新たなる伝説・開く刻
Sideアルカ
部屋のカーテンから、朝日が差し込む。
今日は7月29日。
もう私の娘が夏休みに入った頃ね。
私の可愛い娘がすぐ隣で寝て…
ない。
アルカ「あの子…やっぱり起きるの早いわね〜。」
独り言を呟きながら一階に降りる。
アイラ「ん、お母さんおはよ。」
アルカ「おはよう〜…って、準備早いわね。」
アイラ「今日もお母さん仕事でしょ?」
アルカ「そうよ。だから…」
アイラ「アルミさんの家に行って…でしょ。別に1人で留守番くらい出来るのに…」ボソッ
アルカ「だ〜め。小学生1人じゃ流石に心配よ。」
アイラ「お父さんが毎日いたら、わざわざ行かなくても良いのにね。」
アルカ「マリオは…お仕事が忙しいの。世界を守る…大切なお仕事が。」
アイラ「…それいつも言うよね〜世界を守るお仕事って。親近感湧かないなぁ。」
アルカ「当たり前でしょ。アイラが世界を守る必要なんてないんだから。すくすく育ってくれてれば…私は幸せよ。」
アイラ「ふ~ん。もう行って良い?」
アルカ「あ、せっかく私が良いセリフ言ったのに…」
アイラ「行ってきまぁ〜す。」
無視かいッ!
あの子、ちょっと自己肯定感は高いケド…
私の大切な娘なコトに変わりはない。
だからこそ…アイラには戦う運命を背負って欲しくない。
世界を守るという…重大な責任を背負って欲しくはない。
きっと、マリオもそう思ってるはず…
アルカ「そうよね?マリオ。」
家族3人で撮った写真と、
アイラが前に描いた家族3人の絵を眺めながら…そう呟いた。
Sideアイラ
今日も私は…アルミさんの家で絵を描く。
アイラ「……」
いつも持ち歩いてるメモ用紙に。
ピッ
アイラ「あっ…!」
でも、やっぱりダメだ。
いつも肝心な所でミスっちゃう。
アイラ「書き直し…と。」
所詮子どもの絵…と思うかもしれないけど、普通の子どもが描いた絵とは訳が違う。
なんだか私には絵を描く使命…がある気がする。
気がするだけなんだけどね。
でも、今だにミスをしないで描けた絵なんて…
あるとすれば、3歳くらいの頃に描いた、私とお母さんとお父さんの絵…くらいかな。
まぁ、くよくよしてても仕方ないか。
とりあえず、いつか色々絵を描けるようになりたい…そう考えながらまたメモ用紙にペンを向ける。
ニュースキャスター「続いてのニュースです。今、キノコ王国で謎の行方不明者が多発しています。」
ニュースキャスター「行方不明者のうち、今の所発見されているのは3割に満たないそうです。」
ニュースキャスター「行方不明者が出た場所では全て、謎の植物が生えていたようです。ケイサツは、現在調査中との事です。皆様も、不要不急の外出は控え、怪しい物、人には近づかないようにしてください。」
アオイ「ア〜イラちゃん!また絵描いてるの?」
アイラ「わっ…アオイさん。」
アオイ「アオイ"お姉ちゃん"って呼んでくれても良いんだよ?一応立場的には私が姉だし。」
そっか、アオイさん末っ子だからお姉ちゃんって呼ばれた事ないんだ。
アオイ「で、今日も絵描いてるんだ。結構上手だね。」
アイラ「いや…まだ全然。ミスっちゃってるし。」
アオイ「それを差し引いても上手に描けてると思うけどなぁ…そうだ!じゃあ描く場所を変えてみたら?」
アイラ「描く場所を変える…例えば…?」
アオイ「う〜ん…じゃあ、散歩をしよう!色んな物を見て回って描けば…なんとなくいける気がする。」
アイラ「まぁ…別に良いけど、こっちの世界のお母さんとアルミさんとケーティさんがいないから…」
アオイ「ちょっとくらい留守にしてても大丈夫だよ。」
アイラ「それもそっか。」
〜外〜
アオイ「どこに行きたいとかある?」
アイラ「特に無い…ん?」
家の後ろ方に目をやると、空中でチャックのようなモノが開いていた。
アイラ「アレ…なんだろう。」
アオイ「え…何アレ。」
私達は少しずつ近づく…チャックの中には、森林のような場所が見えた。
アイラ「この中、不気味だけどなんか…神秘的。」
好奇心に惹かれ、体を乗り出してしまった。
アオイ「大丈夫?危なくな…」
すると突然!何かの尻尾のようなモノに腕を巻かれ、引っ張られてしまった!!
アイラ「え…!?キャッ!?」
アオイ「え!?アイラちゃん!!」
ヒョイッ!
ジジジジジ…
二人が中に入った瞬間、チャックが閉じてしまった。
え…これってもしかして………
二人「閉じ込められちゃった!?!?」
作者「キャラクターの年齢!」
アルカ 30才
マリオ 40才
ルイージ 40才
アイラ 8才
アルミ 22才
ケーティ 18才
アオイ 14才
アルカМ 46才
シャドーアルカ 30才
ハイド 33才
この物語では、他の世界の時間の進み方は世界ごとに早い遅いがある…という設定があるのでMULAメンとかの年齢はちょっと若いです。