この素晴らしいRTAに祝福を!   作:あるえぇ?

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今回の小説パートはダクネスを勧誘する際に何があったのかのお話しです。
◇より上はクリス視点、それより下はダクネス視点でお送りします。
…最後がお粗末だけど許してヒヤシンス☆
それが嫌な人は読み飛ばして、どうぞ。


第四話 このマゾヒストな友人に勧誘を!

 あたしはとある友人のもとを訪ねていた。

 

 「クリスの方から訪ねてくるなんて珍しいな。今日はどうしたのだ?」

 

 「ダクネスってこの間から加入するパーティを探してたでしょ?それでちょうど良さそうなパーティが見つかったから。」

 

 「それは本当かクリス!?」

 

 カズマくんが新しいメンバーとして募集をかけたのはナイトかクルセイダーの人だった。サポート特化な自分を守ってくれる人が欲しいかららしい。…別にそんなことしなくてもあたしが絶対に守ってあげるのに。とはいえ合理的な考え方だし、これ以上ない硬さを持つ友人…ダクネスがちょうどパーティを組みたがっていたこともあって、あたしがダクネスを勧誘してみることにしたのである。

 

 「うん。とはいってもパーティというよりは1人の冒険者というか。その人は冒険者になってからまだ数週間。しかも職業は冒険者職なんだよね。」

 

 「尚更都合がいい!守るためと理由付けてモンスターの強烈な攻撃を受けられるではないか!」

 

 うーん。ダクネスの最大の問題点がこのマゾヒスト気質なんだよねぇ。加えて不器用すぎるくせにマゾヒスト気質のせいで『両手剣』スキルを取らないし…。今更だけどカズマくんに制御出来るかなぁ?

 

 「…ん?ちょっと待て。その特徴の冒険者とはもしかせずとも最近クリスが入り浸っている男のことではないのか?今までパーティを組む気がないと言っていたクリスが急にパーティを組み始めたから少し気になって執事の1人に調べさせていたのだが、その男の特徴とよく一致している。確か名はカズマだったか?」

 

 「なんで調べてるのさ!?というか別に入り浸ってないよ!?それにあたしはカズマくんとはパーティを組んでいるわけじゃないからね!?」

 

 あたしが反論すると、ダクネスは意外だったのか目を大きく見開いた。

 

 「そうなのか?私はてっきりその男の事が好きになってパーティを組んだと思っていたのだが…。」

 

 「そ、そそそ、そんなわけないよ!?あくまであたしは手伝ってるだけだから!」

 

 「別に隠すようなことではないと思うが…。」

 

 ダクネスはやれやれといった様子で何かを呟いた。

 

 「い,今何て呟いたのさ?」

 

 「ん。なんでもない。それはまあともかく。いずれにしても私好みのパーティだ。その勧誘を受けることにしよう。」

 

 「そ、そっか!じゃあ早速ギルドに行こうか!」

 

 「ああそうだな。」

 

 ちょっと強引ではあるが、これ以上話すとまた変なことを言われそうなのであたしはさっさとダクネスを連れてギルドに向かった。

 

 

 ◇

 

 

 その夜。私は明日からに備えて剣と鎧の手入れをしていた。

 

 私はクリスが紹介した男…カズマとパーティを組むことになった。カズマの性格はなかなか悪くない。むしろ私を公衆の面前で変態と罵る事が出来るから私好みの性格だ。

 

 …だが私が加入を決めたのはそれが本命の理由ではない。本命の理由はクリスの恋を手助けするためである。

 

 一度お手洗いを装いカズマとクリスを観察してみると、カズマはそうでもないようだが、クリスは誰が見てもわかるくらいに彼にベタ惚れしている感じであった。…つまるところ、これはクリスの片想いというものなのだろう。それを理解した瞬間、私はなんとも甘酸っぱく、もどかしい気持ちに包まれた。

 

 クリスは彼とパーティを組んでいないと言っていた。実際、カズマに聞いても同様の発言が返ってきた。だが、このままの距離感ではクリスはきっと彼に気持ちを伝えることができない気がするのだ。

 

 クリスは私の大事な親友だ。だからこそ、クリスの恋が実って欲しい。そのためには、クリスの想い人のカズマのパーティに入り、クリスの恋路を手助けしてくれる要素を見つけ出すことが必要だろう。

 

 そういった理由もあり、私はカズマのパーティに加入することに決めた。

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