ガンダムSEED DESTINY 飛び立つ翼   作:izuki

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大学が忙しくなるのと他に書きたいものが出来てしまったので、次回はまた遅くなると思います。
それでもよろしい方はご閲覧よろしくお願いします。
それと、誤字報告本当にありがとうございます。
何回も見返してはいるんですけど、それでも見逃してしまうのでとてもありがたいです。
投稿順を間違えていました。教えてくれてありがとうございます。


第十五話 動き出す歯車

 スマホからのアラーム音が部屋に鳴り響く。

 ベットから手を伸ばしてスマホを手に取りアラームを止める。

 

「朝か…」

 

 ベットから上半身を起こして伸びをしてからスマホで時間を確認する。

 今は朝の5時。

 昨夜はウイングゼロのシミュレーターで練習をして、寝たのが深夜0時。

 日本人の平均睡眠時間が約7時間22分と言われている中で、私は約5時間の睡眠。

 普通なら寝不足というだろうが、私はショートスリーパーなので問題ない。

 それにここ最近はずっとそんな感じだ。

 ベットから出て顔を洗いに洗面所に向かう。

 確か、今日はハイネの着任する日だったな。

 いつくらいに来るんだろうか?

 まあ、いいか。私にはあまり関係ないことだし。

 顔を洗い、歯を磨いて、髪を結ぶ。

 その後、服を着替えるためにこの前買った服をクローゼットから出す。

 服についてだが、ミネルバに着任したことを艦長に報告した後に街に出て買いに行ったのだが………………さすが、というべきか。

 ろくな服がなかった。

 店にあるのはベルトが無駄についていたり、前が大きく開いていたり、襟が無駄にデカかったり。

 予想はしてたが本当にまともな服がなかった。

 それでも何かないかと探し漁りシャツとズボンはもともと着ていたモノと同じ白と紺のシンプルなのを見つけたが。

 コートの代わりになるパーカーとかが無かったため、数件服屋を渡り歩いてこの白のパーカーを見つけた。

 

「……なんでこれがあったんだろう」

 

 このパーカーは、『新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop』の1巻と4巻の表紙でヒイロが着ていたモノと瓜二つである。

 本がないから確認は不可能だが恐らく一緒だろう。

「けど、これがあってくれて本当に助かった…」

 これが無かったらクソダサい服を選んで着るか、冬用のコートを着続ける羽目になるところだった。

 それに安堵しつつ、服を着替えて部屋を出て格納庫へと向かう。

 通路を抜けて格納庫に入ると、慌ただしく人が行き来していた。

 何かあったのだろうか、と思いながら見ていると一機のモビルスーツが搬入されてきた。

 

「……あれが、グフイグナイテッドか」

 

 両肩の特徴的なスパイクにアンテナのついたモノアイヘッド。

 そしてハイネ専用機であることを示す特徴的なオレンジカラー。

 どうやら、こんな朝早くから搬入の作業をしていたらしい。

 朝早くからご苦労様だ。

 

「まあいい」

 

 グフがモビルスーツハンガーに固定されたのを確認した後、私はウイングゼロのもとに向った。

 

 

 ウイングゼロでシミュレーター訓練をした後、朝食をとるために俺はミネルバの食堂へと向かっていた。

 

「おーい!」

「……?」

 

 道中、突然後ろから声を掛けられたため振り返るとハイネがいた。

 後ろにはルナマリア、レイ、シン、アスラン、とミネルバのパイロットが勢ぞろいしていた。

 もう来ていたのか。

 案外早かったな。

 今はアレか第22話のレイとの顔合わせをして艦内の案内をしているところか。

 

「……ハイネ・ヴェステンフルス」

「おいおい、そんな呼び方はやめてくれよ。ハイネでいい」

「……何の用だ?」

「いやなに、さっき集まったときはお前いなかったからさ。今艦内を案内して貰ってるんだけどお前も一緒にどうだ?」

 

 ハイネなりの距離の詰め方なんだろうが正直必要ない。

 私は時期が来れば、このミネルバを離れるつもりだ。

 まだ時間はあるがこういうので距離を詰めるべきではない。

 それに、お腹がすいた。

 

「……遠慮しておく。ミネルバの艦内はすでに把握している。それに……」

「まあまあ、遠慮すんなって。ほら、行くぞ」

「おい」

 

 意見を聞かずに俺を引っ張っていくハイネ。

 なるほど、意思を聞いておきながら無視して自分の意思を通すタイプか。

 ………………こういうタイプが一番面倒だ。

 

「ほら、次の場所に案内してくれ」

「はい、ではこちらに……」

 

 ハイネとレイを先頭に続いていく私達。

 いや、私は半強制的に付き合わされているだけだが。

 

「…………はぁ…」

 

 その後ミネルバの艦内案内にしばらく振り回されて、解放されたのは昼過ぎ。

 ブリーフィングルームへの招集がかかった。

 

 

 ブリーフィングルームに呼び出されたアスランとハイネ、そして私の3人はタリアより基地司令部から下った指示を聞かされた。

 指令の内容は、黒海にむけて進行中の地球軍を叩けと言うもの。

 恐らくは奪われて押し込まれた戦線の奪還が目的だろうとのこと。

 鬩ぎ合いの様相となるこの地をザフトとて簡単に手放せるはずもなく、即座にミネルバには迎撃命令が下されたのだそうだ。

 要するに原作とは何ら変わりのない内容だった。

 

(ここまでは何ら変わっていない……問題があるとすれば開戦した後か…)

「その増援以外のスエズの戦力は?つまりはどのくらいの規模になるんです?奴等の部隊は」

「数は兎も角、あれがいるのよ。インド洋にいた地球軍空母」

「え!?」

「あ、あの例の強奪機体を使っている!?」

「そう。だからちょっと面倒なの。おそらく彼等も来るわ」

「強奪機体ってアーモリーワンのか?」

「はいそうです」

「兎も角本艦は出撃よ。最前衛マルマラ海の入り口、ダーダネルス海峡へ向かい守備に就きます。発進は○六○○」

「「はい」」

「貴方達も、よろしい?」

 

 タリアが私とハイネの方を見て確認を取ってくる。

 ハイネはともかく、私の方に確認を取るのはデュランダルから私が出した条件を聞いているからだろう。

 今の私は下手をすればフェイス以上だ、自分の意志で作戦に参加するか否かを決められる。

 まあ、今回に至っては拒否する気はないが。

 

「ええ、それはもう」

「異論はない」

「では直ちに発進準備に掛かります」

「ええ、お願い。それとアスラン」

 

 タリアは少し神妙な面持ちでアスランに声をかける。

 

「今度の地球軍の増援部隊として来たのは…オーブ軍ということなの」

「え!?」

 

 タリアからの告白に驚くアスラン。

 だが、これは予想できたことであり、そんなに驚くようなことではない。

 今のオーブは世界安全保障条約機構に加盟している状況。

 そして今オーブにはカガリが居らず、敵は地球軍、そこにオーブが参加しないわけがない。

 

「なんとも言い難いけど今はあの国もあちらの一国ですものね」

「オーブが……そんな……」

「でもこの黒海への地球軍侵攻阻止は周辺のザフト全軍に下った命令よ。避けられないわ。避けようもないしね」

「今はあれも地球軍なの。いいわね?大丈夫?」

「……はい」

 

 ブリーフィングは終わりそれぞれ出港と開戦に向けての準備のため退出する。

 そんな中、アスランの表情は曇ったままだった。

 

 

 ミネルバ甲板

 

 そして次の日の早朝。

 予定通りにミネルバはディオキア基地を出港し黒海へ向かい進み始めた。

 そんなミネルバの甲板で一人、アスランは酷く陰鬱な気持ちを払拭する様に眼前の大海原を見つめていた。

 

(オーブが来るなんて……)

「オーブにいたのか、大戦の後ずっと。いい国らしいよなぁ、あそこは」

 

 そんな、アスランの様子を見て出てきたハイネが声をかける。

 

「ええ、そうですね」

「この辺も綺麗だけどなぁ」

「はい」

「……戦いたくないか?オーブとは」

「……はい」

「じゃあお前、どことなら戦いたい?」

「えっ?いや何処とならって、そんな事は……」

 

 ハイネからの問いに言葉を濁すアスラン。

 そもそもアスランは戦争を終わらせる為にザフトに復帰した。

 出来るのであればどことも戦いたくは無かった。

 

「あ、やっぱり?俺もさ・・・そういう事だろ?」

 

 先程まで明るく振る舞っていたハイネが声色を低くする。

 

「あっ……」

「割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと……死ぬぞ」

「……はい」

 

 ハイネに言われたことはアスラン自身も分かってはいた。

 だが、どうしても割り切ることが出来ないでいた。

 

『コンディションレッド発令。パイロットは搭乗機にて待機せよ。繰り返す──』

 

 発令されるアラートを聞いて、アスランとハイネは頷き合うと、格納庫へと急ぐのだった。

 

 

ダーダネルス海峡

 

 エーゲ海と黒海を繋ぐその途上にあるマルマラ海。

 そのマルマラ海からエーゲ海へと繋がる細まった海域。

 そこはダーダネルス海峡と呼ばれ、ヨーロッパとアジアを分ける境でもある。

 最も狭い海域では陸間が数キロ程度の場所もあり、艦船が進むにしてはやや狭い。

 連合、オーブの合同軍はマルマラ海からこの海峡へ入る入り口へと布陣する形でミネルバを待ち構えていた。

 そして、ミネルバも待ち構えていたオーブの艦隊、敵モビルスーツ部隊を捕捉。

 インパルス、セイバーが発進する。

 

「コアスプレンダー、行きます!」

「アスラン・ザラ、セイバー、発進する!」

 

 インパルスは空中でドッキングを済ませフォースシルエットを装備。

 セイバーと共にムラサメ、M1アストレイの軍団との戦闘を開始した。

 M1アストレイをビームライフルで撃ち落としながら突撃していくインパルス。

 

「シン!前に出すぎるな!」

「うるさい!!」

 

 発進前にアスランに言われた言葉を思い出しながら一蹴し、ビームサーベルを抜き、アストレイを切り裂くインパルス。

 変形したムラサメの右翼をビームライフルで撃ち抜き撃墜するセイバー。

 そして、オーブ艦隊の砲撃を躱しながらタンホイザー発射準備を整えるミネルバ。

 

「タンホイザー、軸線よろし」

「よし!起動!照準、敵護衛艦群!」

「タンホイザー起動。照準、敵護衛艦群。プライマリ兵装バンクコンタクト。出力定格。セーフティ解除」

 

 ミネルバはタンホイザーを起動させオーブ艦隊を薙ぎ払わんと、巨大な銃口が捕えていた。

 

「てぇ!」

 

 ミネルバから極大の光が放たれる――――筈だった。

 

 

 一筋のビームが飛来する。

 

 

 巨大な揺れと共に、タンホイザーは彼方より飛来した光条に射抜かれ爆発を起こした。

 発射直前であった事もあり、爆発と被害は甚大。ミネルバは艦首に大きなダメージを受けた。

 唐突に起きたことにその戦場にいた全員が困惑し、ビームが飛んできた方向を見た。

 そこに一機のモビルスーツが飛来する。

 純白の装甲に蒼い十枚の翼を広げて停空する。

 

「…………来たか」

 

 ウイングゼロのコックピットで待機していたシキは呟く。

 現れたのは地球連合とプラントの長きに渡る大戦を終結させた伝説の機体、フリーダム。

 舞い降りた蒼天の剣は、この戦場に大きな混乱をもたらす。

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