僕のヒーローアカデミア ~MAN OF STEEL~ 作:スルタン
戦闘訓練が終了した後、全員で講評をした後今日の学校は終了し放課後となる。緑谷は負傷したため保健室で治療が終わって戻ってくるまで皆で待つことになった
「ねーねー!おゝとり!今度はアタシをおんぶして飛んでみせてよ~!!」
芦戸が健の背中にしがみ付いて強請る
「ああ~ごめん芦戸さん、あれ結構集中しないといけないし尚且つ体力もかなり消耗しちゃうんだよね。だから何回もは出来ないんだ」
「ちえ~」
唇を突き出し残念そうな表情をしながら背中から飛び降りる芦戸
「でもすっげーよな!空も飛べてパワーもある、強個性のハイブリッドだ!」
「いや・・・あれは個性じゃなくて・・・」
その横で切島が先ほどの訓練内容を思い返す
「あんなの見せられた俺のシュガードープの個性が霞んじまうぜ・・・」
砂籐は少しテンションが低い
「いや、砂籐君の個性は糖分を取ることで数分間パワーアップする個性だっけ」
「ああ、今の所10gで3分ぐらいだな。んで身体能力は5倍」
「ならそれを鍛えて行けばいいんじゃないかな。単純に6分で10倍とかになるだけでも相当強いよ」
「個性伸ばしか、まあやってみるか」
切島達と話していると爆豪は荷物を持って教室の扉へ歩いていく
「あれ?爆豪、緑谷待たないの?」
「待たねぇよクソが」
芦戸が爆豪を呼び止めるも爆豪は足を止めない。健の横を通り過ぎる時横目で睨んできた
「・・・てめェも個性隠してやがったのか・・・」
「違うよ爆豪君、少なくとも空を飛んだのは個性じゃないよ」
「ああ・・・?」
爆豪は健の言葉に反応して顔をこちらに向ける
「どういう意味だ・・・個性じゃねぇだと・・?ふざけてんのか」
「あれはまあ、修行して飛べるようになったんだ。とても大変だった」
「・・・・もういい、デクといいノッポのてめェといい個性だろうが個性じゃなかろうがかんけぇねえ・・・!」
健に向けられた目は少なくとも敵意ではない事は分かった
「直にてめェを超えてやる!あの半分野郎もな!!」
爆豪はそれだけ言うと教室を後にした
「うわぁ・・・すっごい迫力、ていうかアレ個性じゃなかったの!?」
「お前、爆豪に目付けられちまったな・・・でも個性じゃなくて修行で見につけたなんて渋いな!!」
「いや、あれは敵意ではなかったよ。僕の事を踏み越えるべき壁って言ったんだ」
その後緑谷が戻って来た、コスチュームはボロボロで右腕はギプスで固定されている。芦戸と切島、砂籐と蛙吹が緑谷に殺到していたが爆豪が先に帰ったと麗日から聞いた後、後を追いかけて行った
~
次の日学校へ向かって歩いていると校門に人だかりができている。よく見ると報道に使うカメラやマイクを持っている人がいるにマスコミだろう、そのマスコミが健に気付き続々と集まってくる
「そこの君!オールマイトについて教えて欲しいんだけど!」
一斉にマイクとカメラを向けられ、一瞬驚く。レポーターはそんなのお構いなしに質問する
「オールマイトが教師になって授業を受けたと思いますけど、一生徒としての感想を教えて下さい!」
「そうですね・・・教職を知らない自分がいうのは失礼だと思いますが、所々抜けてる・・・というかおっちょこちょいな所はあります」
「では君はオールマイトは教師としては不適任と考えているのですか?」
(なんでそういう答えになるんだろうか・・・こういう人たちの考えはよくわからないな)
健は誰にもわからないぐらいに眉を動かし心の中で呟く
「・・・誰にでも初めてというのはあります、車の免許を取ったばかりの人がいきなりラリーレースに出れますか?」
「え?いや・・・それは」
「最初から完璧にできる人なんて極々一部だと思いますよ、そんな人がいれば合ってみたいですね、ではこれで」
「あ、ちょっと!!」
次の質問をされる前に足早にマスコミを振り切る、そこに丁度相澤がやってきた
「おはようございます相澤先生」
「おはよう、朝から苦労かけたな。此処は俺が対処しとくから教室に行っとけ」
「わかりました」
相澤と入れ替わるようにして校舎の方へ向かう。その間に相澤が対応して戻ってくるとマスコミも後を追おうとしたがセンサーが反応して校門が分厚すぎるバリケードで閉鎖された。それに文句をギャーギャーと喚くマスコミの後ろで1人の男が立っていた
~
一悶着があった後朝礼が始まり相澤がHRを始める
「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった、爆豪」
教壇に書類の束を置きながら爆豪を呼ぶ
「お前もうガキみてぇな真似すんな。能力あるんだからな」
「・・・わかってる」
「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か」
その後ろにいる緑谷はその言葉にびくりと跳ねる
「個性の制御・・・いつまでもできないから仕方ないじゃ通さねぇぞ。俺は同じ事を言うのが嫌いだ、それさえクリアできればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「っはい!!」
叱責するわけでもなく相澤は発破をかけ緑谷はそれに応える。そして今日のHRの本題に入る
「さてHRの本題だが、急で悪いが今日は君らに・・・」
(((何だ・・・!?また臨時テスト!?)))
何人かがそんな事を考えざわつく
「学級委員長を決めてもらう」
「「「「学校っぽいの来たーーー!!!!」」」」
「委員長やりたいですソレ俺!!」
「ウチもやりたいス」
「オイラのマニュフェストは女子全員膝上30cm!!」
「ボクの為にあるヤツ☆」
「リーダー!!やるやるー!!」
ほぼ全員が手を上げアピールをする。他の科では委員長という役職はあまりいいイメージを持たれないがヒーロー科では全く別の意味を持つ、後一人女子達にぶっ飛ばされても文句を言えない方針を通そうとしてる人がいた
「静粛にしたまえ!!」
その時飯田の声が教室内に響く
「多を牽引する責任重大な仕事だぞ・・・!“やりたい者”がやれるモノではないだろう!!周囲からの信頼あってこそ務まる聖務・・・民主主義に則り真のリーダーを皆で決めるというのなら・・・これは投票で決めるべき議案!!!」
飯田の言い分は最もである。自身を推薦してできるなら誰だってやりたいだろう、だがそれでは意見がぶつかり平行線を辿る、であるならこの人なら任せられると思った投票制こそが筋というものである。問題は言った本人がエッフェル塔の如く手を垂直に上げている事であるが
「聳え立ってんじゃねーか!!何故発案した!!!」
「日も浅いのに信頼もクソもないわ飯田ちゃん」
「そんなん皆自分に入れらぁ!」
「だからこそここで複数票を獲った者こそが真に相応しい人間という事にならないか!?どうでしょうか先生!!!」
「時間内に決めりゃ何でも良いよ」
飯田が相澤に許可を取る、寝袋を被った相澤は二つ返事だった。そして結果としては緑谷に4票、八百万に2票となり委員長が緑谷、副委員長が八百万になった。因みに健は緑谷に入れた
~
午前中の授業が終わり昼食、クラスの殆どが学食に向かったが健は今日は弁当を持参している
「あら、おゝとりちゃん。今日はお弁当なのね。よかったらご一緒していいかしら」
「あ、蛙吹さん。蛙吹さんは今日は弁当なんだね、どうぞ」
蛙吹は自分の椅子を持ってきて健と向かい合って座る
「梅雨ちゃんと呼んで、おゝとりちゃんって週に何回かお弁当だけど。決まり事とかしてるの?」
「いや、特に決めていないよ。どちらかというと気分かな、アパートで一人暮らしだから」
「実家から出て一人暮らししてるの?」
蛙吹は健の言い分の疑問符を浮かべる
「あー、僕に家族はいないんだよ」
「ケロ・・・ごめんなさい。嫌な事聞いちゃって・・・」
「蛙吹さんは悪くないよ、偶々自分がそうだった。それだけだよ、だから謝らないで」
「・・・ありがとうね」
実際健はそんな事は気にもしていないので蛙吹をフォローする。気を持ち直して食事を続けていると突然サイレンが鳴り響く
『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難してください』
「セキュリティ3?確か部外者が無断で侵入してきた時に発令される警報だったっけ」
「その通りよおゝとりちゃん。でも無駄に強固な警備が敷かれている雄英に侵入できるなんて只者じゃないのは確かね」
廊下には他の科の生徒達でごった返しているのが見える。これでは今廊下に出ても巻き添えを食うだけである
「おゝとりちゃん、ここは待っていた方がいいわ。私たちは最後に行きましょう」
「そうだね。今行くのは拙い、準備だけしておこう」
その後、この騒動の原因は何らかの方法で学校内に入ってきたマスコミのせいであったことが判明した。もちろん全員警察のお世話になったことはいうまでもない、因みに委員長職は緑谷から飯田に交代となった、後なぜか非常口とか言われていた
「只のマスコミがこんな事できる?」
場所は変わって正門、服を着たネズミめいた生物がボロボロに崩れたバリケードを見ながら呟く。その後ろにはリカバリーガールを含むクラス担任以外の教師が揃っている
「そそのかした者がいるね・・・邪な者が入り込んだか、もしくは宣戦布告の腹づもりか・・・
TO BE CONTINUED
台風の心配もあり急ぎ足で執筆させていただきましたので今回は短めにしました。皆さん台風にはお気をつけてください。御意見御感想あればお願いします