それでも私は相棒の為に   作:積みポケが好き

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BWの記憶だけじゃ足りないのでwikiを見ております。


行こうぜ、相棒

「本当に行くの?」

 

「あぁ、行かなきゃいけないだろ」

 

荷物をまとめる。グッズケース…一応持っていくか。必要になるかもしれない。すごい釣り竿も。タウンマップやダウジングマシンはいらない。ライブキャスター…これは必須。ライトストーンダークストーンいでんしのくさび…君達はお留守番。申し訳ないがNに預けるから構って貰ってくれ。

 

道具類…わざマシン系は軒並み持ち込み不可だった。まぁそうか。あちらでも手に入るものだからといって扱われてないものを持ち込むのもね。君のことを言っているんだよ、めざめるパワー。…まぁキズぐすりとか回復系は持ち込んでもいいらしいからありがたく持っていこう。

 

心配する母さんを余所に道具を詰め込む。モンスターボールは六つのうち一つだけを取る。他はNに持っていく。Nなら大事に預かってくれるだろう。本当は持っていきたいが…まぁチャンピオン製ポケモンは規格外だ。別にあっちを蹂躙しに行くわけではないからな…すまん…。

 

揺れるモンスターボールを一つ一つ撫でていく。

 

シャンデラ…「シャドーボール」「おにび」「おきみやげ」「のろい」構成。先発

お前にはいつだって負担をかけた。お前が様子見出し得みたいなところあってな…戦闘が終わるごとに胴体のガラス磨きしていたのはワンチャンお前に嫌われてたんじゃないかと思ってのことなんだ…。でも嬉しそうに揺れるのを見てやってよかったと思ったぞ。

 

フワライド…「ちいさくなる」「バトンタッチ」「みがわり」「めいそう」構成。害悪積み

誰が一番パーティーに貢献したかと言われたらお前を上げるぞフワライド。「ちいさくなる」と「めいそう」を「みがわり」の裏から連打して後に出るポケモンを要塞化したのはお前の功績だ。私がほとんどの挑戦者に嫌われる理由なんだが…まぁ積んでぶん殴ったほうが強い。それを実践してるにすぎないからな。私は悪くないし、お前も悪くない。

 

ココロモリ…「アシストパワー」「はかいこうせん」「ねっぷう」「がむしゃら」構成。バトンタッチエース

フワライドの相方であり、多くの挑戦者をなぎ倒してきたうちのエースだ。たんじゅんの特性でフワライドの「めいそう」が生きるし、耐久の不安は「ちいさくなる」でカバーできる。もし削られたとしても「がむしゃら」で持っていくことができる。あとお前の「はかいこうせん」で何度挑戦者を絶望に叩き落したか。

 

ローブシン…「アームハンマー」「ばかぢから」「ストーンエッジ」「マッハパンチ」構成。こだわりエース

てつのこぶし特性、こだわりハチマキ持ち「マッハパンチ」でココロモリの次に出しやすいし、フワライドの「ちいさくなる」「みがわり」「バトンタッチ」からこだわり「アームハンマー」でやっぱり大体の挑戦者をなぎ倒してきたお前はすごく頼りになった。そのパンチで伝説ポケモンもなぎ倒したときは一緒になって笑ったよな。お前伝説ポケモンより強いじゃないか。胸張っていいぞ。

 

ダイゲンキ…「れいとうビーム」「アクアジェット」「つるぎのまい」「みがわり」構成。積み両刀

二番目に長い時間を過ごしたダイゲンキ。フワライドから引き継いで「れいとうビーム」してもよかったし、さらに「つるぎのまい」積んで物理・特殊両方に対応できるのはよかった。なんだかんだでお前にも迷惑をかけてばっかりだったな。ほら、「メガホーン」採用してた時の……酷かったよな、いろいろ。まぁ一撃必殺技が嫌われるのは当たり前なんだが…。

 

なんだ…お前達のことは愛してる。それはホントのことだ。だからこそ、私はコイツのためにパルデアに行かなくちゃいけないんだ。ライブキャスタ―で連絡はする。寂しかったらNを強請ればライブキャスタ―を出してくれるはずだ。それ以外で迷惑かけるんじゃないぞ。

 

「ねぇ…本当にいいの?」

 

「大丈夫だって…母さん、私はチャンピオンだよ」

 

不安がる母さんをたしなめる。あぁそうだ。これでも私はチャンピオンだ。たとえどの地方に行ったとしても、ポケモンバトルでやっていけないことはない。そんな体たらくじゃチャンピオンの名が廃る。…今まで倒してきた挑戦者の想いに泥を塗ることになる。だからこそ…

 

「私はイッシュ地方チャンピオン…いや元チャンピオン、ヒツキだよ」

 

胸を張って、こう答えるのだ。私はイッシュ地方の元チャンピオン。耐久・積みポケモンをこよなく愛するイッシュ地方を制したチャンピオンなのだ。

 

アッシュグレイの髪をまとめる。この動作にもずいぶん慣れてしまった。“この世界”になじんだ証拠なのだろう。

 

鏡を見る。ダークブルーの光がない瞳と真一文字に閉じられた口…なんでこんなにハイライトがないんだか…。まぁ身だしなみに問題はない。

 

「じゃ、母さん。行ってくるよ。コイツの為に」

 

「えぇ、………いつでも連絡してね」

 

「わかった……じゃあ着いてすぐに連絡するよ」

 

「ふふっ…待ってるわ」

 

握りしめたモンスターボール、その中で影がかすかに揺れる。

 

三本の蔓には鉄の爪。体は鉄の棘が生えている。

 

目つきが悪いってよく言われるけどそんなところがかわいいんだ。

 

いつだって私を支えてくれた。最初に捕まえたポケモンにして、一番の相棒。

 

 

私のせいで弱り切ってしまった相棒…ナットレイ。

 

私はコイツの為にパルデアに行く。

 

「行こうぜ、相棒」




ナットレイが好き。
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