僕のヒーローアカデミア ~MAN OF STEEL~   作:スルタン

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今回から職場体験編です。短めです。オリ主個人での話になるので少し足早にしようと思います


エピソード 14

 

「さぁおゝとりくん。今日から職場体験を始めるわよ」

 

「改めて今日から職場体験、お世話になります」

 

おゝとりが職場体験でプッシーキャッツの事務所に入った次の日の早朝。今日から早速プロヒーローの現場を体験する時が来た。事務所前の外でプッシーキャッツのメンバーと向かい合う

 

「それがアンタのヒーローコスチュームね。わちきから見ても中々似合ってるじゃない?」

 

今健が身に着けているのは薄い水色の上下一体型のボディスーツに胸部に軽装のカーキ色のチェストリグを装備、太ももや脹脛の横にポーチを備え急所の部分には耐衝撃パット、黒のコンバットグローブとブーツで見た目からして一種のスニーキングスーツのようだ、フィットしすぎて体の線がかなり出ているが。

 

(仕様書では保温保湿や生命維持機能もあるって書いてあったな・・・あの科学者の人達には感謝だな)

 

「では前日に言ったが今回の職場体験は山岳での災害救助でのノウハウを我らが伝授する。これは市街地でも役に立つから覚えて損はないぞ」

 

「よろしくお願いします」

 

虎に頭を下げる健の後ろでラグドールがピクシーボブの腕を爪で突っつく

 

「あの子素直で優しそうだし好感持てるね・・・ピクシーボブ?」

 

「・・・」

 

ピクシーボブはラグドールに反応せず健の背中を凝視している

 

「あの~ピクシーさん?」

 

「背中ゴッツ・・・腕と脚ふっと・・・体ムキムキ・・・尻エロ」

 

「唾つけるのはまだいいけど手ェ出したらダメよ」

 

 

それからプッシーキャッツの監督の元森林地帯での行動の仕方や遭難した場合の対処や救助する時の捜索方法。山岳地帯では落石や土砂崩れなどの災害の対処法について学んだ、実際に土砂崩れに巻き込まれた時の対応としてピクシーボブに個性でドーム状の土の塊を作り出し入り組んだ狭い穴をできるだけ崩さずに這い出るという訓練をすることになった

 

(それじゃあ私達は外で待ってるから)

 

「はい、わかりました」

 

マンダレイの個性テレパスで会話した後準備を整え小さな穴に向かう、が

 

「あの、ピクシーボブさん」

 

「ん?なにかニャ?」

 

健の後ろでニコニコしながらピクシーボブが立っている

 

「いえ、マンダレイさん達と一緒かと思いまして」

 

「もしもの時に備えてよ、後ろから付いて行くし危なかった教えるから」

 

趣旨を理解し頷いた健は匍匐で穴に潜り込む。進みながら崩れかけた穴を進む際の注意点を聞きながら出口へと進んでいった、後ろから荒い息の音が響いていたが。暫くして穴から抜け出すとマンダレイ達が待っており訓練内容を報告しそこから虎やラグドールからアドバイスを受けた

 

「一応聞いておきたいんだけどピクシーボブからは何もされなかった?」

 

「・・・いえ、何もありませんでした」

 

「あの時、私がついていこうとしたけどやたら強請られたのよ。何時もならそこまではないんだけどね」

 

マンダレイの言葉に健は若干引いた。それから川で発生する災害での救助方法や渡り方を学ぶ事になった、対岸に渡してあるロープを伝って行けとのこと

 

「よっと」

 

片膝の裏をロープに引っ掛け体重を分散させながら少しずつ渡っていく

 

「我が見込んだ通り良い筋をしている。あやつが雄英を卒業したらサイドキックとして引き入れてもいいぐらいだ」

 

「虎が認めるなんて珍しいわね、私も同じこと考えてたけど」

 

虎が川を渡っている健を見ながらそう評価する、マンダレイは虎がそこまで考えている事に以外に思いながらも自身もこっちに引き入れようと考えていたようだ

 

「ラグドール、それでいいよね!?ね!?」

 

「そんな顔近づけないでよピクシーボブ!あちきは反対しないから!」

 

ピクシーボブがラグドールにすごい勢いで顔を近づける、ラグドールもここで反対したらなにされるかわかったものではないので即答で賛成した

 

 

そんなこんなで今日の職場体験は終了した夜、健は事務所に併設されている温泉に浸かっていた

 

「今日は実りある1日だった、入浴が終わったら学んだことをノートに纏めなければ」

 

体が温まった所で温泉から上がり露店から屋内に入る、風呂から出る途中で壁に設置されている姿見の鏡があり健の全身が写し出される。相も変わらず酷いなりだ

 

「・・・この体もだいぶ変わったな、次の実験の手術はもうすぐだっけっか」

 

全身に走る手術痕を確かめながら呟く。僅かに溜息をついた後タオルで水分をふき取り風呂から上がると丁度洸汰が入ってきた

 

「洸汰君、お先に入らせてもらったよ」

 

「・・・」

 

健が声を掛けるが洸汰は何も言わず棚に衣類と風呂道具を置いて行く、健は訓練が始まる前にマンダレイからなぜ洸汰があのような行動をしたのかを聞かされていたので無視を決めるのも無理もないと考えていた

 

「おまえは」

 

「?」

 

洸汰は振り向くことなく健に話しかける、急に声を掛けられたので僅かに驚いたが直に振り返る

 

「どうしたの?」

 

「なんでヒーローになりたいんだ、個性でヴィランと殺し合いをしたいからか?みんなからおだてられたいからか?力をひけらかすためか?」

 

矢継ぎ早の質問、質問というより感情が先走って整理が仕切れずどんどん口から出てしまうと言った事か、言葉の意味から考えると彼は恐らく個性とその個性前提の社会を憎んでいるのだろう

 

「・・・僕は少なからずヒーローにはなりたいと思ってる」

 

「ふん、どうせお前もそこらのヒーローとかわらないか」

 

バスタオルで体を拭き下着を着ながら健は答えたが洸汰はそう吐き捨てる

 

「でも僕はこの力を倒す為ではなく助ける為に使いたい、その為の技術を学ぶ為にマンダレイ達の事務所に来たんだ。ヒーローの本懐は人助けにある、倒すのは最後の手段さ」

 

「・・・」

 

「僕は君の考えを否定する心算も意見する事もないよ、でも僕はそう考えてる。どう思うかは君に任せるよ」

 

衣服に着替え終えた健は洸汰にそれだけ言い終えると風呂から出て行った

 

 

夕食を摂った後に今日は就寝を残すのみとなった、宛がわれた部屋で休む準備を整えた後今日学んだ事をノートに纏める作業をしている。机に置かれたノートにペンを走らせる音と部屋に吹き込む風と虫の音が響く

 

「洸汰君にはああいっては見たけど・・・自分みたいなヒーローの卵でしかない人間がああいってもなんの説得力もないだろうな」

 

ペンを一旦止め窓を見ながら呟く。自らの言葉でほんの僅かでも彼の考えに影響を与える事が出来ればと思う、直ぐに思考を切り替え今日学んだことの残りをページに書き留める。暫しの時が立ち、学んだ全てを纏めたノートを閉じる、壁に掛けてある時計を見ると就寝する時間になっていたので部屋の電気を消し布団に入る、異形系の個性持ちに人用の大きいサイズがあったので助かった

 

「洸汰君の事は気になるけど・・・今は職場体験に集中しないとな」

 

TO BE CONTINUED




主人公の説明を全くしていませんでしたのでここで簡単に紹介しておきます

名前 おゝとり健 年齢15
身長 230センチ 体重280キロ

以前の旅を終えて暫くの間別の次元で過ごしていたが黒服の男の勧めでヒロアカの世界に来た、文明レベルが現代からほぼ変わらなかったので生活にはすぐに慣れたので通常の生活には支障はない。年齢が前作から変わっているのは前作で負った瀕死の重傷の治療とある実験の為に科学者集団からの要請で黒服の男の力で年齢と肉体を戻したので身長と体重が増加しているのはその為である。
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