僕のヒーローアカデミア ~MAN OF STEEL~   作:スルタン

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今回はUSJでヴィランが出現するとこまでですので短めです


エピソード 7

 

マスコミが起こした騒ぎから次の日、今日は午後からヒーロー基礎学の授業だ。皆は談笑などをしていたがチャイムが鳴ったと同時に一斉に静かになり相澤が入ってくる

 

「よーし今から午後の授業を始める。今日のヒーロー基礎学だが俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった」

 

(なった?特例なのかな)

 

「ハーイ!何するんですか!?」

 

緑谷が相澤の見ることになったというフレーズに違和感を覚える。その横の席で瀬呂が手を上げ授業内容の質問をする

 

「災害水難なんでもござれの人命救助訓練だ」

 

RESCUEと書かれたカードを出しながら今回の演習内容を発表した

 

「レスキュー・・・今回も大変そうだな」

 

「ねー!」

 

「バカおめーこれこそヒーローの本分だぜ!?鳴るぜ腕が!!」

 

「水難なら私の独壇場ケロケロ」

 

「おい、まだ途中」

 

上鳴達が演習内容を聞いて各々の感想を言い合うも相澤の睨みとオーラで静かになる

 

「今回コスチュームの着用は各自の判断に任せる。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな」

 

相澤がリモコンのスイッチを押し壁からコスチュームの入ったケースが納められた棚がせり出す

 

「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行くぞ、以上準備開始」

 

号令と同時に全員が準備を始める。それから少しして集合場所のバス停に皆が集まる

 

「ん?デク君体操服だ。コスチュームは?」

 

麗日が緑谷の出で立ちを見て質問する。今の緑谷は体操服に戦闘訓練で使っていたポーチベルトとサポーターとグローブを身に着けている

 

「戦闘訓練でボロボロになっちゃったから修復をサポート会社がしてくれるらしくてね、それ待ちなんだ」

 

「へー・・・そんでおゝとり君も体操服なんね。この間の服はどうしたん?」

 

「前回の戦闘訓練の時は白の半袖シャツだったよね」

 

緑谷の後ろにいた健も同じく体操服だ、小型のバックパックに登山靴とグローブを嵌めている

 

「あれはコスチュームどころか私服同然だからね、あの時は仕方なかったけどこれからは授業の時は体操服で受けることにしたんだ」

 

「そうなんだ、おゝとり君はコスチュームの希望とか出したの?」

 

「いいや、まだだよ。どんなのにするか漠然としたイメージも決まってないんだ」

 

「早くおゝとり君のコスチューム見てみたいよねデク君!」

 

「うん!」

 

そんな事を話していると飯田がどこから持ってきたのか、ホイッスルを鳴らし全員に指示する

 

「バスの席順でスムーズに行くよう番号順に二列で並ぼう!!」

 

「飯田君フルスロットル・・・!!」

 

飯田の指示通りニ列に並んで乗り込んだのはいいが雄英が使用するバスは市営バスの前向きシートではなく旧来の三方シート型のバスだった

 

「こういうタイプだったか!!くそう!!!」

 

「意味なかったねー」

 

三方シートのためニ列で乗り込んだとしても後部の一部にしか前向きシートがないのでほぼ意味がない。結果的に皆自由に座り込んだ

 

「でもこういう事を率先して動くのが飯田君のいい所だよ、リーダーシップがあっていいと思うよ」

 

「まあ、考えて見ればそうだよねー」

 

「くぅ・・・!!おゝとり君!ありがとう!!」

 

飯田が胸に手を当て震えながら感動している

 

「私、思った事何でも言っちゃうの緑谷ちゃん」

 

緑谷の隣に座っていた蛙吹にいきなり話しかけてびっくりしながらも返事をする

 

「あ!?ハイ!??蛙吹さん!!!」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

健の時にも名前呼びをしてほしいと言っていたので、みんなからそう呼んでほしいのだろう

 

「貴方の個性、オールマイトに似てる」

 

「!!!」

 

緑谷のもじゃもじゃの髪が逆立ち汗が噴き出す、まるで確信を突かれたかのように

 

「そそそそ、そうかな!?いやでも僕はそのえ~」

 

「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトは怪我しねえぞ?似て非なるアレだぜ。しかし増強型のシンプルな個性はいいな!派手で出来ることが多い」

 

切島はそういいながら自身の腕を出し岩のように硬くさせる

 

「俺の硬化は対人じゃ強ぇけどいかんせん地味なんだよなー」

 

「僕は凄くかっこいいと思うよ。プロにも十分通用する個性だよ」

 

緑谷の評価は的を射ている。自身の肉体を硬化させれば防御は言わずもがな、その腕で殴れば硬い鈍器で殴打されるようなものだ。一対一でも一対多でもかなりの戦闘力を発揮できる

 

「プロなー!しかしやっぱヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ!?:

 

「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み」

 

緑谷の向かい側の席に座っている青山は両手に肘を付きながら座っている。何気ないアピールだがしれっと自慢げに言うも隣の芦戸に肩に手を置かれる

 

「でもお腹壊しちゃうのヨクナイね!」

 

芦戸に平然と核心を抉られ青山の顔の影が2倍濃くなった

 

「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪だな」

 

切島に呼ばれた爆豪は目線だけこちらに向ける

 

「ケッ」

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気でなさそ」

 

「んだとコラ出すわ!!」

 

「ホラ」

 

蛙吹は思った事を何でも言う。そして意外と的を射ているので確かに将来的にプロヒーローになっても人気はあまりなさそうではある

 

「この付き合いの浅さで既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるってすげぇよ」

 

「てめぇのボキャブラリーは何だコラ殺すぞ!!!」

 

上鳴の予想を超えた煽りに爆豪は身を乗り出し叫ぶ。クソを尚も下水で煮込んだような性格とは健もさすがに初めて聞いた、言い方というものもあるがだからといって弁護の仕様がないのも事実である

 

「・・・なんとも言えねぇけどすごい事なってるよな」

 

「まあ、ギスギスな空気になるよりかは全然いいと思うよ」

 

手すりにつかまっている健に砂籐がそう話しかける。健はなにも放さず張り詰めた中で学校生活を送るよりこういう風に騒がしい方が活気が出ると苦笑しながら応えた

 

「もう着くぞ。いい加減にしとけよ・・・」

 

「「「ハイ!!」」」

 

運転席の隣に座っていた相澤のすごみの籠った声に一瞬で静かになった

 

 

「すっげーー!!USJかよ!!?」

 

その後A組を乗せたバスは校舎から離れた球状の巨大ドームの入り口で止まる。その入り口を通ると眼前には倒壊した建物や大きな岩山、燃え盛る炎に包まれる建築物など区域ごとに配置されている。一見すると一種のテーマパークである皆が周りを見渡していると其処に宇宙服のようなコスチュームを着た人物が現れる

 

「水難事故、土砂災害、火事・・・etcあらゆる事故や災害を想定し、僕が作った演習場です。その名も・・・嘘や災害や事故ルーム!!」

 

((((USJだった!!!))))

 

「スペースヒーロー13号だ!災害救助で目覚ましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

 

「わー!私好きなの13号!!」

 

ヒーローオタクの緑谷が13号の解説をし、麗日は跳ねながら喜んでいる。相澤が13号に近づき何かボソボソと話している、13号が指を3本立てる手振りをしたがどういう意味かはわからない。二言ほど交わした後相澤が生徒たちの方へ向き直る、何処となく呆れている様子だった

 

「仕方ない、始めるか」

 

「えー始める前にお小言を一つ二つ・・・三つ・・・四つ」

 

(((増える・・・)))

 

小言にしては多いと全員はそう思った

 

「皆さんご存じだと思いますが僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んで塵にしてしまいます」

 

「その個性でどんな災害からも人を掬い上げるんですよね」

 

13号の自身の個性の説明に緑谷が補足する。その隣で麗日が残像が残るぐらいに何度も頷いている

 

「ええ・・・しかし簡単に人を殺せる力です。皆の中にもそういう個性がいるでしょう、超人社会は個性の使用を資格制にし、厳しく規制する事で一見成り立っているようには見えます。しかし一歩間違えれば容易に人を殺せる行き過ぎた個性を此処が持っている事を忘れないでください」

 

13号は生徒達を見渡しながら続ける

 

「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り。オールマイトの対人戦闘で、それを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転!人命の為に個性をどう活用するかを学んでいきましょう。君たちの力は人を傷つける為にあるのではない・・・救める為にあるのだと心得て帰ってくださいな。以上!ご清聴ありがとうございました」

 

「ステキ―!」

 

「ブラボ―!!ブラーボ―!!」

 

13号が頭を下げると称賛と拍手を皆で送る。それを手すりに座って見ていた相澤が号令を掛ける

 

「そんじゃあまずは・・・」

 

相澤の後方、正確には正面階段を下りた先にある噴水広場から何か黒い靄のようなものが現れる。健は死角で見えなかったがなにやら不穏な気配を感じ取る

 

「・・・?」

 

(!)

 

相澤はその異様な気配に気づき後ろを振り返る、一瞬目の錯覚かと思ったがその靄が大きくなり中から人の手が現れ、遂に顔に手を張り付けた男が這い出てきた

 

「一塊になって動くな!!」

 

「え?」

 

「なにやら問題が起こったみたいだね。相澤先生の指示に従おう」

 

「そ、そうだな、おゝとり君!みんな固まってくれ!!」

 

相澤が条件反射の如く生徒達に指示を出す。健は委員長である飯田にお願いして全員に集合をかける。黒い靄は黒い霧となり大きくなるとそこから多種多様な姿を持った人間達がゾロゾロと出てきた。数人を除いた生徒たちは何の事かと気づいていない。

 

「13号!生徒達を守れ!!」

 

指示を出された13号は相澤の慌て様を見て状況を直に理解し行動に移る

 

「何だアリャ!?また入試ん時みたいな始まってんぞパターン?」

 

「動くな!!あれは、ヴィランだ!!!!」

 

切島の言葉に相澤は直に制する。黒い霧から出てくる者達はどう見てもヒーローの様な出で立ちに見えない

 

「13号に・・・イレイザーヘッドですか・・・先日頂いた教師側のカリキュラムでは、オールマイトが此処にいるはずなのですがねぇ・・・」

 

「やはり先日のはくそ共の仕業だったか」

 

相澤が毒づく、あの時マスコミを校内に侵入できるよう唆したのはヴィランだったのだ。教師たちが生徒とマスコミに対応している間に忍び込んで情報を入手していたのだ

 

「どこだよ・・・せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさ・・・オールマイト・・・平和の象徴・・・いないなんて・・・」

 

顔、首、肩、腕に切断された手を身に着けている男がしゃがれた声で呟く

 

「子供を殺せば来るのかな?」

 

TO BE CONTINUED




次からは戦闘になります、しばらくお待ちいただければ幸いです
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