やはり俺のアルドノア・ドライブはまちがっている。 作:ユウ・ストラトス
第1話
11月も終わろうって日に俺、比企谷八幡は昼の休み時間に放課後に軍事教官室に呼ばれてた。まったく、最近は寒くなってきたってのに呼び出しやがって、あそこ校舎から離れてるからしんどいんだよ。
由比ヶ浜に遅れる旨の伝言を頼み、敷地のはずれカタフラクトの演習エリアにある教官室のドアをノックする。
「比企谷です。」
どうせ大尉の呼び出しだし、大した内容じゃないだろう。
「お~入れ」
入室を促す声が聞こえるが、あの人、今日も飲んでるのか
とにかく、さっさと終わらせよう。目標は5分だな。
~30分後~
説教長くて無理でしたorz
「それで比企谷君。誰がリア充への爆破予告を書けって言ったのかしら?」
呼び出された理由は先日のレポートについてだった。
「いや、そんな憲兵さんにご厄介になるようなことは書いてないですよ」
ちょっと、茶目っ気を出したのが裏目だったらしい
「あら、そうなの?じゃこの[リア充どもは爆ぜろ]っていうのは何かしら」ピキピキ
俺の書いたレポートを手に担当教官である界塚ユキ准尉はコメカミを抑えていた。
あれ、おこなの?なんで?俺の所為?
「いや、それはキャッチーなアレがアレしてですね」
「そう・・・あなた、アレなの。プランCなのね?」ビキビキ
それは、ましろ的な意味でのCですか?屠るんですね分かります。
今度は青筋浮いてきたな。そんなぼさぼさ頭で青筋立てるといよいよもって貰い手居なくなr・・・・・
ゴゥ
今、APDS弾でも撃ちませんでした?
「なぜかしら?あなたの顔を全力で打ち抜きたくなったんだけど」
そのセリフは是非とも拳が頬を掠める前に言って頂きたい。拳先で空気が唸ってたんだけど、どんだけ俺殴りたいの?それと彼氏出来ないのはブラコンが過ぎるのと、私生活だらしないからだと・・・
ゴリ
「いぃぃっつ!」
強立パンチをステップキャンセルして足を踏み抜きやがった。このブラk・・・
「な・に・か?」
「イエナンデモナイデス」
目がマジだ。次はマジで鉛玉だ、と目が言っている。あとそんなに連続で心読まないでもらえます?スペクテッドでも着けてるの?それともサイコメトラーなの?もしそうなら、サイコだけで無く俺も娶っていただきたい。でもあんな弟は要らないから、やっぱいいです。
「くくくっ・・・・、ハハハハハッもうダメだ。」
奥の机で男性教官の笑い声がする。鞠戸大尉、腹抱えるほど俺が蹴られるの楽しいですか?
「鞠戸大尉!笑い事じゃないですよ!って言うか鞠戸大尉の仕事じゃないですか!お酒飲んでないで言ってください!」
そう、本来このレポートは鞠戸大尉に提出したものだったんだが、今日もウイスキーを飲んだくれていやがる。
「いや、でもな。まさか[戦術データリンクに関する考察]ってテーマで戦術データリンク全否定してニート宣言にリア充の爆破予告なんて予想の斜め下を行き過ぎてな。怒る気にもならん。と言うか、笑かしてもらったわ。」
そう言いながら鞠戸教官は、また酒を煽るってもうアル中レベルだろ。ほんとにこの人、種子島の生き残りって噂の人なの?
「いや、ニートなんて言ってないですよ。働きたくないから専業主夫になるって書きましたよね?」
「お前の目付きでそれを言うか?そんな特殊性癖の持ち主なんて見たことないぞ。」
「うっ・・・」
いや、俺も最近は目の腐り具合がクラスチェンジしてる気がしてきているが
「それがそんな物好きが最低でも2人居るのよね」
「なにぃ比企谷、お前二股か?」
そんな筈がない。ってかその物好きを今すぐに紹介してくれませんか、界塚准尉?
ガラッ
そんな時、俺の後ろにあるドアが開き、白衣を着た男性が入ってくる。
「甘酸っぱいお話は結構ですが、鞠戸大尉には減酒をお願いしたんですがね?」
「最近の主治医は職場にまで乗り込んでくるのか?」
この地域で医者をやっている人だよな。確か名前は・・・
「初めましてかな?この飲んだくれ大尉の主治医で耶賀頼と申します。」
「あっ、えっとどうも比企谷でしゅ」
噛んだ!思いっきり噛んだ!もうダメ、ロコドルなんて出来ないよ、なにゃこ~(泣)
「で、その物好きってどんな方なんです?比企谷くん?」
って、あんたも入ってくるのかよ。知らないよ。いい加減、界塚准尉それ誰か教えてよ。
そんな思いを込めて界塚准尉を見るが
「そんな目をしても、さすがに勝手に教えられないわよ。って言うより、あなた気が付いているんじゃないの?」
一体、何のことだろう。勘違いをしないようにしてきた俺としては思い当たる節は無い。
「何がです?この前もやらかして基本俺学校中の嫌われ者ですよ?」
何なら後ろ指が刺さってるまである。
「色恋沙汰なんて俺にある訳無いですよ」
勘違いなんてしないからな。恋愛感情なんて脳内物質による勘違いとも言うしな。
「また腐った眼で達観したような顔してる」
そんな、呆れ顔されましても
「にしても、女性はほんとその手の話好きですね」
耶賀頼先生、話に入ってないで仕事してね?大尉がボトル出して飲んでますよ?
「そいつは理性の化け物でレアケースだぞ。」
鞠戸大尉、ここまでいたって善良な高校生を化け物扱いしないでいただきたい。
「まぁ、特に比企谷君の恋バナというか精神面にはちょっと興味が「なんだ界塚、お前も特殊性癖の持ち主か?」へ?違います!「准尉はレアケースがお好み」ちょ、耶賀頼先生まで!ちょっと思考回路が他の人より特殊なのと、追い込むとこっちの想定外の解決策を展開するんで興味があるだけ・・・・ってこれじゃ言い訳にしかならない~~~」
呼びたした生徒を放置で会話盛り上がらないでいただけます?
頭を抱えて掻きながら俺の前で項垂れている、界塚准尉。
「だから、そんな事すると髪型崩れますよ。」サワサワ
「ふぇ?」
「ほう」ニヤニヤ
「へぇ」ニッコリ
あぁ、やっちまった、殺されるわこれ。
年上と言っても教師陣の中では一番年が近く、去年の依頼で私生活のダメダメな所を知っていると、妙に仕草が幼く感じてしまい気が付いたら、いつも小町にやるように頭を撫でてしまった。ボサボサに見える割に結構サラサラしてんな、おい。
「なっっっ!!!」
ものすごい勢いでバックステップしていたな。あれ、残像って奴だよな。准尉ともなるとフィジカルフルバースト使えるの?
真っ赤になって口をパクパクしている。あぁそんなに嫌だったんですね。なんかすいません。土下座しますんでHCLI社のアネゴのようなナイフプレイとか、ベルベットルームのあの方みたいにクー・フーリン出さないでください。ところでそんなにパクパクしてると口乾きません?
「比企谷、お前結構なやり手だな」
「やり手ってなんですか?やり手って?」
やり手→槍手ってことで俺ランサーの英霊として聖杯戦争参加させられるんですか?それ、さっきのクー・フーリンにかかってます?アイルランドの光の御子なの?でも実際の異名はクランの猛犬だよね?あぁだからこの前、部長様に「ウェイ、ステイ、ハウス」って言われたのか。うん、多分違う。
「そうですね。自然体でやってしまってる所がえげつないですね。」
そこの白衣もニッコリとえげつないとかdisって来ないでよ。初対面だよね?
「あっ、・・・えぇ・・なっ、うぅ、」
界塚准尉もそろそろ怒りをハイエスト・レベルからミーン・レベルに帰ってきてくれませんか?できれば加速世界からも帰ってきていただけると助かるんですけど、あぁ無理ですか?そうですか。
次回の軍事教練は生きてられるかなぁ・・・(遠い目)
「おい、取り敢えず界塚はこの調子だからな。俺が指示を出す」
いや、元々あなたの仕事ですよ。鞠戸大尉
「レポートは再提出だ。期限はまぁ、今回は面白いものが見れたからな。来週末まで待ってやる。」
「えー」
今回のって結構時間かかったんだけどなぁ。
「本来なら明日までなんだが」
「喜んで書かせていただきます。」
さすが、鞠戸大尉。好き好き大好き愛してる。うん、自分で言ってて気持ち悪いな。
「おう」
そういいながら、また酒を煽る鞠戸大尉に耶賀頼先生が目を細め
「ですから、控えてくださいと先ほど言ったはずですが?」
「一仕事終えたんだ。これでも控えてるよ」
飄々と答える姿は完全にダメ人間だな。と、このままだとまた時間取られて、うちの氷の女王様に罵倒時間が増えるな・・・・って罵倒されるの前提なのかよ。
「それじゃ部活あるんで失礼します。」
何なら自宅まで失礼しまして帰りたいレベル
ってか、界塚准尉あちら側に行ったっきり帰ってきませんね。俯いて顔見えないですけど、「うぅ~」て唸りつつ肩がワナワナしていますよ、威嚇ですね分かります。これは、一刻も早くこの場を離れる事が何よりも俺の生命を守る事になりそうだ。
「あ~比企谷」
教官室から出る寸前に鞠戸大尉が俺に声をかけてくる。
「次は、上・手・く、やれよ」
「・・・うっす」
軽く頭を下げ教官室から出る。あの酔いどれ大尉は・・・変なところで察しが良いから対応に困る。これが、歴戦の軍人って奴なのかね?つまり、まじめに働くとああなるのか?やだやだ、ああはなりたくない。そもそも働きたくない。
ともかく、これ以上、我が部の部長様の氷の罵倒タイムを積算させる訳にいかないからな。
さっさと部室に行こう。