ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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111話 【速報】魔王軍?の魔族、ユズちゃんを欲しがる

【悲報・ユズちゃん、魔族?に狙われる】

【魔王軍(仮)の四天王(仮)に狙われるユズちゃん】

【ユズちゃん……良い匂いしそうだもんなぁ……】

【確かに】

【本人もそう言ってるし、本当に異世界にまでユズちゃんの香りが……?】

 

【異世界に拡散するユズちゃん……】

【ああ、それに理央様もメロメロなのか】

【幼なじみって言ってたし、もう中毒になってそう】

【ユズちゃんの匂い……】

【どうにかして吸いたたたたたた】

 

【!?】

【あ、ごめん、押しっぱにしちゃってただけ】

【草】

【びびるだろうが!! やめろ!!!】

【ユズちゃんにはもうこれでもかとまとわりついてるんだ……別のも召喚するのはやめて……】

 

【ダンジョン協会「ただいま隣の大部屋と思しき場所で第1陣が戦闘中です。 第2陣も間もなく到着します。 また、先に転送された2名はゲート前にて無事を確認しています」】

 

【助かる】

【公式が張り付いてる配信……】

【だって……ねぇ?】

【リストバンド使えないとかいうやべー状況、からのやべー存在登場だもん】

【あ、さすがにネットニュースのトップに上がってら】

 

【でもなんでユズちゃん、こう毎回トラブル続きなの……?】

【トラブル続きって言うか、トラブルが向こうから来るって言うか】

【もしかして:いい香り】

【草】

【さすがに比喩だとは思うけどなぁ】

 

【まぁそもそもユニコーンとかシルバースライムとかいうレア過ぎるのを立て続けにテイムしてるし……】

【テイマーって言う適性自体も影響を……?】

【ユズちゃんのかわいさ……だけじゃ、ないよな?】

 

【ありえない……って言いたいけど、まさかの展開だからなぁ】

【そもそもユニコーンとかシルバースライムに好かれるって時点で、普通じゃないしな……】

 

「……ふむ、ほんの少々の時間でこれだけの会話が。 この世界の人間は、特殊な方法で念波を使えるようですね。 ええ、概ねそうだと言っておきましょうか」

 

【は?】

【念波!?】

【……もしかして、コメント見られてるのか?】

 

【あの、コメント見てくる人外の存在とか……やばくない?】

【やばい】

【ヘタしたらダンジョン配信そのものが、魔王軍?にいろいろ教えちゃう手がかりに……】

 

にや……と、「ちょうどフロートウィンドウがあれば」見るだろう場所を眺めつつ、彼は羽をばさり。

 

「彼女――ユズは、大変に魅力的です。 それはもう、異なる世界に居るワタシたちが、種族の総力を挙げてこの世界を探し出したほどに。 ――ええ、狂おしいほどに」

 

かつ、と、魔族の足が前に出る。

 

「止まれ! 止まらないと――」

 

「勇ましい青年の風貌をした……望めばキミも歓待しましょう。 しかし、先ほどの威力を見たでしょう?」

 

レイピアを構え、走り出そうとしていた優を……腕を向けただけで牽制する魔族。

 

「アナタたちこの世界の人間とワタシたちとでは、位階があまりにも違う。 ――ワタシは、ユズに嫌われたくはない。 だから、ワタシから攻撃はしません……が」

 

ひゅんっとその腕が横になぎ払われる。

 

その瞬間に強風が吹いたかと思うと、爆音とともに地面が揺れる。

 

「っ!」

 

「――そちらから攻撃してきてしまうのなら、こうなりますよ? ワタシ自身の、自衛のために」

 

【何が起きた!?】

【土煙が……】

【!?】

【ひぇっ】

【あの、……地面がえぐれてるんですけど……】

【あ、壁まで貫通してる……】

 

その腕の先は――先ほどと同じように、「壊れるはずのないダンジョンという構造」を、一部とはいえ破壊していた。

 

「さぁ、力の差はお分かりでしょう。 彼女を、渡してください。 ……ああ、もちろん絶対に傷つけないことは補償します。 意にそぐわない形で手を出さないことも誓いましょう。 何しろ彼女は――」

 

魔族は、思わずと言った調子で舌なめずりをし。

 

「ワタシたちの種族にとって、何物にも代えがたい香りと味をもたらす存在。 彼女が望むものを全て与える代償として――ワタシたちと供に、永遠の美を維持しながら生きて貰いますから」

 

【悲報・ユズちゃん、やっぱお姫様属性】

【お姫様抱っこの次は攫われるお姫様か】

【けど、こんなことになってもすやすやユズちゃん】

【ユズちゃん……さすがに起きよう……?】

【むりだよ、ユズちゃんだもん】

【草】

 

「………………………………っ」

 

「……あやさん、動かないで。 何をされるか……」

 

ダンジョンの壁や床を、破壊できるほどの力。

 

それを行使しつつも「こちらから手を出さなければ攻撃をしない」と、わざわざ説明しながらこちらを見ているだけの魔族。

 

「……多分、こいつの言っていることは本当なんだろう……じゃなければ俺たちはとっくに……」

「でも、それでは柚希さんを……」

 

人外の脅威――それが対話という名の交渉――という形での脅迫で、柚希を渡せば2人を害することはないと言う。

 

【ユズちゃんを渡すのか!?】

【そんな……まるで生贄みたいに】

【でも、この状況で他にいい手は……】

 

【俺たちがいろいろ言うのですら筒抜けなんだ  ここはあやちゃんと月岡に任せるしか……】

【ねえユズちゃん、起きて……? なんとかできる可能性あるのはユズちゃんだけなんだよ……?】

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