僕のヒーローアカデミア ~MAN OF STEEL~   作:スルタン

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今回はヒーロー名の考案と職場体験直前です


エピソード 12

 

レクリエーションが全て終了し、最終種目のトーナメント。結果としては爆豪が1位、続いて轟が2位、常闇と飯田が同列3位だったが飯田は諸事情で早退した。彼の表情からしてなにやら良くないことあったようだ。オールマイトによるメダル授与式では爆豪がやたらとメダルの受け取りを拒否していた。周りが良くても自分が認めなきゃ意味がないという考えだろうか。最終的に口に咥えさせ体育祭はお開きとなった・・・最後も締まらなかったが

 

「おつかれっつう事で、明日明後日は休校だ」

 

体育祭が終わり教室に戻り帰りのHR。包帯まみれの相澤が教壇に立ち来週の予定を説明する

 

「プロからの指名等をこっちで纏めて休み明けに発表するからドキドキしながらしっかり休んでおけ、んじゃHR終わり。解散」

 

怒涛の体育祭が終わり2日間の休日を経て登校日、教室から雨が降る光景を眺めながら授業開始の鐘が鳴るのを待っていると前に座る八百万が声を掛けてきた

 

「おゝとりさんはここに来る途中声は掛けられましたか?」

 

「うん、道行く人達からね。どちらかというと労りの言葉の方が多かったけど」

 

「レクリーションでは大活躍でしたのに」

 

「最終トーナメントの方が注目が集まるからね、まあ全部が全部じゃなかったから良しとするよ」

 

その時教室の扉が開くとともに始業の鐘が鳴り相澤が入ってくる。それと同時にクラス全員が席に着く

 

「おはよう」

 

「「「「おはようございます!!」」」」

 

「相澤先生包帯取れたのね、良かったわ」

 

「婆さんに処置が大げさなんだよ」

 

ギプスと包帯まみれから元の姿に戻った相澤に蛙吹が安堵する

 

「んなもんより今日の“ヒーロー情報学”、こいつはちょっと特別だぞ」

 

特別という単語に教室内は緊迫した空気が流れる、が

 

「コードネーム、ヒーロー名の考案だ」

 

「「「「胸ふくらむヤツきたああああああ!!!!」」」」

 

「というのも先日話した“プロからのドラフト指名”に関係してくる」

 

相澤がオーラを発すると皆が静まり返る

 

「指名が本格化するのは経験を積み即戦力として判断される2、3年から・・・つまり今回来た指名は将来性に対する興味に近い、卒業までにその興味が削がれたら一方的にキャンセルなんて事はよくある」

 

「大人は勝手だ・・・!」

 

峰田が机を叩き呟く、今の時代のヒーローは最早職業として認識されている以上慈善事業とはいかないのが現実だ

 

「頂いた指名がそんまま自身へのハードルになるんですね!」

 

「そ、んでその指名の集計結果がこうだ」

 

葉隠の答えに相澤が反応しながらスイッチを押し、正面の電子ボードに各生徒達への指名数が表示される

 

「例年はもっとバラけるんだがな。二人に注目が偏った」

 

轟 4123

爆豪 3556

常闇 360

飯田 301

上鳴 272

八百万 108

切島 68

麗日 20

瀬呂 14

おゝとり 1

 

トーナメント決勝で大接戦を繰り広げた爆豪と轟だが指名数では逆転している

 

「だーー白黒ついた!!」

 

「見る目ないよねプロ」

 

圧倒的差を付けられた上鳴と指名がないことに青山が其々愚痴る

 

「1位2位逆転してんじゃん」

 

「表彰台で拘束された奴とかビビるもんな」

 

「ビビってんじゃねーよプロが!!」

 

切島と瀬呂の言い分もなんとなく納得できる、爆豪みたいな人間を預かると考えると流石に気が引いてしまうのは仕方がないとは思う

 

「流石ですわね轟さん」

 

「殆ど親の話題ありきだろ・・・」

 

八百万が轟のあまりの指名数に驚いているが轟自身は親の七光りだと考えているのだろう、表情は変わっていない

 

「わあああ!」

 

「うむ」

 

麗日が自分に指名が来たことに感激し前の席の飯田の肩を揺さぶる、いきなり動かすと首の骨に負担がかかるので止めよう

 

「無いな!怖かったんだやっぱ」

 

「んん・・・」

 

峰田も同じように緑谷の肩をゆする

 

(あれ、指名一件貰ってる・・・どこからなんだろ)

 

「これを踏まえ・・・指名の有無関係なく。所謂職場体験ってのにいってもらう」

 

「!!」

 

「お前らは一足先に経験してしまったが、プロの活動を実際に体験してより実りある訓練をしようってこった」

 

「それでヒーロー名か!」

 

「俄然やる気になってきたァ!」

 

実際の現場に赴きヒーローとして行動するなら必然的に必要で何より身元を隠すにはうってつけであると砂籐が気づく

 

「まぁ仮ではあるが適当なもんは・・・」

 

「付けたら地獄を見ちゃうよ!!」

 

相澤が言いかけた所で教室の扉から声が響く

 

「この時の名が世に認知されそのままプロ名になってる人多いからね!!」

 

「「「ミッドナイト!!」」」

 

どうやらこの授業の講師はミッドナイトが担当するようだ

 

「まぁそういう事だ、その辺のセンスをミッドナイトさんに査定してもらう。俺はそういうのできん、将来自分がどうなるのか名を付けることでイメージが固まりそこに近づいていく・・・それが“名は体を表す”って事だ。オールマイトとかな」

 

相澤は教壇の足元から寝袋を出しながらヒーロー名を付ける事の重要性を説いた

 

 

それから15分後

 

「じゃ、そろそろ出来た人から発表してね!」

 

ミッドナイトからのまさかの発表形式になり皆がざわつく、トップバッターは青山が努めるようだ

 

「行くよ」

 

青山がボードを高々と掲げた

 

「輝きヒーロー“I can not stop twinkling.”」

 

「「「短文!!!」」」

 

皆のツッコミももっともで英語とフランス語が混じってる上にヒーロー名としては長い部類に入るだろう

 

「そこはIを取ってCan'tに省略した方が呼びやすい」

 

「それねマドモアゼル☆」

 

次に芦戸がヒーロー名を発表したが此処で載せるのは少し心配なので割愛、権利関係あるし。それから次々とヒーロー名を発表していく。因みに爆豪は名前があれ過ぎて再考をさせられた

 

「思ったよりずっとスムーズ!残ってるのは再考の爆豪くんと・・・飯田くんに緑谷くんとおゝとりくんね」

 

飯田はボードにヒーロー名を書いていたが途中で消してしまい自身の名を書いて発表した、その表情はかなり思い詰めていた。次に緑谷が教壇に立ちボードを立てる、そのヒーロー名に皆が驚いた

 

「えぇ緑谷いいのかそれぇ!?」

 

「うん、今まで好きじゃなかった、けどある人に“意味”を変えられて・・・僕には結構な衝撃で・・・嬉しかったんだ。これが僕のヒーロー名です」

 

緑谷が立てたボードには“デク”と書かれていた。その理由を知っている者は声には出さなかった

 

「それじゃおゝとりくん。次は貴方ね」

 

「はい」

 

ミッドナイトに指名された健は立ち上がり教壇に立ってボードを立てる

 

「これが僕のヒーロー名です。青山君みたいな感じですけど」

 

「あら、中々いいじゃない」

 

ミッドナイトからの高評価をもらったその名は“MAN OF STEEL”

 

 

ヒーロー情報学終了後、相澤が寝袋から這い出て職場体験の概要を説明する

 

「んじゃ説明するぞ。職場体験は一週間、肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。指名のなかった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件、この中から選んでもらう」

 

リストの書かれたプリントを見せながら席の先頭に配る

 

「それぞれ活動地域や得意なジャンル異なる、よく考えて選べよ」

 

「俺ァ都市部での対凶悪犯罪!」

 

「私は水難に係るところがいいわ、あるかしら」

 

其々が自身の強みを活かせる事務所を探す中相澤は付け加える

 

「ついでに提出期限は今週末までだ、パパっとやれ」

 

「あと二日しかねーの!?」

 

クラスメイトが体験先をどうするかを話し合っている時健は一件しか書かれていないリストを見つめる、そこへ轟がやってきた

 

「おゝとり」

 

「轟君、どうしたの」

 

「体育祭の時はすまなかった。何の関係もないお前に突っかかっちまって」

 

轟は体育祭時の非礼を詫びる様に僅かに頭を下げる

 

「いいんだよ、上を目指すなら必然的にライバルはできるものだから。それに緑谷君との試合で何か吹っ切れたみたいだね」

 

「ああ、俺はこれから左も使って上を目指す」

 

「なら、僕も頑張らないとね。先ずはこの職業体験で経験を積まないと」

 

「おゝとりは何処から指名貰ったんだ?」

 

「うん、此処だよ」

 

轟の質問に健が書類を見せる

 

「この事務所って確か」

 

「僕の強みが活かせるか試すのにうってつけな所だと思うよ」

 

TO BE CONTINUED




次から職場体験に入ります
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