この素晴らしいRTAに祝福を! 作:あるえぇ?
いや本当に最近忙しくって全然書けなかったんですよ…。
すいません許してください、お盆期間中に最低でもRTAパート1つは書き上げて投稿しますから!
「……異世界だ。本気で異世界だ。えっ? 本当に? 本当に俺ってこれからこの世界で魔法を使ったり、冒険したりするの?」
俺は目の前に広がる光景に、興奮で震えながら呟いた。
車や自転車ではなく、目の前を馬車が通り過ぎていく。
コンクリートや鉄筋で固められたものでなく、レンガで積み上げられた家が建ち並んでいる。
空を見上げると、電柱や高層ビルなどに遮られずに、何処までも広がる青い空。
「あ、獣耳だ!あれって獣耳だよな!?あっちにはエルフまで! さようなら引き篭もり生活!こんにちは異世界!この世界なら俺ちゃんと外に出て働くよ!」
っといけないいけない。テンションが上がって変なこと言うと変な人って見られかねん。
「さて、確かさっき読んだガイドブックには転生したら冒険者ギルドに行けって書いてあったな。……ここってどこなんだろう。」
「何かお困りかな?」
「うおっ!?」
声がした方を振り向くと、銀髪の少女が立っていた。
「ごめんごめん!驚かせちゃったね。あたしはクリス!冒険者職は盗賊だよ。」
「と、盗賊…。」
マジか。転生早々に街中で盗賊に襲われるなんて…
「……何か勘違いしているみたいだけど、盗賊はあくまでダンジョンの探索に向いたスキルを使える職業であって君が想像している様なやつじゃないよ?」
「あっそうなのか。」
よかった。特典に現金を選んだから抵抗虚しくストレート負けすると思ってた。
「それで話を戻すけど、君何か困ってる?」
「ああ。俺は冒険者になりたいんだが、こっちに来たばかりでギルドが何処かわからないんだが…。」
「なるほどね。ならあたしが案内してあげるよ!」
「いいのか?」
「もちろんだよ。ちょうどあたしもギルドに行ってクエストを受けようと思ってたところだしね。」
◇
俺達は自己紹介とかしながらギルドに向かった。
「カズマくん!ここが冒険者ギルドだよ!」
「随分立派な建物だな。」
「ここアクセルの街は初心者冒険者がたくさん集まってくる場所だからね。設備が結構しっかりしているんだ。」
ここそんな名前の街だったのか。というかいわゆる始まりの街にスポーン出来たのはラッキーだな。
「そういえばカズマくんは冒険者になりたいって言ってたけど、登録料分のお金は持ってるの?」
登録にお金かかるのか…。マジで転生特典に現金を選んでよかったな。
「そこは大丈夫だ。今の俺の懐には10万エリスあるからな。」
「それなら大丈夫だね。それじゃあ、あそこのカウンターが冒険者登録が出来る受付だから並びなよ。」
「おう。色々ありがとうな。」
「気にしなくていいよ。後輩冒険者を導くのも先輩冒険者の仕事だからね。この後あたしはギルドに併設されている食事処でお昼を食べてからクエストを探すつもりだから、登録した後何か困ったことがあれば言いに来なよ。」
「いやいや。俺だって男だ。流石に色々手助けしてもらわないといけないほど情けなくはないぞ。」
なお、その後の冒険者登録で俺のステータスは幸運と知力以外平均レベルで最弱職の冒険者にしかなれないと判明し、すぐにクリスを頼らざるを得なくなることを、この時の俺はまだ知らなかった。