ユニコーンに懐かれたのでダンジョン配信します……女装しないと言うこと聞いてくれないので、女装して。   作:あずももも

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194話 テイマー親子?誕生

「こんにちはー、ゆずの母でーす♪」

 

【あっあっ】

【うわやっば】

【ユズちゃんにないあざとさが】

【ユズちゃんの顔でユズちゃんに無い色気が……】

【やばいよやばいよ……】

 

【ユズちゃんが女に目覚めたら……こうなるのか……】

【性癖が崩壊するわこんなん】

【さすがにあのちょうちょじゃ無理では?】

【草】

【そうだね、理央様に無事攻略してもらってあのままの路線で突き進んでほしいもんね】

 

「そういうのやめて! 恥ずかしいから!」

「ゆずったら、こういうの恥ずかしがっちゃってお母さんざんねーん」

 

「授業参観とかでも言ってるでしょ! 僕が恥ずかしいの!」

「良いじゃない、親子なんだから♪」

 

【ああ、これは確かに恥ずかしいわ】

【分かる】

【授業参観で母親が若作りしてろろろろ】

【派手な服とか香水ろろろろ】

【草】

【なんか飛び火してて草】

 

僕に張り合ってカメラのレンズに近づこうとするお母さんを、両手でぎゅむって押しやる。

 

お母さんったら、今どきのネットってのを良く知らないんだから危なっかしくって……もう。

 

「お母さん? ネットってのは一度でも言ったりしたりしたことが消せないんだよ? ご近所さんにもバレるんだよ?」

「あら、それは困るわねぇ」

 

「だから、気をつけようね」

「はーいっ」

 

【ユズちゃん、それ、もう遅いです……】

【これまでの、全部配信されちゃってます……】

【なんならユズちゃんたちだけの切り抜きがバズってます……】

【草】

 

【ユズちゃん、ネットのこと、ちょっとは知ってたんだね……】

【それでもこの反応よ】

【この小動物、この直前まで自分たちがしてたこと完璧に忘れてる】

【初配信が、自己紹介な雑談配信のうっかりだったもんねぇ……】

【だって、このユズちゃん&ユズママっぷりだよ?】

【ああうん、それならしょうがないわ】

 

「ほら、コメントでもきっとみんなが……あ、圏外だ」

「あらあら、地下だからかしら」

 

「違うよお母さん、ダンジョンだからだよ」

「だから水道とか使えなかったのねぇ」

 

「さっきそう言ってたじゃん、お母さん……」

 

忙しくてずっと忘れてたスマホは、電波がないって言ってる。

 

幸いにしてバッテリーはまだまだあるから、とりあえず機内モードにして電気を節約。

 

そうだ、リストバンドだって不安定だって言ってたもん。

良かった良かった、配信してなくって。

 

「よし。 電波来てないってことは配信もされてない。 お母さん、誰にも見られてなかったよ。 僕の勘違いだったみたい」

 

「そう? 良かったわー、お化粧もしていないから、知り合いに見られてたら恥ずかしかったのよー」

 

明らかにほっとしてるお母さん。

 

……すっぴんだと中学生高校生に間違われるんだから必要ないって思うんだけども、そこは女の人だからやっぱり着飾りたいらしい。

 

よっぽど具合が悪くない限り、病院行くときでも簡単なお化粧するもんね。

 

理央ちゃんも将来はそうなるのかな?

 

あやさんだって軽くお化粧してるくらいだもんね。

あれくらいなら僕も良いんだけどなぁ。

 

【???】

【配信……されてるよ?】

【配信されてるが??】

【なんなら有志がリアルタイム翻訳しながら各国で配信の配信してるが?】

【全国のかなりの人が配信見てるよ??】

【草】

 

【もしかして:かの女神様案件】

【あー】

【それ思ってた】

【ユズちゃんの配信だから言わないようにしてたけど……やっぱそうだよね?】

【魔王を退けたあのロリ女神も、かつてはそうだったからな……】

【魔王退治までを配信で記録するのが上位種の嗜みだもんな!】

 

【え? じゃあユズちゃん、女神様と同じ?】

 

【違うだろ、さすがに】

【妖精だよ?】

【精霊じゃないか?】

【妖怪かもね】

【草】

 

【ユズちゃんの扱いよ】

【だって、普段が普段だし……】

【まあ、ユズちゃんもユズママも普通の人間……みたいだけど何かがおかしいってことは誰もが一致する意見だから……】

【これが普通の人間でたまるか!】

【と、とりあえず魔族は倒したから人間サイドの何かってことで……?】

 

「きゅい?」

「ん? なに、おまんじゅ……あー」

 

ずっとカメラをのぞき込んでた僕たちをぐいぐい引っ張ってくるおまんじゅう。

 

何かと思えば……あ、おまんじゅうたち、元通りになってるね……壁の向こうで服従ポーズのまま、僕たちを見上げてきてるモンスターたち。

 

「きゅ?」

「ぴ?」

 

「どうするの」?

 

そう聞いて来てる。

 

「……お母さん、ちゃんと面倒見るんだよ」

「はーい♪」

 

どうせお母さんのことだ、何日かけてでも根負けしないんだ。

だったらもう、ここはさっさと許可してここを出ることを考えなくっちゃ。

 

「毎日の散歩……は僕が行くしかないけども、餌やりとか。 たくさん食べるだろうし」

「任せて! 調子の良い日はがんばるわ!」

 

【草】

【ユズちゃん……そいつら、野良猫とかじゃないのよ……?】

【どうしてこの子はいちいち反応が子供なのか】

【ユズちゃんだもん】

【そうだった……】

 

「あなたたち、飼って良いってゆずが言ってるわー! 玄関の方から回ってきなさーい」

 

「にゃん!!」

「わん!!!」

 

お腹出してた数十匹がいっせいに飛び上がって……他のモンスターたちを踏んづけながら姿を消す。

 

……そんなに飼われたいんだ、お母さんに……。

 

「……ま、お母さんの言ってること通じてて言うこと聞いてるんだから大丈夫でしょ。 もしテイムできてなければ、セーフゾーンには入れないし」

「そうなの?」

 

【なるほど】

【ユズちゃん……おバカじゃなかったのね……】

【ひでぇ】

【ユズちゃんは頭良いだろ、だって飛び級してるんだから】

【そうだったわ】

 

【でも普段は……】

【て、天然さんだから……】

【おバカじゃないし、かと言っていい加減なわけでもない  ただ、ユズちゃんだからちょうちょなだけなんだ……】

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