉に驚き、慌ててそれを避ける。
僕は接近に成功し、再び“突撃”を繰り出そうとする。
「_____かかりましたわね。」
オルコットは不敵に笑い、腰の部分に新たにビットを展開する。
「ブルー・ティアーズは全部で6基ありましてよ!」
そう言ってその2基のビットからミサイルを射出した。
躱すことも出来ずにミサイルが目前に迫る。
そして目の前でミサイルが爆発し____
………
……
…
「いかがでしたか?ミサイルのお味は?」
私は息が上がりながらも、爆煙で姿の見えない相手に言葉を投げかける。
至近距離でミサイルを放ったため自身のシールドエネルギーもかなり削られてしまったが、ミサイルを目の前で食らった彼はもっとダメージが大きいだろう。
「流石にそれを食らっては動けないでしょう。
もう降参なされ「それはどうかな?」………なっ!?」
爆煙が晴れると、そこには無傷で立っている彼がいた。
「うん、さっきのは流石に危なかったかな。」
「くっ…。」
一体どういうことですの!?
………
……
…
ふぅ、今のは本当に危なかったな…。
腹部のスピーカー部分をさわりながら、内心ホッとする。
先程のミサイルが爆発する直前、なんとか防がないとと考えたとき、腹部のスピーカー部分から超音波のようなものが放射され、爆風を防いだのだ。
まさかオルフェウスにこんな事が出来たなんて…、今更ながら驚く。
さて、気を取り直して………改めて決めさせてもらおう。
そう考え、未だに呆けているオルコットに接近する。
「…くっ、させませんわよ!」
オルコットが近づけさすまいと、後方へ逃げながらレーザーを撃ってくるが完全に焦っているのだろう、躱すまでもなくあらぬ方向へと飛んでいく。
「“アギ”!」
逃げるオルコットへ再び
僕が飛ばしたそれをオルコットは手に持っていたライフルで防いでしまう。
「っ!」
どうやらライフルが使い物にならなくなったらしい。
その機を逃さず、僕は一気に“突撃”する。
「くっ、インターセプ___
「もう遅い!」
僕はそのまま竪琴を振り下ろす。
「キャアアアアアア!!!?」
オルコットは地面へと落ちていき、土煙を散らした。
煙が晴れると、ISが解除された状態でオルコットはへたり込んでいた。
若干の静寂の後、ブザーが響く。
「試合終了!勝者、神名理!」
次回は試合終了後の話です。
一夏vsセシリアは詳しく書かないかも。
補足ですが、魔法攻撃は自分で若干設定を変えてます。
例えば、
アギやブフ→玉状に飛ぶ マハ系→着弾先で拡散する
また途中のミサイルを防いだ時の描写ですが、
P3fesにてアイギスのアテナがオルフェウスに変化したときに、腹部のスピーカーから超音波のようなものを発してメティスを撃退していたシーンがあったので、それを参考にしました。