ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。 作:あずももも
「柚希先輩! 似合ってますぅ!」
「……何で僕、こんなの着させられてるの……?」
「だって、いちばん多かったリクが制服なんですもん」
僕の部屋。
そこにはなぜか理央ちゃんにあやさん、ひなたちゃんが居て、ついでで僕は女子の制服を着るように命じられていた。
いや、まあ、もう普段からこれ着せられてたけどさぁ……クラスの女子たちとかから……けど、なんでぇ?
ちなみに、さすがに着たのは僕自身だ。
理央ちゃん、すぐにお母さんと結託して剥いてくるから……せめてもの抵抗。
だって僕は男だから。
今は女装させられてるけど。
【かわいい】
【かわいい……】
【意外とだぼだぼじゃないのね】
【確かに】
【もしかして:背が伸びないって確定してるからぴったり】
【ぶわっ】
【ぶわっ】
【元気出して \10000】
【そのままで居て \5000】
近所の先輩――もちろん女子――のおさがりの制服。
お母さんとか理央ちゃん、理央ちゃんのお父さんたちとか田中君のお父さんたちが「なんとかするから」って言ってくれたけども、いつも通りに譲らなかった僕。
だから、着なくなったのを譲り受けるって形で――高校に上がる直前に卒業した先輩から、譲り受けた制服。
こういうのは地元の知り合いが多いとお得だよね。
だから、ブレザーの上着もスカートもネクタイもちょっとくたびれてるけども、まだまだ着られるんだ。
さすがにシャツとズボンは買ったけどね。
中学生用のを。
……で、何でシャツから上着まで女子の制服かって?
うん。
サイズが……サイズが、なかったんだ……。
僕のサイズだと、学校の業者のだとSサイズ以下で特注になって高いから……だから、高校入ってちょっとしてからお金が貯まるまで、このスカートで通ってたんだ。
ま、今はせっかく買ったズボンも、おまんじゅうのせいでなくなっちゃってるけどね……高かったのに。
上着は女子のだけども、この先輩も背が低かったし、お胸もない人だったからそんなに違和感なく装着可能。
男子の先輩もそれなりにいたけども、みんな大きかったからサイズも合わなかったし……なにより、臭かったからちょっと。
……そういえばあの人も、いつも子供に見られるって苦労してたなぁ……今は大学生だけど、大丈夫かな。
【ブレザーにスカート、ネクタイに白靴下……】
【\30000】
【\10000】
【でも大丈夫? 制服なんか着たら、学校バレない?】
【握手会からそのへん隠さなくなってきてるし】
【<URL>これじゃない? ユズちゃんの握手会のあった近くの学校の制服 ……高校だけど】
【じゃあ違うな】
【何かの間違いじゃない?】
【???】
【もしもし理央様??】
「……みなさん、僕、いつも言ってますよね……高校生だって……」
制服着させられてベッドに座らされて、目の前にカメラとコメント欄のモニターを置かれてるから、どうしても目に入ってくる……みんなの悪ふざけなコメントに抗議してみる。
「ほら、ちゃんと学校の校章。 ほら、2年生のバッヂ!」
ぐいぐいって胸元をカメラに見せびらかす。
これで間違えないでしょ!
【●REC】
【ユズちゃんだめでしょ! そんなえっちなことしちゃ!!】
【ユズちゃん、いくら絶壁でもね? 見せつけたらいけないの】
【悪い大人の人が邪な気持ちを抱いちゃうからね】
【もしもしお巡りさん?】
【やめてくださいお願いします】
【草】
【でも……はいはい中学生のね、分かってるよユズちゃん】
【これで中2か……いや、信じられん】
【信じたげようよ、中学生だって】
【小2じゃあさすがにムリか……】
【いや、ぎりぎり……】
「もー! 高2だってばぁ! 理央ちゃんも何か言って!!」
意地でも僕のことを小学生とか中学生だってしたいらしい、視聴者の人たち。
こういうの、毎年クラス替えで飛び級と間違われたりしたから慣れてるけども、せっかくだしせめて年齢だけは認知してほしい。
からかうのって最初のノリで決まっちゃって、そこからずっと続いちゃうんだ。
うん。
だから、小学校のころから間違われてた僕だし、よく知ってるんだ。
「柚希先輩」
「理央ちゃん」
すすすって近づいて来て――なぜか足元に座る理央ちゃん。
「?」
「……このすべすべのふとももがたまらんのですぅー」
「うひゃっ!? 理央ちゃん!?」
【ガタッ】
【キマシ】
【!?】
【もしかして:理央様、セクハラ】
【もしかしなくともセクハラだよ!!】
【ユズちゃんの脚開かせて、スカートに顔うずめるとか……】
【いつもの理央様だな!】
【全世界生中継でこれをやる度胸よ……】
【理央様ですもの、それくらいは朝飯前ですわ!】
【草】
「や、ちょ、くすぐったいってばぁっ」
さすがにこんなことされるって思わなかったから警戒してなくって、だから必死に脚を絞めようとしたりスカートを押さえ付けたりするけども、今日の理央ちゃんは止まらない。
「や、あっ……!」
「ああ、柔らかい……香しい……これが、柚希先輩の大切な場所の感覚……」
【●REC】
【ふぅ…… \3000】
【\10000】
【百合コスプレセクハラ配信……よくやった】
【一生理央様について行きます】
【俺も】
【私も】
【理央様……なんと素晴らしいお人……!】
【何でいきなりこの展開になってるのか知らないけど、とにかく応援します】
【濃厚な百合……】
【うわ、同接えげつない規模で増えてる】
【だってユズちゃんがセクハラされてるんだもん】
【今をときめく妖精ユズちゃんが、まさかなぁ……】
ふとももの内側をさわさわされるもんだから、くすぐったくって何も考えられない。
僕は小さい頃からくすぐったがりなんだ。
小学生くらいまではそれでよくみんなからくすぐり攻撃されてたけども、途中からみんな、顔真っ赤にして止めるようになったんだ。
なのに理央ちゃんだけは全然めげないでくすぐってくる。
くすぐられると体に力が入らなくって、頭が真っ白になって、よく分からなくなる。
だから早く止めさせないと……!