この素晴らしいRTAに祝福を!   作:あるえぇ?

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#2の裏に相当するお粗末な小説パートです。
あまり出来が良くないので読み飛ばしてもオッケイ!


第二話 このウィザードに発見を!

 「せっかくの休暇だけど、特にやりたいこともないのよねぇ…。」

 

 あたしはそう呟きながらアクセルの街をぶらぶらと歩いている。というのも今日はクエストには行かずに各々自由に過ごすと前から決まっていた日なのだが、何かやりたいことがある訳ではないので暇を持て余しているのである。…それにしても、ダスト達男三人衆はなんというか気持ち悪い笑顔で宿を出て行ったけど何処に行ったのかしら?

 

 そんなことを考えていると、あたしはいつのまにかギルドの前まで来ていた。特にクエストを受けてるわけでもないので通り過ぎた。だが、ここでふと自分の懐事情を思い出した。

 

 (…そういえばこの前、またカジノでお金を溶かしたダストに絶対負けるからお金は返ってこないってわかってたのにお金貸しちゃったのよね。……どうせ暇だしクエストでも受けて貸しちゃった金額くらいは取り戻しましょうか。)

 

 そう決めたあたしはクエストを受けるためにギルドまで引き返した。

 

 

 ◇

 

 

 「何かいい感じのクエストがあるといいのだけど。」

 

 ギルドのクエスト掲示板を見ながらあたしはそう呟く。だが昼過ぎということもあり、1人でこなせそうなクエストは全く残っていなかった。無いものは仕方がないので、今度はクエスト協力依頼の貼り紙を探してみると、一つの貼り紙が目に入った。

 

 「えっと、『駆け出しの冒険者職1人と盗賊職1人だけでは厳しいので、カモネギの群れの討伐クエストに協力してくださる方を2人募集しています。報酬は均等に4分割にします。協力してくださる方はギルドの食事処に来てください。』……カモネギの肉って結構いい値で売れるし、これにしましょうか。」

 

 あたしは貼り紙を剥がし、指定された場所に向かった。

 

 

 ◇

 

 

 指定された場所に行くと、茶髪の青年と銀髪の少女がカウンター席で談笑していた。装備からしておそらくあの2人ね。

 

 「ちょっといいかしら。」

 

 「ん?なんだ?」

 

 「この協力依頼の貼り紙を出したのってあなた達?」

 

 「ああそうだが…もしかして参加してくれるのか?」

 

 「うん。ちょうどあたし暇を持て余してたからね。というわけで、あたしはリーン。職業はウィザード。中級魔法を一通り使えるよ。」

 

 「おお、それは心強いな!よろしくなリーン!」

 

 ◇

 

 その後すぐに戦士の青年やって来たので、あたし達は軽く自己紹介をしてから目的地に向かった。その道中、ふと気になったことがあったのであたしはカズマ(茶髪の青年の名前)に声をかけた。

 

 「ところでカズマって冒険者なのよね?何のスキルを習得してるの?」

 

 そう。カズマの習得しているスキルについてである。それによって立ち回りは大きく変わってくるからだ。

 

 「えっと、『狙撃』『千里眼』『クリエイトウォーター』『フリーズ』だな。」

 

 「えっ? クリエイトウォーターとフリーズって初級魔法よね?そんなものでどうやって戦うのよ?」

 

 初級魔法は生活魔法とも呼べる魔法で、戦闘用には向かない。故にわざわざ貴重なスキルポイントを使って覚える冒険者はほとんど無い。

 

 「どうもこうも、クリエイトウォーターで地面や敵を水浸しにしてからフリーズで凍らせるだけだぞ?」

 

 「えっなにその使い方!?」

 

 「いやなに驚いてるんだよ。この方法って普通にみんな使ってるだろ?」

 

 「……あたし魔法学校に通ってたんだけど、そんな使い方一度も習ってないわよ。」

 

 「…マジで?クリエイトアースとウィンドブレスを組み合わせた目潰しは?」

 

 「…それも習ってないわよ。」

 

 カズマは信じられないといった表情でこっちを見てるけど、むしろ信じられないのはあたしの方なんだけど。

 

 「それってちゃんと実践で使えるのですか?」

 

 戦士の青年…ドルシがカズマに質問する。

 

 「いや、実践で使うのは今回が初めて…というか初級魔法もリーン達がくる前に習得したからな。ま、一応その時に試し撃ちした感じは上手くいきそうだったから大丈夫だろ。」

 

 本当に大丈夫なのかしら…?

 

 そう思っていたら、その後カズマが考えた初級魔法を活かした作戦が見事にヒットし、クエストは大成功に終わった。…なんというか、ものは使いようってことか。

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